きつい道中もまた楽し? − 湯沢温泉行脚 −

【 その2 極楽入浴編 】

テントを設営し、すぐ近くにある2つのお風呂の湯温調節(到着時、片方は熱すぎ、もう1つはぬるすぎたのだ)を終えていざ入浴の頃には、あたりはすっかり夜の闇状態。かがり火とランタンとで風情あふれる?環境の中でまずは湯ったりのんびり。道中雨でびしょ濡れの身体とはいえ、こういう水分なら大歓迎ですな。入浴時には雨もやんでいてほっと一息。

 

その後は、タープの下で宴会開始と相成りました。時折霧雨 or 小雨が降る天気ですから、このタープはかなり役に立ちました(自画自賛)。さて夕食のメニューですが、秋場さんたちは牛タンとキムチ鍋、Takemaたちは秋刀魚とおでんというようにどちらも焼き物+鍋系になったのは、「夜は寒いはずだから、あったかいつまみがいいだろう」という共通認識があったからのようです。アツアツをはぐはぐ、ぐびっ。ビールあり日本酒あり焼酎ありでお酒のほうも充実。

山の話、東北の温泉の話、その他もろもろの話をしているうちに、やはり足先などが少し冷えてきました。そうなればもう「さぁて、また温泉にいきますかぁ!」以外には考えられません。貸し切りの山奥温泉冥利に尽きるところですね。4人で湯をかき混ぜながらうだうだ。夜半にはすぐ間近で鹿の鳴き声が聞こえ、自然度はかなり高いです。そんなこんなで、かなりいい気持ちで就寝となりました。

そして翌朝。それぞれ起き出すのが結構遅かったのと、天気がやはりイマイチのようだったので、ここからさらに上流にある温泉群(噴泉塔を含む)を訪れるのはパス、その分ここで湯ったり朝風呂を楽しむことにしました。

 

ちなみにテントから湯船までの距離はご覧の通り。お風呂は二つあって、上から流れてくるお湯を石などでせき止めたり流し込んだりすることによって湯温調節します。ね、気持ちよさそうでしょ。

なお、残っていた焼酎を源泉で割った「芋焼酎の源泉お湯割り」は残念ながら不評でした(爆)。

 

いつまでもゆっくりしていたいところですが、気がついたらお昼近くになってしまっていました。やむを得ません、いよいよ撤収&出発です。濡れたテントやらタープやらをザックに詰め込み終えたと思ったら太陽が出たのには苦笑せざるを得ませんでしたけれど。

帰りは帰りでまたあの難行苦行です。もっとも昨日通っているだけあって精神的には楽なもの?途中、工事中の「遊歩道」とやらに騙されて時間をロスしたりもしましたが、思ったよりも早く林道へと登る分岐点に到着。それにしても沢沿いのやぶに付けられた様々なマーキングにはかなり騙されます。極端な話、マーキングよりも自分の勘を信じたほうが楽に歩けるかもしれませんなぁ。



河原の砂地には鹿道ができていた。

さて、林道への登り口あたりの対岸をよく見ると、何やら斜面に土止めのような人工物ができています。あれは何だろうと思って沢の反対側まで行ってみると‥それは何と、「道」でした。しかも使われている木材や工法などは、広河原付近で作られていた道のものと同じもの。道は斜面をかなり高巻き気味に登っています。これっていったい?奥(広河原)まで続いているのかなぁ。となれば、どうあがいてもこの道を使ったほうが時間短縮になるとは思うのですが、いかんせん広河原付近にこの道が合流していた形跡は全くありませんでしたし(見落としたのかなぁ)、だいたい入口にも指導標の一つも出ていませんでしたし、この道がどうなっているのかは全くの謎です。



よく整備されているけれど、山中で突然行き止まりになっているんじゃないのか?

車まで戻り、ささっと着替えた上で川俣湖温泉の公衆浴場「上人一休の湯」へ。ここですっかり山の汗を流し、唯一やっていたお蕎麦屋さんで昼食兼夕食をぱくつき(おいしかった)、すっかり暗くなった道を急ぎます。霧降有料、どうやら18:30で料金所が無人になったようでよかったヨカッタ。そんなわけで一気に帰京。翌日はそれなりの筋肉痛。もっと運動しなきゃなぁ。

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