− その6 再びトロッコで戻り、ちょっと布引の滝寄り道のあと十津川で〆湯 −
おしんこどん親子はまだ出てこないので湯の口温泉の建物周辺をうろうろしてみると‥これって源泉汲み場?場所柄と湯量の豊富さゆえ「うるさいことは言いっこなし、汲みたきゃ汲め!」ということなのかな?
ところで湯上がりにタオルを広げてみたら、あーあそろそろ寿命の最後の時にさしかかっているようですね(右上画像マウスオン)。もう何代目になるかもわからない草津温泉タオルですが、またそのうち買いに行かなきゃいけません。でも不思議なことに草津温泉には特別に強い思い入れもなかったりするんですが(笑)。
さておしんこどん親子も満足そうな様子で湯から上がってましたので、再び駅の方に歩いていきましょう。しかしこの夏の暑さというか熱気はどうなってるんでしょうかね‥しかぁししかし!
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(トンネル内にはしっかり涼みベンチが用意されていてとっても好感♪=右上画像マウスオンで拡大)。
この温度差を何とか夏と冬の冷暖房に利用できないものでしょうか。それこそトンネルでつながっている熊野町の紀和庁舎なんかならそのまま使えると思うんですが‥。そう考えると、かつての鉱山などはある意味今も「エネルギー宝の山」なのかもしれません。難点は「その冷暖気を遠くまで運べない」ことなのですが、それこそ地産地消でいいはずなのですから!
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おしんこどんがいつものように足を上げている正面には、このトロッコ鉄道の時刻表が掲げられています。平日も含めて1日6往復ってものすごく立派ですよ(だって、観光客以外の利用はほぼ考えられないわけですから)。
しかも、繁忙期にはこの時刻表には載っていない「裏ダイヤ」が存在するそうなのです!というのも‥
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例の運転士さんが湯ノ口温泉駅到着時にこうおっしゃって下さいました。「今日は次の便(10:05着)が上がってきたあと折り返しで下に降りますから、10時過ぎに駅に来てもらえれば‥」。こ、これってアマリリスじゃなくて甘利大臣でもなくてあまりにもスバラシイ!
そんなわけで10:00くらいに湯ノ口駅に戻ってきたら第2便の列車が上がってきたところまでは前ページの動画で見ていただきましたよね。で、問題というかスゴイのは、このあとのバッテリーカー入れ換え作業だったりするのです。
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まさかそんなことがと思って動画撮影はしていなかったのですが、たぶん動画専門サイトにあるでしょうからこちらでは説明のみ。
さて、湯ノ口駅に到着した列車はお客さんを下ろしたあと客車をトンネル方面へと移動します。で、ポイントまで移動したところでバッテリーカーをお隣の車線に移動、ポイントを戻したところ‥でっ!
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右上画像がその作業中なんですが、苦力レベルの世界ではなく「おい客車くんちょいとこっちに来てくれよ」と肩を抱いてクイクイとするレベル。たぶんとっても微妙な線路勾配なんでしょうね。たとえば車軸にアブラを注したりしたらもういつもの動きじゃなくなったりする世界なのかと思います。でも木造客車5両を片手で‥やっぱりすごい!
以上でこのトロッコ鉄道関係のレポートはおしまいですが、やっぱり詳しい方はおられますねぇ。というわけで鉱山鉄道が現役だった時代に現地を訪問なさった方の紀州鉱山該当ページはこちらです。この方はほかにもいろいろ訪問されているのでトップページはこちらから(もはや脱帽)。
このあとは涼を求めてというか、地図を見ていたら山の中に「日本の滝百選」に選ばれている「布引の滝」があるようなので行ってみました。山道ををぐんぐん登っていくと(車でね)どんどん涼しくなって27度まで下がりました。え、まだ十分に暑いって?あのですね、この日の最高気温は十津川で37だか38度だったんですよ!相対的には寒いくらいです!(相対的に考えていいのかどうかわかりませんが)。
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やがて荒滝、そして布引の滝と見えてきました。この2つの滝はともに車窓から鑑賞できるので「ま、見られたしこれでいいか」と思っていたら、おしんこどんが突如ガッツ石松化し「わたし、下まで降りてくるわ」との超やる気発言。確かに道はありますが、行きはよいよい帰りは‥登りだよ。
まぁそんなことは当然わかっているはずなので、おしんこどん母とTakemaはお留守番ということで‥。
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遊歩道の下部はちょっと荒れているということでしたが問題はなかったみたいです。
(「岩肌が熱持ってそう」とかいう難癖はなしね(笑)。なお、マウスオンすると道路からの画像に変わります)。
ちなみに湯壷‥じゃなかった滝壷の水を触ってみたら予想外にぬるめだったのだそうで、やっぱりこの熱気だと流れ下る時の気化熱ごときでは何ともならないのね。でも水辺で涼むトンボなど、いい味を出してます。
さてここからは一応川湯温泉の共同湯前にも行ってみましたが、細い県道沿いは川遊びに興じる皆さんの車で大混雑なので、「たぶん共同浴場はこの時間そんなに混んでないんだろうけれど」パスすることに。それでは来た道を戻り始めますか!‥しかし、やはり〆湯はどこかできっちりと‥うん、そうだあそこなら大丈夫じゃないか?
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やって来たのは南部老人憩の家「憩の湯」。その名の通りの施設ですが一般入浴も問題なく可能です。村民と村外民とで料金の差はありますが、村外民でもたった300円/人という破格料金ですのでじぇんじぇん問題ありません!
すでに日なたはアッチッチモード満開でしたが、こんな時だからこそ湯に浸かってさっぱりするべきなのですよ!(ただし水分補給はたっぷりとね)。というわけでここの湯には3人とも浸かることにいたしました。
ちなみに左上画像に見えている屋根付きガレージの下には、湯浴みを終えたチャリダー氏がお2人水分補給の真っ最中でした。十津川村内の道はくねっているだけではなく高低差も常にあるような感じですのでチャリツーリングは大変だろうと思います。頑張ってくださいね!
さてどうやら浴室に先客はない様子で、特に女湯については「熱かったら湯かき棒でかき回してくださいね下はぬるいはずなんで」との指示が下されたようです。男湯は先ほどの方たちがバンバンしてくれているはずなので大丈夫との判断だったのでしょう。そんなわけでいざ浴室へ。
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質実剛健はともかくとして色気はない浴室ですが、面白かったのが加水ホースが洗面器で固定されている様子。どうやらかの先客さんではなくこちらのデフォルトしつらえのようです(他サイトの画像にも全く同じ絵があったので)。なお「絵」として左上画像撮影時のみホースから水を出してみました。
同じ十津川村の湯とはいっても先日入った湯泉地温泉とは当然湯脈が違い、こちらは下湯から湯を引いています。上湯は入った(泊まった&湯を掘った)ことがありますが下湯は初めてだなぁとちと嬉し。
源泉は飲用許可について確認しませんでしたが、コップが置いてあるのでまぁ味見しましょう(右上画像マウスオン)。うーんしとやかに薫る硫黄臭とさっぱり風味に金気臭。くせはなくごくごくといける感じですが、実際には熱くてチビチビとしか飲めません。そういえばこの竹を模したプラコップって、たしか水ようかんか何かの容器の再利用かと(笑)。
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窓の外には緑の木々と、そして脱衣場を出たところの開放中のドアからは二津野ダムと国道橋が見られます。ちなみにこのダムの関係でこの施設はちょっとした高みの位置に建てられており、その立地が2011年の大水害時にも難を逃れられた主因に‥ちなみにかの洪水時には「島みたいな風景になった」ということでした。
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なお湯上がりに館内をちょっと探索(笑)してみたら、なかなかゼータクな使われ方をしています。左上画像の部屋はヘアドレッサー室でしょうね、専用の扇風機を贅沢に利用しながらヘアのセットをゆっくりと行えます。で、右上画像はトイレなのですが‥マウスオンしてみるとおわかりの通り、大小の便器が並んでいるところから考えるにどうやら「個室利用を前提」にしつらえられているようです。
これまでのTakemaの「公衆トイレ世界紀行」の経験からすると、一番整備されていたのは間違いなくアイスランドだったと断言できるのですが、ここ老人憩いの家トイレの使われ方はそれに匹敵しますね(笑)。ちなみに一番悲惨だったのは‥「大」の終了後「張られた縄に股間をこすりつけてコトを終了する」タイ北部のトレッキング中の屋外トイレでしたっけ(1990年代前半)。ちなみにご本尊そのものはすぐさま動物たちによって「処理」されます(大笑)。そういや海沿いの海鮮レストランのトイレが「海に突き出たボットン式」で、ナニを落下させると魚やエビがわしわしと‥。まさかこのトイレ周辺の「新鮮なる魚介類」を使っているんじゃあるまいなと不安になったことも今は昔のマレーシアでありました(冷汗笑)。
さてこのあとはお昼ご飯を食いっぱぐれないために「昴の郷」なる巨大施設のレストランでごはん。レストラン内はエアコンがんがんで気持ちよかったんですが、あんまり「節電」の意識は高くない?(笑)。
で、ここから一気に奈良の実家に戻って今夏の紀伊半島湯めぐり終了となりました。とくにおしんこどん母、暑いのに強行軍&公序良俗系にお付き合いいただきありがとうございました!(苦笑)。
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