− その8 番外編(1)帰省先の奈良から千葉へ。え、ええっ?−



おしんこどんと合流後、某食べログで「お洒落で奈良らしくない」と評されていた(笑)イタリアンレストランにて遅めのランチ。

さてフェリーは10:30定刻に名古屋港到着。もちろん実際に車を走らせ始めるまでにはタイムラグがあるのですが、まぁそこそこ順調に出られたのかなという感じでありました。

実はこの日、おしんこどんは東京から新幹線で名古屋までやって来ておりまして、名古屋駅であおなみ線に乗り換え、フェリーターミナル最寄りの金城ふ頭駅にてすでに待機しているという連絡を受けていました。というわけで問題なくピックアップ完了、至近の名港中央ICから伊勢湾岸道に上がりつい先ほど下をくぐった名港西大橋を渡って西へと向かいます。

ここから先の東名阪道は予想通り10数kmしっかり渋滞してまっせ掲示が出ていましたが、渋滞の名所に近づくにつれてどんどん渋滞距離が短くなり、実質的には7kmくらいしかなかったような気がします。しかも渋滞中もそこそこ動いていたのでさしたるストレスは感じないまま名阪国道へ。逆方向の上り車線では結構見事にクラッシュした車の事故処理中で通行止めになっていましたが、下り西行きはまったく問題なし。針PAで休憩して‥あ、お昼ごはんどうしよう。

PAごはんは出来れば避けたいし、これからおしんこどん実家に向かう途中の近場に何かないかなイタリアンとか‥というわけで検索してみると!ん?広陵町に何だかイタリアンがあるみたい。しかもそのレビューには、



というわけで行ってみましたグラデボーレ・アルバ昼下がりの午後ということで駐車場はほぼ満車でしたが店内はだいぶ空いていて、でもさすがに日曜日のランチ最終タイムということで「ピザ生地が全部出ちゃったので注文不可」とかでちょっと悲しくはありましたがまぁしゃーない。



それにしてもイタリアングルメ系のクチコミはお上品な方が多くてちょっとうっとおしい(笑)。

まぁそれはいいでしょう(笑)。このあとは「関西資本であることを強調する」(ある意味大切だと思います)Joshin電器に立ち寄ってとある商品の相場を確認していたら、突如としておしんこどんの掃除機ほしいぞ病に火が点き(笑)、しかしそこでは買いたい気持ちを押しとどめたにもかかわらず、このあとポチ袋を買いに立ち寄っただけのはずの大和高田オークタウン内のヤマダで裏説明(いや別にホントの裏じゃないですけれどメンテ系とかね)を伺い決断、何と年末の帰省先にて自宅用の掃除機購入(大笑)。でもいい買い物だと実感できたので満足です。そしてこのあとおしんこどん実家に到着してのんびり。



ラーメン食べたり(神座、最初食べたときよりおいしくなった気がします。上画像マウスオン)、



年末にカニが出てきて妙にやる気が出てきてみたり(これは嬉しかった!)、



われわれの結婚式には真澄の一斗樽を鏡開きしたんだっけな。おしんこどん姉のお気に入り樽酒です。

さてしかし年が明ければすべてがあらたまるのであります。おしんこどん一家はそのあたりをTakema一族よりはるかに伝統的にお考えのようであり‥





いやホント、最初のお正月に来たときはびっくらこきましたもんね。Takema家の場合は確かお酒の杯を回し飲むだけだったような気がします(しかも子どものころだけだったっけ?)。

まぁそんなわけで年末のんびり+元旦もイマイチのお天気だったので初詣には行かず実家でのんびりしておりました。しかし午後になって窓の外を見てみると雪が降ってます。われわれはこの日の夜遅くなったころにここを出発して千葉に帰るつもりなんですが大丈夫?(この場合の「大丈夫?」とは、道路のコンディション悪化に対する危惧というよりは「雪に慣れていないこの地域ゆえ道路の渋滞や閉鎖が起こるんじゃないか?」という危惧です)。

と、この日橿原神宮にお詣りに行っていた義姉&姪っ子さんがこのあと帰ってくるはず?すでに路面は白く積もり始めている状況、そして義兄の車は三菱デリカなので最強車グループではありますがいかんせんノーマルタイヤ、ならば自分の車の方が間違いないというわけで「収容出動」(笑)。つい数日前まで東北の雪道をどんどん走っていた自分ですからこれくらいのヘタレ雪なら何とでもなります!(いやシャーベット状の雪は滑るんですけれどね)。

そんなわけで無事途中のコンビニでお2人を無事ピックアップして帰宅。夕食をいただきその後しばし仮眠、さーてというわけで21:30に起き荷物を車に積み込んだりして帰宅準備完了です。幸いこの時点で雪は止み路面も黒い部分が見えていましたので問題なし@奈良県葛城市でありましたが、気になるのはここから三重方面に向かう名阪国道の峠越え辺りだったわけです。そして結論から言えば‥



22:00におしんこどん実家を出発し、法隆寺ICから西名阪道、そしてそのまま名阪国道へと進みます。天理から一気に坂を登っていくと、雪は降ったり止んだりですが路面のわだち部分は出ていて、気温から考えてもアイスバーンになっているわけではなくこれなら問題ないはずです。車の流れも順調なのは1/1元旦の夜遅くだからでしょう、というかその渋滞なきタイミングを狙って帰るのがわれわれのパターンですし。

しかし伊賀の手前、御代ICの手前で前方に渋滞の車列が。ハザードランプ即点灯でゆっくりと減速して停車。というのも、関西地方も日本海側を除けば雪が積もることはそうそうなく、であればというわけで関東南部と同じく多くの車はノーマルタイヤのままなんです(滞在時にふとしたことから確認済み)。自分の車は止まれてもオカマを掘られたくはないですからね。



というわけで、あーあはまっちゃいましたよ渋滞に。たまにすこぉしずつ進むは進むんですが、こりゃ日暮れて道遠しそのものだなと。と、ナビ情報だったか道路交通情報だったか忘れましたが「この先の区間、下り線は雪で動けなくなった車が続出し通行止めになった」というお話が。こちらは上り線ですが、この状況ではこの先同じようなことになっているかも知れないし、でもどうしようもないよなぁと思いつつじわじわと進んでいったわけですが‥うん!




で、下りてみたらまぁ皆さんチェーンを付けていたり動くと危険と考え駐車していたりで何だかミニカオス状態。で、最初はR25の旧道(名阪国道は「国道」という名の通りR25の新道です)を目指してみようかと思ったわけですが、数百m進んだところでその方針を変更せざるを得ませんでした。というのも、さすがに旧道といえども2桁国道、しっかり電光掲示板がありまして、そこに表示されていた内容といえば‥



というものだったわけです。おそらくは旧道の峠道を抜けようと思ったノーマルタイヤの車が動けなくなり道をふさいでいるのでしょう。この時点でガソリンほぼ満タン、そしてスタッドレスタイヤ着用&4WDのTakema車といえどもそんな「先の見えない渋滞」にはまったら無力です。というわけで方針&方向転換、別ルートを探すことにしました。

この界隈は国道がいくつか東西を走り、南北を繋ぐのは県道しかないようです。ただしこの地域にある除雪車の数は圧倒的に少ないでしょうから(というか‥ほぼないに等しいのでは?)、国道よりも優先順位の低い県道が除雪されている可能性は低いでしょう。でもわだちくらいはあるんじゃないか?ならば、



と考えたわけです(この時「R1がとんでもないことになっているという可能性」は考えないことにしました。新名神は通行止めだったし、東進する残された選択肢はR1しかなかったので‥)。雪はガンガン降ってます。

というわけでここからはナビに完全お任せで県道をどんどん進んでいくことにしました。県道50-51-(油日駅でルート再確認、深夜なのにエンジンをかけて停車中の一般車両5・6台)-135-134-775-24号線とつないで進行です。さすがナビ、この入り組んだエリアは地図を見ながらだと(深夜だし)ほぼ絶対R1までたどり着けなかったことでしょう!(ただしナビデータは2010のままなんですが)。

この県道をつなぐ走行は実に快調で、ほとんど他の車もいませんでしたがわだちはしっかりあり安心(ちなみにこの翌朝京都府内の計測点では27cmだったかの積雪を観測していたようです)。数日前の栗駒界隈では「ここ道でいいんだよねたぶん」という感じのふかふか粉雪吹きだまりロードを走ってきたわけですが、わだちがある=先行車のトレースを追っていけばいいというのは気持ちも運転も楽です。またフォレスターはフルタイム4WD&普通乗用車よりも最低地上高が高いですから、その意味でもこういう時は安心安全です(10年以上前の車ではありますが(苦笑))。

で、しばらく走っていたら前方の車に追いつきました。プリウスのようですがその車もそこそこのペースで走っているので少し車間を空けて(これ重要)ついていきます。前のプリウス、4WDじゃないにしてもやっぱりスタッドレスタイヤ装着だとそこそこのペースで走れるんだなと感心しながら。

と、小さな峠道にさしかかった上り坂でJAFによるレスキュー作業中。作業アームが動いていたのですり抜けは危険というわけで、前のプリウスも自分の車もわだちを外れた路肩にいったん停車したわけですが‥あれ?作業が進み通れるようになってもプリウスくんなんで発進しないの?え?ハザード点灯?どうしちゃったの?‥というわけでプリウスを抜かして発進したわけですが‥



まぁいざ脱出不能となっても目の前にJAFの方々がいるので全く問題はあるまいと思ったからこその放置プレイだったわけですが、それにしても「ここまでノーマルタイヤであのスピードで走っていた」ことにびっくりしました。と同時に、自分がまだ20代前半のころに雪道で追突事故を起こしたときも「まさかそんな!止まらない!」と思ったよな、知らないというのが一番怖いんだよなと再認識した次第です。かのプリウスドライバーの方、今回は事故を起こさなかっただけでめっけもんですのでこれから冬はスタッドレスに履き替えてね。



んでもってこのあとは雪も減り順調快適巡行。路面の積雪も少なくなりましたがノーマルタイヤだったら‥いやだな。

かくして甲賀市の頓宮交差点でR1=国道1号線に出たわけなんですが、いきなりびっくらこきました。というのも、



というおそるべき下り線大渋滞の現実をまのあたりにしたからなのです。あ、えっと、われわれが進むべき道はガラッガラの上り線なんですけれどね(うふふ=性格悪)。と、ここでおしんこどんがトイレ休憩をリクエストしたので途中のコンビニに立ち寄ったわけですが、おそるべきトイレ難民モードの大渋滞中でありました。というわけでここまでのマクビティダイジェスティブビスケット、いや確信犯的に違いましたねこの夜の雪道ダイジェストムービーをご覧下さいませ。




そんなわけで亀山ICまで渋滞ゼロというか通行量極小のR1上り線を進み、」無事東名阪自動車道へ。雪は降り続いておりこのままではいつ通行止めになってもおかしくないので、とにかく路面に雪がなくなるエリアまで一気に移動することにしました(ただし、万が一のことを考え御在所SAに立ち寄りガソリンを満タンにしておきました。さっきの名阪国道のようにうまく一般道に下りられればいいですが、高速道路で通行止めを食らった場合、数時間にっちもさっちもいかなくなる可能性もないわけではないので)。現にこの時下り線は除雪作業のため通行止めになっていました。いつ上り線が止められてもおかしくない状況です。

四日市JCTから伊勢湾岸道へ。実はこの区間が一番心配だったのですがラッキョーなことに通行止めにはなっていませんでした。というのも伊勢湾岸道はそのほとんどが高架橋ですから地熱による路面の自然融雪がほぼ期待できず、したがって早めに通行止めにして除雪&融雪剤大量散布作業をするんじゃないかと踏んでいたからです。予想が外れてヨカッタ、通れる今のうちに通り抜けちゃいましょう!



通行量は深夜ゆえ多くありませんが、たぶんそこそこの車がノーマルタイヤ装着なんだろうなぁと邪推(笑)。

このあと東名高速に入りましたが雪が降り続き路面シャーベット状態は結局岡崎ICの先まで続き、「よしもう大丈夫、雪は止んだし路面も乾き始めたし」というわけで休憩したのは赤塚PAでありました。結局天理ICあたりからほとんど降っていたよなぁ(途中亀山ICのあたりはちょっと止んでいたような気もする)。

いやぁ今回、自分としてもまさか東北じゃなくて奈良への帰省絡みでここまでスタッドレスタイヤの恩恵に与れるとは思いませんでした(安堵)。ただ、昨今の不安定な気象を考えれば(この年の年末、四国でも交通マヒとかがありましたし)、基本的に北海道から九州まで「冬はスタッドレスタイヤ着用」を徹底した方がいいのかもしれません。車がスタックしてからでは遅いですし、そもそも自分の車が車線を塞いでしまえば後続の車は動けなくなり交通はマヒしてしまうのですから。



6:00過ぎ、足柄SAにての朝ごはんは2人とも「人類は麺類」でありました。しかしなぁ、味についてははじめから大きな期待はしていなかったとはいえ、その予想を全く裏切ることのない濃厚なイマイチ感って何よ(苦笑)。ま、この時間に暖かいものを食べさせていただけることには感謝ってことで。

ちなみに食事エリアのTVには、数時間前に通ってきた(&脱出した)名阪国道の状況が映し出されておりました(上画像マウスオン)。紹介されているのは下り線でしたが、上り線だって結局は同じことになっていたんじゃないかな?まぁこのニュースをここ足柄SAで人ごとのように見ることができている幸運を感謝しましたわ。

自宅帰着後しばらくのんびりし、そのあと母方の親族が集まる新年会へ(Takema自宅ではありません)。





別にわが一族がだらしないわけではありません。玄関スペースのキャパシティを超える人数が集まっているだけです。フレックス出退勤のごとく早く来たり遅く来たりと参加者の行動はバラバラなんですが、上は89歳から下は乳幼児までおそらくコアタイムで50人、トータルで70人くらいは来ていたんじゃないかな?(どんどん子供が生まれており少子化はどこへやら)。なお2次会も別宅でありましたがさすがに寝ていないんでパスしました(笑)。この翌日は自宅で父方親族の新年会、こちらはぐっと少なくて20人くらいね。

そんなわけで最後は旅行および温泉とは全然関係ない話になっちゃいましたが、まぁいつもの年末年始ということで。


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