− その4 大平台のお宿に格安宿泊、翌日は箱根神社お詣り、最後に二ノ平温泉亀の湯で〆!−



はふー、かけ流しの湯にどっぷり浸かりお酒を飲んでの2食付きで8000円台/人の箱根の湯はええなぁ(笑)。



下界に戻ってきたあとは、芦の湖畔をうろうろします。もっともまだ年明け早々の時期ですから日が暮れるのも早く、太陽はすでに山々の向こう側に隠れてしまいました。ただ、翌日の天気予報は「曇り」となっていましたから、この日のうちに駒ヶ岳に上がったのは正解だったかと。



湖畔からは当然駒ヶ岳も見えており、山の頂上近くにはロープウェイの駅も確認できます(左上画像マウスオン)。

このあとは、ロープウェイ同様「Takema=大学生以来、おしんこどん=初めて」の観光ということで箱根関所の資料館へ。資料館手前の復元施設、何だか場所が違ったような‥と思っていたらやっぱりで、以前の施設は元々の関所の場所に建てられていたわけではなかったそうです。30年近く前の訪問なのにこういうのはよく覚えているなぁ(笑)。

さてそんなわけで16時過ぎにはお宿というか保養所に到着(大平台温泉)。割引クーポン券はTakemaの職場から支給されたもので、うふふこれで夫婦合わせて10,000円の割引です。もっともこんなのもらったのって初めてだし、まず間違いなく最後でしょうが(苦笑)。

というわけでまずはお風呂ですお風呂!ほかのお客さんが来る&暗くなる前に湯画像をば!





ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(含芒硝−弱食塩泉)の湯は源泉63.4度と高温のため加水されています。もともとの成分量も1.022g/kgと多くはないのでお湯そのものには大きな期待はしていなかったのでありますが、いや何のその、なかなかの温まり湯でありましてちょいといい意味でびっくり。一応この施設保有の独自源泉でもあるのでよしよしと意味なく満足です。

湯っくりタンノーし身体を拭き始めたところで次のお客さんが入ってきまして、うん、タイミングはバッチリでした。



服を着て、飲み物を買おうと自販機の方に歩いていくと‥ん?家族風呂がある!ちなみに男女それぞれの入口よりも奥にあるのと周辺に案内掲示がないのとで、自販機に行こうとしなかったら気づかなかったこと必定!

部屋に戻って館内設備についての備え付け冊子を見ると‥



というわけで、夕ごはん後にチャレンジすることにしましょ。部屋でしばしまったりのあと食事場所へ。



ええっと、とことん豪華というわけではないですが必要にして十分な量と(案外控えめな量=少食夫婦にはベスト)、そしてもちろんお味もよし。ちゃんと天ぷらは熱々カリカリほくほく系でサーブされましたし。ちなみに升酒を注いでくれた若いおねえさん、ケチケチせずコップはもちろん枡の縁まで表面張力系で注いでくれてびっくり嬉し。従業員教育がしっかりしてます!(笑)。

ちなみにページトップに宿泊支払いが8,000円台云々と書きましたが、生ビール*2+お酒(冷酒)+右上画像の升酒を含めての額です(もっともクーポンがなければ13,000円台/人か。それでも箱根では安いんでしょうね。しかしその料金設定の宿にはそう滅多に泊まりませんというか回避する傾向大のTakemaです)。



さて夕食後しばしでかの家族風呂にやってきました。別にすぐ来たわけじゃありません。食事処でほかのお客さんの顔ぶれを拝見し、比較的年齢層が高かったので「これは‥たぶん皆さんの次のお風呂は『寝る前にあったまる』系だろう!」と読んだわけで、実際正解でした(いっぽうで、『朝風呂はバトルになりそうだな』という読みもくっそー大正解系でしたが(笑))。

浴槽が小さいこともあり湯の鮮度は予想通り大浴場よりよかったです。湯温も高めでしたししばし浸かって大満足&就寝。



翌朝は朝一番の湯が混んでいたので、朝ごはん後に、もう一度家族風呂に浸かり終了。いやぁタンノーしました。何だかいいお宿でありました。



ところで駐車場の脇に湯が出ていたので計測してみるとこの温度!こ、この源泉湯が使われずに捨てられているという現実!もったいないオバケが出まくりです!何とかこの湯をわが家の浴槽まで引き湯してタンノーしたいものです‥(妄想)。

チェックアウト後はこの日も再び芦ノ湖方面へ。前日は混んでいた湖畔界隈もさすがに朝早めなのでまだそれほどの人手もないわけで、いざ箱根神社へ。



うん、人出少なし。これくらいだとTakemaの「人混み大嫌いスイッチ」も完全オフのままです(笑)。



箱根神社の参拝も待ち時間ゼロ、九頭竜も余裕で撮影。年始三が日は駅伝もあるしすごい人出だったんだろうな。



おしんこどんは甘酒を所望(左上画像マウスオン)、飲んだあとは芦の湖畔の鳥居まで一気に階段を下ります。



んでもって湖畔までやってきました。遊覧船が到着するととたんに大波がどんぶらこだったのが気に入りました。


さてこの日は前夜に考えた目論見では「再び箱根湯本方面に戻りそのまま東進、三浦半島の星山温泉に浸かった上で久里浜からフェリーで浜金谷に渡り云々」という壮大なムダ行程を考えていたわけなのですが‥



だらしない根性なしと言わば言えというところですが、最近はこういうパターンも多くなってきました。年かなぁ?

というわけで大湧谷界隈経由の県道(75-735-734)で強羅方面へと進みます。噴火警戒レベルが「1」となった今も大涌谷へと続く行き止まり県道は閉鎖されていますが湖尻から強羅へは問題なく抜けられます。



それよりも、上湯温泉からすぐ上の噴気帯にちょっとびっくり。噴出しているあたりでは木も倒れていたし、おそらく新たな噴気の出口がここにできたということなのでしょう。道路のすぐ上にも噴気帯があったし(右上画像マウスオン)。ちなみにここ一帯の噴気は2003年ころに最初に確認されたということですが、東日本大震災後活動が一気に活発化し、さらに拡大傾向が続いているということです(ソースはこちら=温泉地学研究所PDFファイル)。大涌谷の活動とも関連性があるのでしょう。しかしそれでもこの県道734号を通行禁止にしないところが「箱根町としてぎりぎりの選択」なのでしょうね。

さてそんなわけで再び小涌谷付近まで戻ってきました。この付近の湯には入ったことがなかったので、二ノ平地区の共同湯「亀の湯」に行ってみることに。



建物前に駐車車両はなし(駐車スペースあり)でよしよし、カラカラと戸を開けて中に入ると靴箱に靴もなく先客さんがいないことが確認され心の中でガッツポーズ(笑)。しかし‥管理人さんも不在?声をかけますが出てくる気配なしです。こういう場合、東北とかだと料金皿にお金を載せてそのまま入ってしまうこともあるのですが、いかんせん共同湯とはいえここは箱根=観光地ですから、それが許されるのか?(もっとも右画像をよく見ると、すでにわれわれの入浴料550*2=1100円が皿に載っているのがわかります)。

と、ここでおしんこどんが「そういえば玄関の外側にピンポンがあったよ」ということで鳴らして待っていると‥建物の外から管理人さんがやってきて下さり一件落着です(安堵)。

入浴を乞うと浴室を見に行ってくださり、「男湯はまだ湯がたまっていませんが女湯はもう入れます。女湯をお二人で使っていただく形でいいですか?」とおっしゃるので「はい、もちろんです」と返答。まぁ当然なのですが、これがたとえば付き合い始めて微妙な時期のカップルだったりしたらどうなるんでしょうねと妄想したりして(余計なお世話)

というわけで間違いないこの日の一番湯に浸からせていただきます!浴室扉を開けると‥




(時期柄浴室内にこもる湯気を避けやや低い位置から撮影しています=温泉ファンなら即刻承知)

オーバーフローがないのは浴槽内の穴からパイプで浴槽面と同じ高さで外に排出口を設けているからでしょう(あとで確認しました)。それにしても64.2度の源泉なのに浴槽内湯温は約43度と絶妙、しかも浴室入室時にタイルは濡れていませんでしたから管理人さんが急いで湯温を調整したわけでもなし。うーん、まさにこういうのを「湯守の職人技」というんだろうなぁ。



含重曹芒硝弱食塩泉ということですが、お湯自体は湯花キャッチャーの設置もあり何というか「清冽と表現するしかない」ほどの透明感を誇っていました。ツルすべ感のある&これまた温まり系のお湯で、いやはやすっかりタンノーしました。



湯上がりにソファーでくつろぐ‥ことはせず、すぐにおいとましました。管理人さんはやっぱりいなかったなぁ。まぁこの時間は地元の方も来ないのでしょう。

湯屋のすぐ近くには源泉施設のやぐらがありました(右上画像マウスオン)。大きな貯湯タンク的なものは見あたらず、「出た湯をそのまま」使っているようです。新鮮湯をご提供いただきありがとうございます!



このあと彫刻の森駅近くのコンビニで水分補充用の飲み物を購入し、たまたま箱根登山鉄道の電車がやってきたのでパチリ。この鉄道も大学生の時に乗ったのが最後なんだよなぁ、もう少し人生の年輪を重ねたら今のような「きまぐれ乗り鉄」から「本格乗り鉄」へとシフトしようかなぁ?(笑)。

このあとは単純に御殿場ICに出てすらっと千葉まで帰ってきました。年末年始の〆湯と初湯それぞれをまとめて綴ってきましたが、今回は例年に比べて小粒だったかもしれません(笑)。でも、今年(2016)ものんびりと湯めぐりに励みますよ!

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