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- その4 山越えのあと、何と万座・草津の湯をスルーして? -



上信スカイラインの展望台にて。緑の広場は山田牧場。

さて、ここ高山村子安から山越えで万座温泉へと至る長野県道112号&群馬県道466号線、通称「上信スカイライン」は今回自分も初めて走ったのではありますが、車道としての開通は昭和19年、バスの運行開始は何と昭和27年ということで、実に長い歴史を有しているようです。

その後当然各所に手を入れて拡幅もなされているわけですが、さすがに線形も林道レベルですし幅も1.5車線とはいえ、そもそもこの道路を戦前に拓いたというのはすごいことです。だって2000m弱の峠越え道路ですよ。このあと拓かれたR292志賀草津道路はもう少し高い2172mですが、開通ははるかに遅い昭和39年なのですから!



雲が多く山座同定はできませんでしたが、妙高や黒姫かな?



実に気持ちのいい展望台ですが、展望エリア外の刈り払いもかなり行われている感じでした(それをどうこういうつもりはありません。だって「展望台」だし)。

北アルプス方面は肝心の頂上部がほぼ全体にわたり雲に覆われていました。まぁしょうがないよね。この日北アの稜線におられた方はご愁傷様です。



おしんこどんはいつもの通り足を上げておりますが、その右側には万座温泉が見えています。こちら側から見たことはなかったので「あんな地形の場所にあるんだ」とちょっとびっくり。温泉施設群(ちょこっと見えています)の上部は比較的緩やかなんですね。ま、スキー場があるわけですし当然なのですが。




(ま、カラマツばかりではありませんでしたが)



そして、峠ともいえない地点での県境越えで群馬県へ。

このあたりの風情は実に開放的で展望もいいですね。道中では、「雪が来る前に」ということか道路の整備作業関係車両を何台か見かけましたが、一般車両とすれ違ったのは数台のみ、たぶん全線を通しても10台はなかったかと思います(平日だしね)。



さてそんなわけで万座温泉に出てきたわけですが、実はこの時不思議なことに「湯欲」がなく、何と「万座温泉をスルー」して、そのまま一段上の国道292号に上がってしまったのであります。まだ浸かっていない宿の湯も幾つもありますし、そしてあまり下調べしていなかったとはいえ野湯もいくつかあったはずなのですが。(嗚呼衰えたりTakema!」とお考えいただいて結構です(苦笑))。だって実際、入浴したいと思わなかったんだもん(こっそりあとで後悔したのはここだけのヒミツです)。

お天気はご覧のとおりサイコーなので、お山の上を楽しみにいきます。ただ渋峠の施設はこの時期休業なのでそこまでは行きませんでした(実は当時喫茶部はまだ営業していたことがあとから判明してちょっとガックシ)。





この区間が好きなんですよR292志賀草津道路。渋峠近くになると峠越えのための人工構造物が目立つようになるのでね。というわけでもう少し先にある駐車帯にて休憩いたしましょ。



右上画像、国土地林の地図だとこの区間のR292は全て中之条町(群馬県)側に属しているように記されていますが、ここにあえて町の看板を立てているのはなぜ?通常だと「ここが市区村町の境なのだな」という認識にいたると思うのですが。もしかして(稜線上だし)地理院地図のほうが正しい記載ではないのかも?(サイテーなのは中之条町が「ここはわが町だぞエッヘン」と無意味な主張をしているパターンなのですが)。



白根山湯釜北側の噴気帯、地形的に水分不足だろうから湯は出ていないんだろうなぁ。というか硫化水素ガスの関係でまず間違いなく立ち入り禁止でしょう(笑)。



でもいいお天気だし、こんな好展望を見に来たんだからいいのさというわけで、この地点から引き返しました。周辺は数少ない広葉樹もすっかり落葉し(標高2000mオーバーですし)、ナナカマドも赤い実を残すばかりでありました。



道路際にはわずかに残った雪が。いや、これからはキミたちが思う存分この地を支配する季節になるわけで、実際この道路もこの8日後の11/12(2021年)に冬期閉鎖されたわけです。だからこそ閉鎖前ギリギリのこの時期に来られてよかったなぁと。



少し下った駐車場からは万座温泉に続く遊歩道があり(通行止めの掲示はなかったので利用可能なのでしょう)、ま、記念写真ね。それにしても‥





地形にもよるのでしょうが(上記画像のナナカマドは南側斜面のものでした)、この地域の森林限界標高でもないのに木が生えていないということにはそれだけの理由があるわけです。そう、「風」ですね。冬の北西季節風がまともに吹き付けるこのエリアには、フロンティア植物たる「笹」しか生えられない(次の世代への遷移が進まない)ということなのでしょう。



このあとは草津温泉へと下っていきます。例の「停車禁止区間」を通過していきますが、工事関係の作業プレハブ、その位置だと上流から流れ下る硫化水素ガスの直撃を受けそうな気がしますが大丈夫なのかな?(まぁ事前に濃度のチェックはなされていると思いますが)。

さてそんなわけで草津温泉へ。天狗山レストハウスでトイレをお借りした上で、目指すは!



いや特に事前に調べていたわけでもなかったし、近くまで来てからどこかないかと検索したんですけれどね。



Takemaは納豆そば、おしんこどんは冷やしたぬきそばを注文。うーん、納豆そばはもうちょっと工夫があるかと思ったら、何だかそのままで(山芋おろしは添えられていましたが)ちょっとなぁ。でもお蕎麦は美味しかったですよ(ただツユはややしょっぱかった)。

さてこのあとは‥ここは草津温泉、となればもちろん‥なのですが!



いや、細かな下調べをしていなかったのはもちろんですが、SNS上で「コロナ禍ゆえ入れる共同浴場を制限している」という情報だけはキャッチしており、いざ行ってみたら「外来入浴はできません」というのではあまりに残念だよなということでパスとしたわけです。そういえば、草津温泉にはいまだに宿泊したことがありません。いつかは泊まりで湯っくりしたいなぁ。

さてこのあとはもう帰るばかりですが、さすがにもう一湯くらいは浸かりたいもの。というわけで、ここ2年ほど開催を自粛してきた「Takemaオフキャンプ」のあとに「おつかれ入浴」をしてきた半出来温泉を訪問することに。結構好きです、ここ。



ガルル系の商売っ気とは無縁のお宿で、何だか雰囲気としては津軽の三本柳温泉に似ているような気もします。





万座や草津などとは違い、鹿沢方面や吾妻川沿いには「鉄っぽい炭酸水素塩泉」が湧き出ています。こちらもその同属で、「掘ってみたら出た」系の湯だそうです(動力揚湯ですが)。

さて、内風呂タンノーのあとは混浴露天にいってみますか!(通称「ワニ」が出没することもあるということでしたがこの日は平日ゆえ当然いませんでした(笑))。









それを見越してか露天風呂は2槽あり、源泉が注がれる側の小さな槽は適温でした。上画像の大きい浴槽は長湯向けですね。ちなみに浴槽内は滑りやすいので注意です。



大小の浴槽配置はこんな感じ。あ、そこに提灯を付ける感覚、好きです(笑)。



おしんこどんもやってきました。秋の湯をタンノーです。



このあとは大前地区のコメリで園芸用土を購入し(実はコメリのクレカを持っているのはここだけのヒミツです)、さて帰ります‥が、いつもなら地蔵峠を越えて東部湯の丸ICから高速に乗るのですが、この日は平日ということもあり魔が差しました。つまり‥




(ま、雪をかぶった浅間山は見えましたが)

「軽井沢」。自分にとっては全然興味も関心も湧かない場所なのですが、「やたらに人が集まる場所」であることは理解しています。だから近寄らないようにしていたのですが‥

油断大敵。市街地に近づくにつれて渋滞に巻き込まれました。まぁそれでも大したもんではなかったとはいえ信号5-6回待ち。やっぱりここには一般道で近づくものじゃないなぁと再認識した次第です。



何とか碓井軽井沢ICから高速に乗り、うわ大泉JCT-外環あたりが無茶混んでるというわけで圏央道経由で東北道へ。こちらはスムーズなようでしたが、しばらく南下したところで川口JCTから外環道草加方面がぐちゃぐちゃっぽいことがわかり、首都高中環(なぜかほぼ渋滞なし)から小松川JCT(2019/12に工事完了)を経由して7号線&京葉道経由でおうちに戻った次第です。18:00前に戻れたのでよしよし。というわけでお出かけレポは以上です。

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