奈良県南部をみくびっちゃぁいけませんな
奈良県。千葉生まれ千葉育ちのTakemaにとっては「修学旅行で行ったなぁ」程度の知識&経験しかなかった県。しかし、違うのである。何が違うって、自然の奥行きが想像していたイメージと全然違うのだ。おしんこどん@妻の実家が奈良であるから、年に1.5回程度(これまでの実績ですな)は里帰りしているTakema、時々奈良南部への日帰り旅行も敢行することがある。で、あらためて地図を広げてみると、聞いたことのあった上北山村とか十津川村とかって奈良県の所属だったんですね。で、日本百名山の一つの大台ヶ原すら奈良県にあった(頂上とされる日出ヶ岳は奈良と三重の県境ですが)。しかも、奈良の山は深い。道路が細いワインディングばかりということもあって余計に山深く感じられるのかもしれないけれど、この印象は新潟の中越(松之山町から西に抜ける国道の雰囲気)あたりに近いくらいだ。いや、集落の少ない&地形が急峻なぶん奈良の勝ちだな。十津川村に関しては「昔は(悪くいえば)陸の孤島だったんだ」という言葉をかつて学校の授業で聞いたことがあって、それが固定的なイメージになっていたんだろうけれど(なお、Takemaは今のところ十津川まではいまだ足を延ばしていないんですが)。
で、上の写真。大台ヶ原山頂上(日出ヶ岳 1695m)から見た熊野灘です。「大台ヶ原=大杉谷」というステレオタイプ系イメージしか知らなかったTakemaは、その頂上について何も知らなかったわけで、「山登りの装備もないし、行けないでも別にいいや」と妙に身構えていたら(何と途中で「ここから行くか戻るか」をおしんこどんに詰問していたTakemaなのでした)、なんともあっさりと着いちゃうのですな、ありゃたまげました。頂上からは三重方面の熊野灘が見える。「こんなに海が近かったんだぁ」とあらためて実感。久々でした、こういう気持ち。
さて、しばらく山を下ってきたら(ちなみに駐車場から頂上までの標高差は200mもありません。登山道も整備されているので、雨の準備を除いて特別な装備は何もいりません。ここだけの話ですがおしんこどんは裸足にビーサンで歩いてました(爆)。で、突然野生の雄シカ発見。野生ゆえ、公園のように角切りもされませんから立派な角です。シカに限らず野生動物は無理に近づくと防御のために攻撃してくるものですが、こいつは全然たじろぎもしなかったなあ。上の写真はデジカメでしたので極端な望遠で撮ったわけじゃなかったんですが(実際距離=2.5mくらい)。登山道(いや、雰囲気的には「登山遊歩道」)の真横にいるんだからしょうがないよね。でも看板にも書いてありましたが、紀伊半島に限らず保護地域周辺のシカは、北は北海道から南は九州沖縄まで、食害が深刻なんですよね。遊歩道沿いこそ木の幹に金網巻いてましたがあれじゃきびしいなぁ。上の写真のように下草食べているだけならいいんだけれど、冬はそうも行かないでしょうしね。
さて、こんなシカ写真で満足していればよかったものの、彼が動いたある瞬間、「こ、これは撮っておかなきゃ」と心動かされ、つい撮ってしまったのがこちら。あーあ、品性が疑われるなぁ(巨爆)。