もっと「山」に行こうじゃないの!

 

10月の下旬、「いつもバイクとか車で出かけるだけじゃ芸がない」とのおしんこどんのご託宣により、「んじゃ山にでも行くか」ということにした。ただせっかく1泊できるんだからせっかくならテントで泊まりたい、でも長時間重い荷物を背負うのはしんどいなあということで、あえて紅葉真っ盛りエリアではなく八ヶ岳を選んだ。しかも北八ヶ岳、針葉樹の森が鬱蒼と広がるところだから、山にはいると紅葉は全くない。せいぜいカラマツの黄葉が見られるくらいだ。ただ、バス停から2時間足らずで標高2300m、山上のテント場に着いてしまうのは魅力。下りたら温泉もあるし。

朝に千葉の市川を出て、午後2時には山小屋前のキャンプ場に着いていた。早い早い。ここから天狗岳頂上(約2600m)までは片道50分。テントをその他の荷物を置いての空身だから楽なもんだ。雪が来る前、最後の秋の山の風景を楽しむ。頂上でビールその他のアルコール類を飲めなかった(持っていくのを忘れた)のが最大の難点というところか。


テントは小屋のすぐ前の指定地に張った。目の前には冬を越すための薪が大量に積み上げられていた。すでに冬の準備は万端だ(ここの小屋=黒百合ヒュッテは通年営業)。トイレ改修のための工事の音がちとうるさかったが、暗くなればその音もやんで静かになった。夕食は鳥なべと屋久島焼酎「三岳」。テントの中での調理だから狭いことは狭いが、あったかい鍋に舌鼓。外は零下に下がっても、ここだけは別世界。はぁ〜あ、しあわせ。

翌日は午後から雨になるというので周回コースをやめてまっすぐ温泉に向けて下山した。貸し切りの湯船にほんのりと香る硫黄の匂い。はぁ湯ったり、ということばがふさわしい。そのあとの馬刺しもまた格別で、すっかりいい気持ちで帰路についた。

中学1年生から登山を始めてはや20数年の自分。NZでも一人でそれなりにあちこちのトレッキングコースを歩いていた。しかしこのところあまり足繁く山に入ってはいなかったのだ。でも、そのブランクがあるからこそやっぱり山っていいなあと思える。次は年始あけに安達多良に行こうと思っているTakema夫婦。そのためには、まずおしんこどん用の革靴を手に入れねば。というわけで、再び山に目覚めつつある?Takemaなのでありました。エクスペディションのルートは誰か他にまかせることにして、自分たちはどっか静かな山の道をポコポコ歩いていたいなあと思うのです。

なお、「山」ということばから名古屋方面の「某喫茶」を連想なさった皆さん、すいません、紛らわしいネーミングで(笑)。

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