わが家から見る最後の富士山

Takema&おしんこどん@妻が住んでいるのは千葉県市川市、しかももうかなり松戸市や鎌ヶ谷市に近い北部の地域だ(千葉県周辺以外の方、何のことだかわからなくてごめんなさいm(_ _)m)。したがって富士山からはそれなりに(いや、結構)距離のある場所ではある。それでも冬になると空気が澄んでくるためか朝夕などはかなりくっきりと富士山の姿が見える。うちのベランダからは電線や看板や樹木が邪魔だとはいっても(邪魔物だらけだけれど)、とりあえず見えることは事実。それだけで満足してきた。

実は予想外に富士山好きだったのがおしんこどん。入居後の冬のある日、この部屋から富士山が見えることを知った彼女は、小躍りするやらはね回るやらでもう大変(半分うそ、でも半分はほんと)。それ以来「今日は富士山が見えるぅ!」と、冬になると妙に?ご機嫌な妻なのであったのだ。

しかし、幸せはそう長くは続かないのことば通り、富士山ともお別れをせにゃならない時がやってきた。うちのマンションのはす向かいに新たにマンションが建つことに。高さも同じ3階建てだから、これはもう、どうあがいたって見えなくなるはずだ。

秋口に始まった建築工事は着々と進んでいる。昨日3階床部分のコンクリを流し終わったところだから、壁の工事にはいるのも間もなくだろう。今はベランダからセブンイレブンの看板がかろうじて半分見えているが、それとて長くてあと数日の命だ。まぁ富士山が見えなくなっても、われわれの生活の何がどう変わるというわけでもないのだけれど、やっぱり何となくもの悲しいのは事実である。

明日も天気がいいという予報が出ている。出勤前、忘れずにそのお姿を見ておくことにしよう。帰ってきたらもう壁の向こう側になっているかもしれないから。そして今のうちにお別れをしておこう。さようなら富士山。

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