飲むべきか。いや飲まざるべきか。

この前ラオスに行って来たときに、現地の地酒造りの村で焼酎を買ってきた。その名を「ラオラーオ」。米から作る蒸留酒で、どんな米から作るのかによって色や味が異なっている。上の写真の酒は赤米から作ったので色が赤いというわけだ(実際は写真よりももう少し薄い色です)。

その村では実際に米を蒸したり、麹と思われる白い固まりを砕いてふるいに掛けていたりする現場を見てきた。そして当然試飲もさせてもらったわけで、味のほうは見当もついている。ちなみにタイのバンコク中央駅前に夕方から夜にかけて出るてんびん&ゴザの屋台は、タイ東北部のイサーン出身の女性達がやっているということで、ソムタム(まだ熟さないパパイヤを千切りにして、そこにいろいろ味付け&青唐辛子を入れてあえたもの)がそこでの唯一ともいえる料理であるが、それと一緒に出されるのがこのラオラーオとほぼ同じ味の酒だった。タイ東北部とラオスとは地理的にも近いから、おそらくは同じような製法で作っているものなのだろう。

さて、そんなわけでこの酒をおみやげとして買ってきたわけだが、ここではたと考えてしまった。はたしてこの酒を飲むべきか、飲まざるべきかということを。当然飲むために買ってきたものだし、飲まなければ変質してしまうだろうことも想像に難くない。でも、自分の家で飲んでみて果たしてうまいと感じられるかどうかが問題だ。

皆さんも経験あるでしょう、現地で食べたり飲んだりしたらおいしかったのでおみやげとして買ってきたのだけれど、家で食べて(飲んで)みたら覚えている味わいと違うように感じたことが。それはおそらく、現地の気候風土、その時の感覚、その他もろもろを原因としてそう感じるのだろうとは思うのだけれど。

要は、この酒があの村で飲んだときの味と全然違うように感じられてしまったら悲しいのだ。だから躊躇してしまう。ラオスで、またバンコク駅前のゴザ屋台に座り込んで飲むからこそうまいのかもしれないのだ。

そんなわけでどうも躊躇してしまう。よし決めた。家では飲むまい。幸い来月になれば拙HPのオフ会を群馬でやることになっている。そこで飲むことにしよう気候風土は違うけれど、旅先という非日常の空間で飲むラオラーオはそれほど不味くは感じられないはずだ。

というわけで、ほんの小さなボトル2本ですが、ラオラーオ好きの皆さん(いるのか?)期待して待っててね。

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