サイクロン号はすごいのだ

年末の大掃除で発掘された逸品の一つがこれ。懐かしいぞ、仮面ライダーアルバムじゃないか!

はやったなぁこれ。一時期は「カードほしさにスナックを捨てる子供たち」が社会問題化したっけ。確かに、妙に甘ったるい揚げ菓子で、一袋食べると「もういいや」ってぇ気持ちになったっけなぁ(似非江戸っ子風)。自分も相当買った記憶があるし、カルビー、相当儲かったんだろうなぁ。確か一袋20円(当時は消費税なんてセコイもんはなかったのね)。

おお、左写真のこれ(矢印)は「ハチ女」!子供心にも胸の模様が何とも言えず心ときめいたんだっけ。‥え゛、知らない?じゃ左写真にマウスオンしてみてね。
中には同世代の方々にはおなじみのカードが収納されてました。30年近くずっと引き出しの奥で日の目を見る日を待ってたのねカード達。お待たせさんでした。

当時はバイクそのものには全然興味がなくて(小学生だしね)、「うおぉっ、サイクロン号、かっこいいっ!」とおたけんでいるばかりだったのだけれど、今あらためてカードの裏の説明文を読んでみると結構すごい内容。今となっては平仮名だらけで読みにくい説明文だけれど。
No.136 はしれ!はしれ!サイクロン!

原子力で走るサイクロン、時速400キロでつっぱしる。新幹線ひかりの2ばいもの早さだ。小さなビルならひととび。30メートルもジャンプできる。サイクロンは、いまの科学で考えられる最高のできばえだ。
ひえぇ、最高時速400km!確かベースとなったバイクはSUZUKIの125ccオフだったんじゃなかったっけ!(子供の夢をこわすなって←心の声その1)。しかも、よく見るとフロントですらドラムブレーキだぞ。400kmでどうやって止まれっていうのかな(だからやめなさいって←心の声その2)。でも、まぁライダーの乗るバイクなんだから最高時速400kmってのはわからないでもない。だって、へなちょこTakemaの乗ってるバイクだってメーターは330kmまで刻まれてるもん(笑)。

しかしまぁ、現実が明らかに追いついていないのは「原子力バイク」、これに尽きますな。これって、コケたら放射能漏れということにならないだろうか。いやちょっと待て、番組の中でも時々ショッカーの襲撃にあってサイクロン号は転倒していたと思うぞ。実はそのたびに放射能も漏れてたんじゃないか?

さて、このような「疑惑だらけの」サイクロン号は、驚くべきことにカード番号が2枚後ろになるだけで、いきなり勝手に進化していたのでありました。
No.138 新サイクロンのひみつ

サイクロンの性能が、さらにアップした。スピードは400キロ出せたが、新サイクロンになってからは600キロだせるようになっている。車体の両側に翼をつけているので、スピードを出しても、これで安定する。この翼がついたので、電磁式のスプリングでとびあがると、50メートルものジャンプが出来るのだ。
たった1回のモデルチェンジで最高時速が一気に200kmのアップとは、すごいぞ新サイクロン号のメカニック!しかしどうもよくわからないのは、新にしろ旧にしろ、サイクロン号はショッカーのメカニックが整備点検しているというわけでは決してないし(敵に塩を送ってどうする)、しかもライダーは地球防衛軍とか科学特捜隊のような特殊機関に属してもいなかったはず。ということは、そのメカニックってもしかして「あなたの町のバイク屋さん」系?

だとしたらそのメカニックはすごい人だぞ。「人生、一整備士」なんてぼそっと呟く感じの人で、バイク設計&整備の鉄人そのもの。プロジェクトXに今すぐ出演ということになってもおかしくないな。いや、どこかでこの人の存在を聞きつけたどっかの原発関係者が日参することだって大いにあり得る話だ。だって、二輪車に原発乗せて、あれだけの振動にも関わらず正常運転続けてるんだよ。これをすんごい技術といわずして何をか言わんやってぇやつですがな。

んでもって、峠のかっとび兄ちゃんたちはみんななけ無しの金はたいてそのお店にむらがるはず。「すいませ〜ん、この125、コーナーの立ち上がりにひと吹きで300kmまで一気に駆け上がるようにしてもらえませんかぁ!」だって。あんたら、その意気込みを別の所に使いなさいって(笑)。
‥閑話休題。
まぁ、なんだかんだ言っても懐かしいなぁ。
こう書きながら一枚一枚のカードの説明を読んでいると、何だかまだまだ書きたいことがうずうずとわき起こってきたぞ。ライダーカードのネタ、もしかしたら続きがあるかも?

うっはぁ、藤岡弘、若いな〜。

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