今日は楽しいツ〜リングぅ♪‥むむ?うげげっ!

(長文テキストですが観念して読んでね(笑))。

土曜日を入れて3連休の中日となった11/2は、天気快晴、風もなく何とも穏やかな日和でありました。となると、一時に比べてバイク遠乗り回数がぐぐんと減ったTakema(というか、以前の頻度@毎週欠かさず、小雨くらいなら出かけてた、が異常だっただけともいいますが)の「走りたいぞ熱」がうずき出すのでございました。

前日のうちにおしんこどんから「明日は一人で走ってきなさいよ」との「御許可」もいただいておりましたので家庭不和の危険もなし(笑)、寝る前に一通りの準備を済ませて就寝。そして朝早い時間に目が覚めました。しかし何だか‥

ということで再び「睡魔大王の虜」になってしまいました(苦笑)。結局8時過ぎに起き出し、のんびり新聞を見ながら(前日の夕刊だけど)朝食を摂ったりして、まるでこれから「走るぞ!」というような覇気が感じられません(苦笑)。やっぱり年なのかなぁ。もうすぐ40だし(大苦笑)。

ゆっくりと服を着替えて、それでもまぁなんとか「出陣」です。出発は9:30を回ってました。以前なら「よし行くぞ!」と決めていた日は4時台の出発も厭わなかったし、1-2月の寒い&日の出の遅い時期に東北道の佐野あたりで日の出を拝むなんてこともやっていたんですがねぇ(懐旧)。まぁ何はともあれ、エンジン始動、出発です!

三郷ICまでの下道はかなり空いていました。そして外環道に入っても気持ちよく巡航できました。しかし各所に設置された電光掲示板には、「関越道は18km渋滞でっせ」だの「東北道川口JCT〜岩槻は4km事故渋滞してまっせ、ついでに岩槻〜館林も15km渋滞してまんがな(何だよ、要は川口から館林まで全部渋滞じゃないか)」というような悲しいお知らせが、何だか嬉しそうに表示されていたわけです。まぁ予想はしていましたから覚悟はできています。

そして東北道。岩槻まではとりあえず「車多し、されどとりあえず流れている」状態でしたが、そこからは断続的にずぅっと車がつながった状態でした。渋滞は電光掲示が示していた状況よりも悪く、結局佐野藤岡のIC手前まではずっとノロノロ。というわけで久々のすり抜け走行開始です。とりあえず怯えながらも60km/hですり抜けます。そうするとずっと前のほうにすり抜け先行バイク発見。さっさと追いつき、多少距離を置いて後をついていきます。

そう、すり抜けで一番恐いのは四輪の予告なき車線変更ですから、「前のバイクの後に多少距離を置いてついていけば多分安全」という「お先払い走行」開始です。しかし、前を走っていた人(たしかドカティでしたな)、これ読んだら怒るだろうな、だってわたしゃ「決して抜こうとしない後続車」に徹していたんだもん(笑)。

佐野藤岡ICの手前でとたんに流れはなめらかに。よっしゃ行くぞぉ!という感じで順調にスロットルを開けていきます。ま、それでもアヤシイ車については必ずナンバーおよび運転席をチェックするという作業は怠りません(笑)。

というわけで佐野SAに到着。時間が遅め(11:00過ぎ、すり抜けだけあって随分かかったなぁ)ということもあり、二輪専用駐車場にいたバイクは5台程度。隣に停めていたモトグッチ乗りの方としばし「どこ行くんですか」「いやぁ、まだ決めていないんですよ」系談議。ま、このままいろは坂でも行こうものなら紅葉よりも車を見に行くようなものですし、それだったら今開催中の東京モーターショーに行った方が絶対に楽しいはずです(もっともその場合は車やバイクよりも「人」を見に行くようなものですが)。この時点では「ま、いつものように栃木ICで降りて、いつものお蕎麦屋さんでお昼を食べて、前日光の粕尾峠でも往復して早めに帰ろうかなぁ」と思っていたのです。しかし、そうは問屋がおろさなかったのが本日の現実でございました。

モトグッチの方がしばしその場を離れたあと、Takemaは「さぁって行こうかな」と出発の準備にかかります。グローブを付け、ヘルメットをかぶり、停めていたバイクを後退させ、さ、いよいよエンジンに火を入れます。よし始動!

「チチチチチィ‥」

あれ?エンジンがかかりません。それどころかセルモーターすら回らず、何やら接点不良のような小さな音がするだけです。こりゃいかんというわけでバイクを元の位置に戻し、今度はセンタースタンドを立てて再びトライしてみたのですが状況は変わりません。どうやら電気系統の不良のように思われます。

さっきまで「あんなに元気に(最高速1○0km/h)」走れていたのに、しかもまだエンジンは十分に暖まっている状態なのに、わがCBR1100XXブラックバードくん、どうして突然不具合状態に陥ってしまったのでしょう?

さらに、ここで困ってしまったのには大きな理由があります。バイクの場合、「いざというときは押しがけすればエンジンはかかる」というのが常識ですが(スクーターは別なんでしょうね)、実はこのバイクを買った時、バイク屋さんからこのようなことを言われたことを覚えていたのです。

「インジェクション仕様のバイクは電気が来ない限り押しがけしてもエンジンはかかりませんよ」

それって、「今がまさにその状況」というべきなのではないでしょうか(冷汗笑)。こりゃあヤバイ、押しがけがだめだとすると車で運んでもらうしかない、しかしここは地元千葉じゃなくて栃木県なのであって、おいそれと行きつけのバイク屋さんに頼めるわけでもない。しかもここで一旦バイクをおいて明日取りに来るとしても、ウチの車は乗用車だから積めるはずもないし‥

ま、メカの素人(からっきしわかってないです。自分でやるのはせいぜいチェーン調整くらい)である私がない頭を振り絞ってみても、出てくる案はどうせ大したものでもないはずなので、素直に行きつけのバイク屋さんに電話をかけます。
「あのぉ、出先でセルが回らなくなっちゃったんですけれど‥」
「(いくつか状況を確認した上で)では、押しがけを試してみて下さい」
あれ?「押しがけはきかない」ということだったのでは?と思いつつ、解決への糸口が見えた思いでした。すでに戻って来られていたモトグッチ乗りの方が「では私が後ろから押しましょう!」と、ものすごく嬉しいことをおっしゃって下さいます。そう、乾燥重量でも220kgを優に超えるバイクの押しがけは誰でも決して一人でやりたいものじゃありませんから、この申し出はとぉっても有難かったのです!

というわけでバイク駐車場を除いては激混みのSAで、長く取れそうな直線を選んで「バイク押しがけトライ − エンジンはかかってこそなんぼのもの」チャレンジがスタートです。でもいかんせん車重が車重ですから、せいぜい歩くくらいのスピードしか出ません。しかし、セカンドに入れていたクラッチをぎゅっと一気につなぐと‥

「ブブッ、ブゥ〜ん!」

やりました、復活です!モトグッチさんに丁重にお礼を言い、バイク屋さんにあらためて電話。
「エンジン、かかりました!」
「よかったですね!バッテリー切れですから、そのままエンジンを切らずに乗ってきて下さい」
「う゛‥はい、わかりましたぁ。」
こ、ここまで来たのに引き返す‥しかし、このまま蕎麦を食べに行ったとして、お蕎麦屋の駐車場(ちなみに砂利敷き)で再び始動できる可能性は不可知の世界。というわけで、先の栃木ICまで行って料金を支払い、そのまま引き返すことにしました。

エンジンさえかかっていればライトオンでも問題なし。しかし、ここまで来たのに、んでもって蕎麦屋さんまではすぐ(といっても20分くらい)なのに、ここで引き返すのか!(悔)(栃木ICにて)

どこかで水を汲もうと思っていたので積んできたポリタンも心なしか淋しそうです(苦笑)。この写真の直後、先ほどのモトグッチさんが追いついてきました。問題ないことをお伝えしたあとさようならです。いいなぁ‥(羨)。
この「悲しき写真撮影」のあと、Takemaがすぐに反対側の「高速入口」に向かったのはいうまでもありません(苦笑)。さすがにお昼時の上り車線はガラガラそのもので、こうなったら「高速の走り」を楽しむしかありません。ちょっとお茶目なスピードを出したりもしたためか、いやぁ早い早い、渋滞すり抜けの往路の約1/3で浦和到着、外環に乗り継ぎ、市川@千葉県のバイク屋さんまで戻ってきました。



お前、よく考えてみたら‥

というわけで、新バッテリーに交換です。充電にかかる時間のあいだにメカの人と話をしていたのですが、言われてみてなるほど納得。「Takemaさん、このバッテリー、このバイクを買った時のまま替えてないんじゃない?」‥そういやそうでした。購入後3年3ヶ月、補充電一度もなし、さらには盗難防止アラーム機器からつねに電気を吸い取られ続けるという過酷な使用状況の中で、何だかんだで3年以上頑張ってくれていたという、健気なバッテリー君だったのでありました。

そうそう、一連の会話の中で「イグニッションバイクの押しがけは可?不可?」という話も出てきました。よくよく聞いてみると、正しくは「バッテリーレスおよび完全に放電した状態での押しがけ始動は不可能、インジェクションのコンピューターは微細な電力しか消費しないのでバッテリーが弱っていたとしても何とかなるが、燃料送りポンプが作動する分の電圧が残っていなければ押しがけしても駄目」ということでした。なるほど、今日は結構微妙なヤバさの状態で押しがけしていたわけですね。ほっ。

「これからは車検期間を目途に交換しましょうね」とのソフトな忠告を受けつつ、本日のトラブルは無事に解決しました。そして今も、駐車場にあるバイクの新バッテリーからは、アラーム動作のために電気が供給され続けています。明日(祝日)こそリベンジ?いやいや、明日は雨だって(根性なし)。

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