− その3 知命流転編 −

季節はすっかり春を迎え、すでに早々と桜も満開になっている現在です。確かに冬着もそろそろしまっていいかなぁと思う今日この頃、ふと気付けば「春の先駆け」として頑張っていたあのふきのとう君はどうなっているのでしょう。今回はシリーズものの最終回です(笑)。

あえて部屋の中で撮ってみました。それでもしっかりわかることは全体的な色の薄さです。背後に伸びつつあるフキの葉の色の濃さを見てもらえばその差は一目瞭然といえるでしょう。そう、すっかり色あせた「おにいちゃん」はその役目を終えつつあるようなのです。

フキの葉がどんどんと勢いを増す中、(元)ふきのとうにいちゃんの退勢は見るからに悲しむばかりといえましょう。花弁部分ももうすっかり役目を終えた今となっては茶色に変色し、3月上旬当時のみずみずしさは見るかげもありません。

でも、これがふきのとう一族の宿命なのであり、また素晴らしさなのでしょう。春の先駆けとして最初に顔を出し、そして春が本番を迎える頃になると花はなくなり、ただの地味な葉々の植物に姿を変える、何とも潔い植物といえなくもありません。同様な時期に顔を出す植物として福寿草やザゼンソウなどがありますが、そのどちらに対しても、ふきのとうはある種圧倒的な意味で勝ち誇っています。それは‥

やっぱり、食べられるっていう点が何よりも強いっ!

閑話休題。そんなこんな衰えを見ている間にも、ベランダのすぐ横では「栄枯盛衰」の「栄盛」をわがものにしている植物がおりました!

何だこんなもん、「ムスカリ」でしょ、うちにもあるよと思われる方、ちょっと黙らっしゃい!この写真ではそれほど大きく見えない鉢物ですが、ちなみに高さは1m35cmあります!おしんこどん制作によるこの力作、家の中(及びベランダ)にてものすごい存在感を示しているのです(ホント)。

でも、そのような「春の威勢」の陰に隠れるようにしながら、静かに「春〜秋」の眠りにつこうとするフキ、そしてその先駆者のふきのとう兄ちゃん、何だか捨て置けぬ気がします。でも実際、あとは水やりだけかな(現実)。



こらこら、君もいつまでも世の春を謳歌できるわけじゃないんだよ。

ちなみにこの写真を撮ったあと、ふきのとう兄は更に衰えてしまいました。彼(?)の名誉を尊重し、このシリーズは今回で終了とさせていただきます。というか、もう春を謳うネタの時期じゃないしね(笑)。

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