これぞ本当の「町おこし」?



町の電気屋さんのショーウィンドウに飾られているのは?

(2004/2/10)

先日、久々に筑波のほうに出かけてきました。いや、温泉とかじゃなくて「久々に用事のない日曜日だから、鴨亭にでも行こうか」というくらいの気持ちで10:00過ぎに千葉の家を出ただけなんですけれど。

というわけで筑波山の見える個室で鴨焼きジュージュー、ビールをごくごく(あ、おしんこどんだけね、わたしゃドライバー)。はぁ何だか小市民的幸せ気分になったところでお会計。‥とその時、レジ手前にさりげなく置かれたチラシ発見。それを見てみると‥

「真壁のひなまつり 2005年2月4日−3月3日開催」

へぇ、真壁といえばここからそれほど遠くないはず、いや待てよ、そもそもこの鴨亭そのものが真壁町内にあるんだからまさにすぐ近くのはず。格段の予定もなかったのでこりゃ行ってみようということになりました。てなわけで町の中心部から少し外れた無料駐車場に車を停めてぶらぶらと歩き出します。あとで「中心に近い駐車場は有料なのだ」ということを知ってしめしめ正解正解。

さてここ真壁町の「ひなまつり」ですが、マップによれば町内115の家々でおひなさまを公開しているそうです。面白いのは、各家々が自分の家の中におひなさまを飾り、お客はそれぞれを眺めながら町中をぶらぶら散策するという開催形式。「たくさんのおひな様があの特設会場に勢ぞろいっ!」というような一点集中ではなく、分散させることにより、混雑の緩和はもちろん、中心部エリア全体の盛り上がりにも大きく寄与するはずですし(実際、各店ともかなりのお客さんが入ってました。お肉屋さんの揚げたてコロッケにも人々が群がっていたっけ)、さらには公開展示する家庭にとっても大切なおひなさまを自分の家で管理しながらイベントに参加できるという安心感(&負担の軽減)があるはずです。しかも、このイベントのためにかかる元手は僅かのはず。見せるのは既に各家が所有しているものなのですから。

うーん、これはなかなか頭のいいやり方だ!住民有志によって始められたというこのイベントは今年で3回目だとか。ついでに、夏にはやはり市内中心部で夜祭りも開催されるということで(写真で見る限り結構綺麗です)、うーんこの町、かなり気合いが入ってます!ちなみにこの「ひなまつり&夜祭」についての紹介サイトはこちら
‥もっとも、この真壁町、そして北側に位置する大和村と岩瀬町は2005年10月に合併し「桜川市」となってしまうようですけれど‥。なお実はこのイベント、今月NHKでも紹介されたんだそうです。これからはどんどん有名になっていくんでしょうね。
さて、というわけでわれわれも町中をぶらぶら開始。イベント用の特製びなではなく、あくまで各家庭所有のものを飾るということなので「江戸時代の古いおひなさま」のすぐ脇に「平成の新品おひなさま」が並んでいたりするところがいかにも手作りのイベントらしく、かえって良かったりします。というわけで、いくつかの画像をぺたぺたと。



こちらは何とも立派なひな壇です。中央には江戸時代からのお内裏様とおひな様♪
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こういうイベントでもなければ他人所有の「おひなさま」って滅多に見られないはず。
でも、おひなさまも沢山の人に見られる方が嬉しいに違いないと思うのは自分だけ?




こちらは花で飾られたおひなさま。ちなみにこちらのお宅のお仕事は「お花屋さん」。



金物屋さんの店の一角にもおひなさま特設コーナーが。
うーん、このミスマッチが何ともいえずいい味出してます。

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というわけで何気なく出かけた日曜日、思いがけずにほのぼのしちゃったのでありました。これだからお出かけはやめられないのね。以下、本日の収穫!
1. 真壁町内、フツーの民家で売っていた干し芋。ちなみにひたちなか産ということですが、正直でよろしいのとやわらかだったのとでさっさと購入。ちなみに、この日のうちにかなり消費しました(実はTakemaの好物)。
2. 同じく真壁の和菓子屋さんで購入した草餅。実はこういうお餅は好きでも、中のあんこが結構苦手だったTakemaにとって、餅オンリーあんこ無しというのはかなり嬉しくてこれまた即購入。
3. これは真壁から一山越えて石岡に出たあと、市内にある蔵元にて買いこんだお酒。山田錦の先祖にあたる「渡舟」という種類の酒米を使って作ったお酒はかなり絶品。たぶん全国でもこの酒米によるお酒を醸しているのはここだけでしょう。
4. 3のお酒を買ったらもれなく付いてきた酒粕。さすが醸造元で買うと嬉しいおまけが付いてくるなぁ(笑)。

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