ふむふむぅ‥、でもね。 −

しばらく前に某TV局のナントカ夢気分という番組で、「驚きの伊勢海老天丼っ!」という紹介がなされたことがありました。

普段のTakemaは伊勢海老やらアワビ他、とにかく高級食材何とやらをこう料理してああだこうだ、最後にリポーターが試食して「こりゃ絶品です、舌の上でとろけますぅ♪」などというパターンのグルメ番組には全く興味がないのですが、なぜだかこの時は「ふむふむぅ‥」と見入ってしまいました。おそらくこのお店が近場の銚子にあるということが最大の要因だったと思われます(笑)。

それから何日か過ぎた頃、「ふむっ!」と決断し、おしんこどんと二人して、そのお店にてその「伊勢海老天丼」なるものを食してまいりました。大きなお店でした。ついでにすごい数のお客さん(これはTVの効果も大きかったことでしょう)。

さて、別にこのお店がいいとか悪いとかいうつもりは全くありません。味はといえば美味しかったほうだと思うし、注文完了から料理が出てくる迄の時間もとてもスピーディだったし(あれだけの客席数のお店なのだから、厨房内の調理手順もきちんと確立されているのでしょう)、中途半端な田舎割烹などに比べたらはるかにしっかりしたお店だと思います。

でも、お店を出た後Takemaの中の何かがこう呟いたんですわ。

考えてみれば、昔から「共同歩調」をとることが実は苦手なTakemaであります。「みんなでどっか行こうよ!」というのはかなり苦手だし(だからバイクでも集団ツーリングなんてのはいまだにやったことがない)、世でマスコミがあおり立てる「様々な流行」なんてものには昔から無縁だったし(いや、かえってあえてそれに逆らったことの方が多かったかも)、そもそも登山という趣味に一時期ハマったのも、「一人で出来るから」というのがその大きな理由だったからかもしれません。

たぶんこのお店も、もし一人でツーリング途中にたまたま通りかかって入ったとしたら「いやぁたまげた驚いた!」的トキメキ喜びテキマクマヤコンの心情を抱いたことでしょう。どんな小さな対象でも、第三者からの情報に基づかずそれを自分で見つけた、手に入れたという場合、その時の自分に対する満足度はかなり高いものがあるはずです。

「自己満足」という言葉はしばしば悪い意味ばかりにとられがちな言葉ですが、「自分に対して満足できる」というのは実はある種究極の幸福なのかもしれません。そんな自分を第三者がどう見るかについてはともかくとして(笑)。そしてそこでの満足とは、やはり「自分で考え、自分で決断し、自分で行動すること」により一番多く得られるものではないかと。他者からの情報は、その際かえってじゃまになるものなのではないかと。

Takemaはもうしばらくこの「自己満足」を目指していきたいと考えることにしましたわ(笑)。というわけで、美味しいお店もやっぱりできるだけ自分で探そうっと。

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