「採る」べきか、「盗らざる」べきか?(笑)。
(2006年10月3日)
さて、現在われわれが住んでいる家の隣家は空き家になっています。ちなみにこのお隣は小さいとはいえ庭付きの一戸建てで、その庭には梅の木と柿の木があり、初夏には梅の実が、そしてこの時期には柿の実がそれぞれ実を付けるということになっています。ちなみに門やフェンスはなくて庭には誰でも入れる状態です。
このお隣の家の家主さんは定期的に庭の草刈りなどをしに来ているようなのですが(家に戻ってくると庭が突然きれいになっているので驚くパターン)、正直いって「収穫物=実」にはあまり興味がないらしく、梅の実も収穫されぬままその多くが落下していたような状況でした(それでも少しは採ったのかも)。
そして秋です。柿の実がどんどんと色づくのはいいんですが、これまたどんどんと落実しています。風の強い日の翌日などはそれこそ何十個も落ちてしまっているんですね。
「どうせ渋柿なんだろうな」と思っていたんですが、道の側に落ちていた柿の皮ををちょこっとな剥いて少しだけかじってみると‥甘いんです(最初は渋く感じたんですが、おしんこどんがきちんと味見してみたところ「甘いよこれ」ということでしたので)。
熟すに従いどんどんと落下し、誰にも拾われないでぐちゅぐちゅになっていく甘柿の実。でもあくまでこの実は他人の所有物‥。
うーん、法律的には笑福亭仁鶴さんだって「まぁるく」収めてはくれないでしょうが、何だかあまりにももったいないよなぁ。実はつい先日隣の家主さんがまた庭を掃除しにきたので、数十個の落実は全て片付けられました。しかし枝にはまだたくさんの実が付いたままです。そしてまたどんどんと色づいてきて、「食べ頃近し」モードとなってきているのです。
家主さんのこれまでの訪問ペースからして、この実は収穫されぬまま土に帰る可能性が非常に高そうなんですが、「採っちゃ」駄目かなぁ(あくまで落ちた実よ)、それともそれでも「盗っちゃう」ことになるのかなぁ。
何だか悩ましい秋真っ盛りだったりするのであります。