Takemaの住む千葉県市川市の源泉掛け流し温泉訪問!
(2007年12月12日)
Takemaが住んでいる千葉県市川市周辺は基本的に「温泉不毛の地」なのであります。周辺に火山があるわけでもない沖積平野のど真ん中なのですから当然です。自噴の温泉があるはずもなく(当然)、そうなると「ここ掘れ掘れワンワン」とばかりに深く深くボーリングして「力ずくで温泉を出す」施設のことを最近いくつも耳にするようになりました。深く掘ればそれだけ地熱の影響で地下水が温められますから、そりゃ出るには出るでしょうけれどね。
深々度ボーリングをするわけですからそれだけ開発コストもかさみます。だからそのような「温泉」の中には、ある種法外としか思えないような入浴料金を設定しているところも。タオルなんて持参するから要らないのに。浴衣?泊まりじゃないんだから不要です。お持ち帰り可能ならともかくそうじゃないんでしょ?それで入浴休憩だけで2827円ぼったくる施設も中にはあるみたいです!「入浴料さんぜんえんじゃく!」ってなによ!アホかいな?(どこのことだかすぐわかっちゃいますね(笑))。
というわけで、そのような「何か勘違いしているような施設」には行こうとも思ってこなかったTakemaだったのですが‥。
さて話を戻しましょう。市川市南部に「源泉掛け流し」を標榜する新施設が最近出来たということは聞いていましたが、先日新聞の折り込み広告束の中にここの温泉のチラシが入っていました。さて、そのチラシのサブタイトルにあたる部分には次のようなコメントが。
このコメントだけ読むと「ん?公営温泉なのか?」と勘違いしそうになりますが、実際のところ、開設は市川市でも運営は民間スポーツクラブに民間委託されているようです。しかしなぜ市川市は高いお金をかけて温泉施設なるものを造らなければならなかったの?周辺市区に比べて明らかに高い住民税(これはホント)でどんどん造っちゃおう使っちゃおうというお役人の大盤振る舞いなのでしょうか?いや、実はそうではなさそうです(そうだったら怒るって)。
一番上の画像を改めて見てください。施設名は「クリーンスパ市川」となっています。「グリーン」じゃありません、「クリーン」です。「きれいな温泉?」とはどういう意味なのか?このあたりで「頭の中で何かがつながった」人もいるかも知れませんね。
よくわからない人も、隣接施設を写した次の画像を見れば一発です。さて一般に、次のような施設をカタカナで何と呼ぶでしょうか?
これでおわかりでしょう。クリーンセンターにしばしば隣接して建設される施設といえば廃熱を利用した温水プール!つまりここは「温水プールと一緒に温泉も同居させてそれぞれの需要を取り込もう」とした、ちょっと珍しい施設だったのであります。市営のクリーンセンターの廃熱を利用する以上、建設から何から全て民間に委託することは難しかったのか、開設は市川市、運営は民間という流れになったのでしょうかね。
ちなみにこの施設「健康市川温泉」、温泉だけなら平日2時間まで600円(土日祝は700円)という、この立地にしては比較的良心的な入浴料です。市の意向もあるのかと思われますがそれはそれで大歓迎ですし、それなら今度、平日休みの日に行ってみようかというやる気満々モードとなったわけでした。
そして12月某日、その日はやってまいりました!せっかくなら一番湯を目指し、温泉の画像も撮りたいので開館(10:00)の15分前に到着です。歩いてこられる距離ではありませんが、それにしても近いです。うーん、天気の悪い平日休みに来る価値はあるかも知れないぞ(笑)。ちなみに駐車場の係員さんによると、ここの駐車場は妙に幅が狭くて、ドアを隣の車に当てちゃう事故が結構多いんだとか。ま、バイクで来れば問題ないか。
10:00前でも、受付の手前までは入れるようになっているようで、雨の日や寒い日などにもありがたいシステムです。
そして何と、無料のインターネットスポットまであります。うわーこれまた嬉しい♪
さてしかし、ここからが最新の大規模温泉施設らしいところです。入浴施設利用料は600円のはずですが、最初に200円を支払って入館券(プラスチックカード)を購入し、続いて駅の改札そっくりのゲートにこれまた駅同様カードをかざして入館、靴をロッカーに預けてその鍵と入館券を受付に渡します。すると引き替えに渡されるのがリストバンド。
しかしこれはただのリストバンドではありません。これより先、館内では一切の現金取引がありません。それぞれの施設や食事などの利用もすべてはこのリストバンドに埋め込まれているであろうICチップなのか何なのかを通して受付のメインコンピューターに送信され、退館時に差額精算となるわけですます。ちなみに脱衣場にあった瓶のコーヒー牛乳自販機さえもリストバンド認証方式でした。
さて、受付通過は3番手くらいになってしまったTakemaですが、なぜかお客さんはおばさまばかり。というわけでまず間違いなく一番湯の光栄にあずかれるのではないかと期待しつつ、それでもついつい早足でお風呂を目指します(貧乏性)。
そして脱衣場に到着。うわー、どう見ても200以上のロッカーが並ぶ様は壮観‥いや、これは温泉だけではなくプール利用者の更衣室もかねているんだから当然と言えば当然ですね。しかしこれだけの規模なのにここにいるのはTakema1人だけというのは気分がいいです!というわけで、いざ浴室へ!
ここにもまたゲート。これで「温泉利用履歴」がホストコンピューターに伝わるわけですね。
浴室に入ると、完全に乾いた浴室床がお出迎え。よーし、ホントの一番湯です!というわけで入浴前の儀式(きっちりかけ湯&身体洗い)をすませて向かった先は‥ジャグジーではありません(当然)、その先のメイン浴槽でもありません。ましてやサウナや水風呂などでも決してありません!(笑)。それは‥
はいはーい、こちらです!
いきなり露天風呂!(笑)。実はここの施設で「温泉」を使っているのはこの露天風呂のみ!内風呂は全てクリーンセンター廃熱利用の真湯なんですね。でも潔いと思うのが、中途半端に温泉を循環利用することなく「こっちだけは温泉、こっちは普通のお風呂!」と明確に分けているところです。ま、本来の設立目的が温泉ではなくて廃熱利用だったんですから当然なのかも知れませんが、計画時に「温泉を有効利用するために内風呂も循環湯船で‥」などという妙に未練がましい意見が会議で通っていたりしたら‥わたしがここに来ることはなかったはずです。だから嬉しい♪
というわけでいざ入浴!かなり濃い茶色のお湯です。右画像を見てもらえればわかると思いますが、予想以上に色が濃くて驚きました。たぶん空気に触れることによって色が変わるのかな?
ん?しかし「源泉掛け流し」を謳っていたはずなのに、肝心の湯が湯口から出ていないぞ??しかも湯口近くの壁から加温湯が出てきている?これはもしかして「看板に偽りあり?」疑惑がふつふつとアタマをもたげてきたわけであります。しかしこれは別の浴槽に入ったときに解決されました。別の浴槽=五右衛門風呂です。
奥まっていてちょっと目立たないところにある五右衛門風呂ですが、ネーミングはあくまでイメージであって、決して下からあぶられるわけではありません。それはともかく、なみなみと湯が湛えられた湯船に入ると、モッタイナイくらいにお湯があふれます(いやホントに何だかモッタイナイと思いました)。ちなみにこの時点では中央画像のようにお湯は追加されていませんが、ひとたびこの樽風呂から上がろうとすると‥自動的にお湯が追加されるというシステムなのですね(右上画像にマウスオンすると、「お湯が出始めた直後に再び座り込んで撮った画像」に変わります)。
というわけで露天風呂に戻り、湯船でちょっと暴れて(笑)源泉湯をこぼれさせてみたら‥正解!湯口から掛け流しのお湯が出て来たというわけです。うーんもう、ハイテクすぎてわからなかったじゃないか!(笑)。ちなみに湯口付近では結構ツルツル感がありましたよ。やっぱり素性確かなのかも(ただし源泉は27度位なので加温掛け流しです)。
出てきた源泉がある程度落ち着くのを待って味見してみると‥何だかお湯の色がそういうイメージをさせたのか「しょっぱい中にうっすら昆布ダシ味」という感じでした。しかし、まさか地元市川で温泉の味見をするとは思わなかったなぁ(笑)。
そうやって露天エリアで好き勝手に振る舞っているうちに(この日は12月中旬にもかかわらず無風快晴で暖かかったんです)、いよいよわが聖域の露天風呂にも?次のお客さんがやってきました。お年寄りの方と湯船に浸かりながらの会話は‥
お年寄り | 「どうもこんにちは。わたしは○○から来たんだけれど、あなたは?」 |
Takema | 「わたしは○○○からです。」 |
お年寄り | 「しかしこんな近くにこんな立派なのができるとはねぇ。今日は息子に連れてきてもらったんだけれど。」 |
Takema | 「そうですよね、わたしも驚きました。こんな地元で昼間から露天風呂に入れるとは思ってもみませんでした。」 |
ちなみに会話中の「○○」とは「千葉県市川市」の後に続く地名です。まさか市川でこんなローカルな会話が出来る日が来るとは思わなかったぞ(笑)。
ちなみにちょっとしたお遊びも用意されていました。
うーんこの日はかすんでいて富士山が見えなかったのは残念!
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横には江戸川、そして国道357号線と首都高湾岸線が走るというこんな場所で、平日の午前中から湯浴みをしていていいのでしょうか(笑)。週末はともかくとして、平日だったらまた来たいと思う温泉でした。ちなみにこの施設のURLはこちら。
そういえば、温水プールはこんなにも立派でした。水泳好きの方々にはかなり魅力的かも?ちなみにプールだけなら入館料込みで500円(2h)らしいし。ちなみにわたしはお湯はともかく水が恐い猫またなので遠慮させていただきます(笑)。
しかも誰も利用していない‥。平日の午前中だからまぁしょうがないんでしょうが。
ちなみにこの反対側に何やら気になる設備があったので行ってみました。これは館外の無料エリアにあるのですが‥
あれれ、これは足湯なのか?まさか無料露天風呂ではありますまい(笑)。
ちなみにすぐ脇の看板には「足湯は冬期休止中です」というようなことが掲示されていました。でも明らかに加温されていたけれどなー。これは足湯ではないのかしら?ということはもしかしてさらし者の覚悟をした人のみに許された露天風呂?(笑)。まさかそんなことはないはと思いますがいったいどういう施設だったんでしょ?ちなみにここへの看板は皆無です。
というわけで、トータルとしてはなかなかのお湯でありました。地元というアドバンテージを考えればまた訪問する価値は十分にあると思います。うーん「いいとこ見つけた♪」。