市場経済過導入では日本が滅びる?

うちはちばコープの組合員なので、このたびの農薬混入餃子を購入する可能性があっただけでなく、実は先日報道された「コープ市川店」も車で6-7分くらいの至近距離にあるわけで、ごくまれにはあそこで買い物をしていたわけなんです。

で、関東に大雪が降った2/3もその市川店の入居しているショッピングセンターまで行ってきたわけですね。(家から歩いて2分のところに別のSSがあるんで普段は行かないんですが、ホームセンターに朝一番で雪かきスコップを買いに‥)

コープの入口には例の餃子のパッケージを印刷した「回収のお願い掲示」があるだけでした。ホントは冷凍食品売り場まで見に行ってみればもっと何かいろいろ掲示されていたのかも知れないけれど、それじゃただの野次馬でしょ(最近死語)。

普段は中国製の食品は買わないわれわれ夫婦ですが、ふと思うに「いちばん油断しているのはキャンプの時の買い出しかも!」とふと思い出しました。確かにああいうときはあまり出元を考えずに、「今日何が食べたいか」だけで商品を購入しているような‥。あと、場所によっては選択肢がない場合も‥。 しかしその一方で別のことを思うのであります。

一連の報道は犯人捜しに躍起になっているようですけれど、そもそも中国製がみんないけないとはいわない。どこの国のものだって安心できるわけではない(日本も含めて)。今でこそ輸入を再開したけれど、ついこの前まで米国産の牛肉は輸入禁止だったわけですし、最近は中国産に限らず第三世界からの輸入が増えているそうです。でもそれでいいのかそのままで?

政治家はもう少し日本の農牧漁林業(要は第一次産業ね)に目を向けて欲しいなと。

あと10-20年のうちに、零細農業を営む地域は「消滅」してしまうであろうことが素人目に見ても明らかなのに、まだお上は「外国と対抗するために規模拡大によるコスト削減」とか「補助金に頼らない、農業の自立」とかしか考えていないんでしょうかね。集約農業ができるのはごく一部の平地地域に限られており、その一方でこれまでの日本の各地域を支えてきたのはその多くが集約のままならない山間地ですよ。平地の多い欧米に追従したら必ずその弊害が出るはず、しかも今まさにそんな山間地の町村内では今や「限界集落」が続出しているというのに‥。

林業などはもはやほぼ最終的な状況(森に手も入れられずに荒れ放題&治水面もほったらかし)にまで進んでしまっているのに、いまだに「海外から輸入する方が安いから」
というコスト優先の発想、結果無策のまま。ひどいもんです。

高くてもいいから良いものを、日本の地方活性化のためにどんどん購入しようという流れを作らなきゃ、ホントに日本が内側から沈没しちゃいますって。

というわけで今日のネタは辛口系でした(久々)。

[戻る]