神も仏もみんなおられた!はんにゃはらみた南無阿弥陀仏。
(2008年7月13日)
時は7月13日の日曜日、わたくしは久々にロングツーリングを楽しんでまいりました(詳しくはこちら)。全走行距離480km、高速もワインディングも野湯もバンジーもぜーんぶ1日で楽しんじゃえという大層な欲張りお出かけだったわけですが、帰ってきた直後には全然気づかぬ大事件が待っていたのでありました。
帰宅後はしばしくつろぎ、夜遅くになって明日の仕事の段取りなどを考えながら通勤カバンでもあるタンクバッグの地図入れ部分をまさぐっている時、それはいきなり発覚したのでありました。
この日は予定よりも寝坊したこともあってそそくさと家を出たわけですが、前述のようにタンクバッグは通勤用にも使っていますから(そもそもバイクも通勤に使っているし)、バッグの中にも仕事関係のものが入っていても不思議ではないのです。しかし本体に入っていた荷物はともかくとして、地図を入れる透明ビニール付きケースの中に入れてあったUSBフラッシュメモリー×4だけは取り出すのを忘れていたというわけです。
もっとも4つのうち3つはTakemaの個人的な用途にしか使っていませんので、もし落としたとしてもサイト更新用の画像や動画のバックアップ用ファイルくらいしか入っていませんから特に問題はないはずです。しかし‥
う、うそっ!そんなバナナ、いや違ったナボナはお菓子のホームラン王です、いやこれもまた違った、そういえばナボナってまだ売ってるのかな?ネットで調べてみると‥おお、まだ売ってますね!しかも発売は昭和38年っていうからわたしよりも長寿商品なんですね。しかもまだ「お菓子のホームラン王」ってキャッチコピーを使っているところが何だかすごいぞ亀屋万年堂!‥ん?
あのメモリに保存されているファイルを思い起こしてみればみるほど「やばいぞ感」がむくむくと‥。たぶん個人情報そのものに関するファイルはなかったように思いますが、かなりのファイルを保存していましたから「絶対にない」とは言い切れません。ま、うちの職場の場合重要な個人情報は外部メモリに保存できないシステムですけれど、それでも名前くらいはファイル内に出てくる可能性があるし。
それ以外にも、現在進行中のプロジェクトに関するファイルなどは「絶対に入っています」から、それこそ冗談はよしこさんというかよしえさんというかよしみちゃんというかオシム監督というか(あ、こりゃちょっと違うか)、とにかくこの一部データの流出だけでも仕事上多大な問題が生じる可能性が高いのです(どーしよー)。
しかもそのメモリの出自がまた問題をやや複雑化しています。実はこのメモリはとある方面からのもらい物でありまして、表面には「○○税理士組合」と印字されているのです。悪意のある拾得者であれば、「ん?これは中身を精査すると面白いモノが出てくるかも?」と考えること必至なのであります!(どーしよーどーしよー!)
まずは家の中のここはというような場所に「さりげなく落ちていたりしないか」に一縷の望みを託しました。しかし予想通り×。「職場に置いてきた」という可能性については、土曜日に職場PCから外してタンクバッグに入れた記憶があまりにも明確なのでまず考えられません。
では「本当に落とした」という場合、どこで落とした可能性があるかという点について記憶を振り返ってみたところ、「ものすごーくいやな現実」に思い当たったのであります(どーしよーどーしよーどーしよー苦虫噛潰)。
実は今朝家を出発してだいたい1kmくらい走ったところで、バイクのETC車載器にカードを挿入していなかったことを思い出して一旦停車したんです。その時ふとバッグを見てみたら地図ケース部分のファスナーがハンドル側に少し開いていたのを見つけたんだっけ。その時は「あれま開いてるではないの」と、単純に閉めただけでしたが、もしあの間に落ちたとなると‥
その間には一箇所段差があるところがあり、ただでさえ前傾角度で据え付けているタンクバッグの中身がぽろりと落ちる可能性も高い場所です。しかし、そこって人の通りも多いんです!すでに夜遅くになっていましたので捜索はあきらめ(すでに飲酒してるし)、明日の朝に最後の望みを託すことにしました。
明けて翌朝というか、やっぱりいろんなことを考えると眠りは浅く、「最悪の場合」を考えたりしているうちに5時台に目がさえてしまいました。
そして出勤です。まず間違いなく「バイクに引っかかっている」可能性はゼロに等しいのですが、万が一の可能性にすがりながらバイクのハンドル周りをなめるように見回してみました。すると‥
ここでようやく最初の画像となるわけですが(笑)、一見すると何もありませんよね。ちなみにハンドル中央からみてすぐ右側に見えているのはETC車載器のインジケーター(モニター版なので市販の物とは全然違います)、左側に出ているのは12V電源の接続ソケットです。これは全然使っていませんが(笑)。
しかし、万が一の望みを前提になめ回してみたところ、ここに甘露の大雨どしゃ降り結構ケッコーコケッコーを地でいく(どうすれば「地でいくことができる」のかはわたしもわかりませんが)ありがたき事実が判明したのであります!
ん?ハンドルとタンクの間の僅かの隙間に何かがある?(これは再現画像ですので念のため)。
ほ、ほじくり返してみると‥うっはぁ、やったあったぁ!
およよよ、よかったぁ無事Takemaの手元に戻ってきたUSBメモリでございました!
このUSBメモリー、こんなハンドル周りの不安定なところに引っかかっていてくれたわけですね。しかも地図ケースから脱落後480kmもの振動と高速運転(いや法定速度でしたが(謎笑))に耐え、この場所に、しかもぶら下がるでもなく「そっと置かれた」ような形でTakemaの発見を待っていてくれたとは!これはもう奇跡そのものです!
そしてさらに、エンジンの熱が一番舞い上がるこの場所に約8時間ほどさらされれば、フツーのPC周辺機器は完全に熱でやられてしまうこと必定のはず。でもいざPCに接続してみたら‥
たぶん停車時には50度をはるかに超える熱をまともに受けていたはずのメモリーが、その苦難に耐えてデータを維持できるとは驚きでした。いや、もうメモリー本体さえ戻ってくればファイルの中身なんてもうどうでもいいやと思っていたんですが、いやはやありがたやー。
とはいえこんなドタバタをもう起こしちゃいけませんね。今後はこのような自爆アクシデントをしでかさないよう肝に銘じましたわ。それにしてもやっぱり神様仏様おしんこどん様ありがとうございました!(ん?)。はー、寿命が縮みましたわ。