おしんこどん、お手柄!(日食撮影 in 千葉)
千葉県市川市、2009年7月22日午前11時35分撮影。
(2009年7月22日)
世紀の天文ショーとも言われた皆既日食。トカラ列島には天文ファンが殺到し、その他大型船も何隻かチャーターされ、日本の南西部は大騒ぎ‥のはずが、悪天候の影響で悪石島は全然ダメ、その他屋久島などでもほとんど見られなかったらしく、がっくりした方も多かったのではないかと思います。
がっくりしたのは関東でも同様で、せめて部分日食でも見たいと思っていた千葉在住のTakemaが目覚めてみると「何だよこれ、せめて少しは期待を持たせておくれよな」系の結構強い雨。こりゃーダメだとあきらめるしかありませんでした。
その後出勤し、東京界隈で欠け方が最大になるという11:13には空を見上げてみましたが、やっぱり霧雨がぱらついていて太陽の姿もなし。よって「家に帰ったら動画サイトでも巡回してみようか」というとっても消極的な天文学的態度?に方針転換したのでありました。というか仕事中だしね(笑)。
しかし家に戻ってきてビックリ、この日たまたま仕事がお休みだったおしんこどんが「日食の写真、撮れたよ」というではありませんか!聞けば、屋上に椅子を出して空を観察していたら、11:13には全く見えなかった太陽が11:30過ぎに雲間から顔を出したのだとか。急いでコンパクトデジカメでパシャパシャ撮ったうちの1枚が上の画像というわけです(なお明るさやコントラストは調整していますので念のため)。ちなみにこのあとは雲がどんどん切れて眩しくなりすぎたためコンデジでは撮れなくなったのだそうで、つまりは「ほんの僅かなシャッターチャンス」を見事に捉えたわけですね。
雲が徐々に薄くなってきました。でもそうしているうちにも欠け方が少なくなっているのがわかります。
そして左上画像がベストショット、右上画像からあとは明るくなりすぎてうまく撮れなかったとのこと。
今回の撮影は「雲が余計な光を遮断したため」撮れたのも事実でしょう。快晴だったら光量が多すぎてコンデジのごときでは輪郭の細部まで撮れるとは到底思えません。それも含めて何ともラッキーな日食画像撮影となったわけです。
というわけでおしんこどんの大手柄でした。これを逃すと次は2035年と言いますから‥26年後かぁ(遠い目)。ちなみに2035年は「茨城と富山を結ぶ一帯で皆既日食」なのだそうです。何だやっぱり千葉では無理なのね(苦笑)。ちなみに次回の皆既月食のほうは2010年12月21日にあるそうで、そういやわれわれも2007年に屋久島で見たっけ。なお月食は「月を見ることのできる夜側であればどこでも見られる」ので、見られる頻度としては日食より高いそうです。次回の月食では「太陽の恨みを月で晴らす」天文ファンも多いかも知れません(笑)。