ではではカンパイ♪ん?何か変?背後に土鍋が?(笑)。

(2010年3月7日)

さて、先日はTakema&おしんこどんの結婚記念日でありました。結婚式の日(2000年3月5日)からちょうど10年となるわけですね。ちょうどこのウェブサイトを開いて1年ほど経過した頃で、今でもお付き合いのあるネット経由のお知り合いも何名か二次会にご参加いただいたことを思い出します。その節はありがとうございました。

さて、その結婚披露宴の画像をここでペタリと貼り付けてみましょう。

あのー、『おしんこどんがキレイ』というコメントは歓迎しますが、Takemaの毛髪に対する言及はしないようにね(笑)。

なお、この時Takemaは「ウェディングケーキのカットなんて嫌だ、やりたくない!」と 駄々をこねてご覧のような鏡開きにしたんだっけ。わざわざ「真澄(宮坂醸造)」さんと交渉までしてまで回避したケーキカット(もっともカットはしないだけでケーキそのものはありましたが)。確か地酒メーカーの中で鏡開きに対応してくれたのがこの真澄だけだったんですが、営業マンの方が前日から式場に運び入れて下準備をなさってくれるなど、その誠実な対応に感激した記憶があります。

で、披露宴では新郎Takema自ら樽酒を汲みに行って飲む飲む(笑)、んでもって飲みきれなかった樽酒は樽ごと二次会に運び込んだような記憶が‥(違ったかな?)。いずれにせよ、結構好き勝手に振る舞っていたような記憶があります。新郎挨拶は挨拶になっていなかったような記憶もアリ(笑)。

さて話がそれました。それから10年経ったのであります。そんなわけでこの日の夕食は外食でありました。事前に席も料理も予約を入れるという本格ディナーであります。となればこのページをご覧の皆様は「フレンチかな、イタリアンなのかな?」などとご想像を働かせるかと思われますが、いや、案に相違して和食であります。でも「ただの和食ではない」のですなー(笑)。

さて、一番上の画像をご覧になり「ん?赤ワインで鍋とはこれ如何に?もしや?」とお考えになった方、その洞察力と慧眼とにはTakemaも心から敬服する次第であります。そう、あのワイングラスに注がれていた液体はただの赤ワインではありません。さてそれでは何でしょうかねー?

はーい、グルメを自称する貴方ならばもうおわかりでしょう。そう、爬虫類ですよね。鍋に入れるとコラーゲンたっぷり栄養バランス満点の健康食材ですよね、最後は残ったスープで雑炊にすると天下一品ウマウマの、でも決して安くはないのでそうそうは食べられない‥そう、アレです。われわれの結婚10周年の記念日を飾る和食とは‥



土鍋のフタを開けると、その勇姿がわれわれの眼前に。

ところで、「なぜ10周年記念ですっぽんなの?」と得心のいかない方もおられるかも知れませんね(下世話な想像はヤメましょうね(笑))。

まず、われわれ2人はこれまで「すっぽんを食す機会に恵まれぬ」という不遇の人生を送っていたわけであります(そういう人はかなり多いのではないかと推察されますが)。で、われわれが時折おじゃまする千葉県船橋市はJR西船橋駅の北口にある「酒菜処 松よし」さん。こちらは拙サイトオフキャンプにもご参加下さっている「おにいちゃん」を縁として通うことになったお店なのですが、とにかくお魚が新鮮で美味しいことからいっぺんでファンになりました。その他の料理もそんじょそこらの居酒屋とは一線を画す味わい(基本的に手作り)なのでこれまで何度も何度も何度も通ったお店なのであります。

で、以前マスターから「事前予約をすればうちでもすっぽんをお出しできますよ」ということを聞いておりました。ちなみにこちらのマスターはふぐの処理師免許もお持ちであり、予約すればふぐのコース料理だっていただくことが出来ます。松よしさんは基本的に家族経営のお店なのですが、マスターがとっても気さくでありつつ同時に勉強家&職人肌であることがいつもじわじわと伝わってきます。

おしんこどんは前から「すっぽんを食べてみたい」と主張していましたし、松よしさんならお味も折り紙付きであること請け合いですから、「ではこの機会にいただいちゃおう&御願いしちゃおう!」ということでこの日のディナーとなったわけですね。
より大きな地図で 酒菜処 松よし を表示
さてそんなわけですっぽん鍋です。おっとその前に先ほどの「すっぽんの赤ワイン」のことを言っておかなくちゃ。

ページトップの「赤ワインに見える液体」ですが、ここまで説明してくればご想像の通り「すっぽんの生血入り」であることはおわかりでしょう。ただしそこに赤ワインを投入して「飲みやすく」しているのはありがたいなぁ。というか、人間と同様血液は時間と共に凝固するわけで、さばいた直後でなければ生血は飲めないわけです(飲みたいかどうかの議論は別の世界でね)。そこで赤ワインの出番というわけです(あらためてページトップ画像をご覧いただけば「赤ワインにしてはグラスの縁あたりが妙に透明度がない」ことがおわかりかと)。

でも生血よりも赤ワインの風味が強くてそこそこ普通に飲めました。でも実はそこそこ凝結があって、それは現地待ち合わせのおしんこどんが30分遅れたからだということにしておきましょう!もちろん飲み味は本来のワインのような「するっと」感とは別です。飲んだ後には舌の上に微妙な風味が残るわけで(笑)。

さーてそんなわけで食べ&飲み始めます。松よしマスターが何時間もかけて下ごしらえをして下さったことで鍋のスープが透明であるのはもちろんのこと、すっぽんの身はご覧のようにプルンプルルン♪こ、これはすごい!

そしてお鍋なんですが、すっぽんのいろんな部位が出てくるにもかかわらず「いったいここが亀さんのどこの部位だかわからない」というのが正直なところでありました。不思議な形状の骨、これはどこの部分なのさと思いながら、その周りにプルプルが付いていたりするとわーいヤッホー!。‥とにかくプルプルだらけですわ。

さて、そこそこ食べたあたりで「まだ底の方に身があるのではないか」と土鍋の底をまさぐろうとしたところ、鍋の底部には何やら大物が隠れておりました。そう、すっぽんの甲羅であります。要は土鍋の中ではこの甲羅をお皿にして身がのせられていたわけです。しかしこの甲羅を甘く見てはいけません。裏側にはまだ多くの身が付いているのであります。人によっては「年の功よりすっぽんの甲(羅)」といわれてしまう危険すらあります(何のこっちゃ)。お箸でこそぎ落としてこれまたウマウマです。

そうこうしているうちに鍋の具材は完食。残されたスープがまたウマウマなのでこちらも完食!え、最後は雑炊にしないのかって?ふふふ、実は今回の鍋に使ったのと同じスープをマスターがしっかり別に取り分けておいて下さったのです。もうこの時点でお腹が一杯だし、無理をして食べるよりはスープをお持ち帰りして、明日「おうちですっぽん雑炊」を楽しむつもりなんですよ。

最後にデザートとして(というかこれはお店からの特別サービスですね)日向夏のカットフルーツをいただきました。と、これがまた美味しかった!適度な酸味が口の中をさっぱりとしてくれまして、うーん今日の夕ごはんディナーは完璧っ!松よしマスター、急な予約に応じて下さったばかりでなく、10周年にふさわしいお料理をご提供いただきありがとうございました。またおじゃましますのでよろしくです!

なお、この翌日以降もちろん「おうち雑炊」をいただいたわけですが、これがまた当然のことながら激ウマ。冷蔵庫に入れて保存していたスープがプルプルになっておりましたっけ。まだ残っているし、全然飽きがこない味なのでもう少し楽しませてもらおうっと♪

あ、そうそう。上の画像群には1枚も写っていなかった「すっぽんアタマ」をお見せすることにしてこのページを終えることにいたしましょう。ではアタマくん、どうぞっ!




(ついでに言えば、すっぽんってちょっと受け口系なのね)

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