天気予報を信じましょうね(苦笑)



くっそーやたらにいい天気@筑波山上空。パラグライダーも楽しそう(マウスオンで拡大)。

(2011年3月6日)

この日は直前まで予定が立てられず、よって前夜まで特にお出かけは考えずにいたのであります(おしんこどんも用事があって出かけられないということでしたし)。でもTakema自身は出かけられることが確定!(おしんこどんは別件の用事あり)。そんなわけで前夜の天気予報を見ていたらちょっとびっくり。だって予報士さんいわく、

なんですとーっ!ならば万難を排して出かけるぞぉ!唸れブラックバード1137cc4気筒エンジン!‥というわけで土曜日は早めに就寝し、明日に備えることに(単に早めに酔っぱらっただけとも言います)。もっとも目的地は近場ながら未湯の某温泉、片道1.5hくらいあれば行かれてしまう筑波山エリアなのですが。

明けて翌朝。8時過ぎに目を覚まして外へ出てみると‥

それもそのはず、この日の朝の最低気温は2度まで下がっていたのであります。うーんどうしようと思う中、さっそく「弱気の虫」がうごめき始めます(笑)。気温が低くても太陽さえ出ていればまぁ気分は悪くないはずなんですがすでに高曇りだしなぁ、それに明日は雨予報で、もしかしたら予報よりも天気の変化が早まっているのかも知れないぞ‥

というわけでバイク出動中止!全くコンジョーないなー、某氏をして「陀怪真様」と石清水八幡宮、いや違った言わしめたTakema、花粉症でもないのに春から全くコンジョーのない洗濯洗剤なら全温度チアー、いやまた何言ってるかわからなくなったぞATOK、洗濯じゃなくて選択でしょ、それにしても全温度チアーという製品名自体がとてつもなく古いのでお若い方々には何のことだか全然わからないでしょうね。えーどうせ昭和30年代製のTakemaですからね、もうそれはしょうがないのですよ、でもまだナショナルキッドとか遊星少年パピとかちびっこ怪獣ヤダモンとかまで古い世代ではないのでありますよ。せいぜい原始少年リュウとか海のトリトンあたりがリアルタイム少年期だったわけです。原始少年リュウは下敷き持ってましたしね。あれれ、ところで何の話をしていたんでしたっけ?(大苦笑)

ああそうそうバイク出動中止でした。でもせっかく日曜の朝8時過ぎに二日酔いもなく起きたわけですから(先週の日曜日は前日の痛飲により起きたら11:30だった)、もちろんお出かけ自体はけっこう仮面ということで(これまた懐かしいなー=自己満足的しみじみ)。

そんなわけで車でスタートです。出発して5分後に「あ、カメラ忘れた」と思い出して家に戻ったことはヒミツです。で、取りに戻って再度出発後「ケータイも忘れた」ことにも気づきましたが、別にケータイ依存症でもないのでまぁいいやというわけでそのまま出発進行です。

で、三郷のICから常磐道に乗ったわけですが‥この時点で車外気温計の表示を見ると‥

しかも、利根川を越えて茨城県に入る頃には空から春の陽光さんさんさんっと降り注ぎ、何ともうららかな春本番モードになってきたではありませんか!高速を走るライダーさんたちも実に何とも気持ちよさそうな走りを展開しております(もっとも走りっぷりは天気とは関係ないかもしれませんが)。くっそー大失敗!

まぁしょうがないというわけで、まずは久々に酒蔵で日本酒の買い出しに行ってみましょうかね。

そんなわけでやって来たのは、石岡市の中心部にある「府中誉酒造」さん。Takemaは今でこそ焼酎派なのですが、今から20年くらい前はとことんの日本酒派でありました。その頃参加していたお酒の親睦団体「東西の地酒を楽しむ会」で、こちらの酒蔵を見学させていただいたこともあるんです。その時住所と名前を登録させていただいたことから、今でも年数回蔵元主催のイベントや絵手紙系のハガキをいただくわけです。いただくばかりでは申し訳ないので、久々に買いに行こうと考えたわけです(もちろん最初の訪問以来4-5回は足を延ばしていますが)。

安政年間の創業という歴史ある蔵元なので、母屋も歴史を感じさせる造りです。でもこの蔵といえば忘れてはならないのが原料に使用している酒米。

「渡舟」。普通酒米といえば多くの人は「山田錦」を想像されると思いますが、実はこの「渡舟」は山田錦の親にあたるご先祖さんなのであります。こちら府中誉酒造では平成に入ってこの酒米を復活させることに!(何と種籾は研究所から分けてもらったというくらいレアな品種だったようです)。

現在主流の改良種に比べて育てにくいそうですが、他品種との交配を防ぐためにあえて谷あいの田んぼを使って徐々に収穫量を増やした上で酒米として使用し、そうして造られたお酒が平成8年・10年の全国新酒鑑評会では「金賞」を受賞したという、まさに「やる気満々の蔵」なのであります(なお、こちらの蔵で製造される全ての銘柄が「渡舟」を酒米にしているわけではありません)。



その賞状は店内にさりげなく飾られており、誰でも見ることができます。

ちなみにこちらの蔵では販売免許もあることから、まさに「蔵元直売」のお酒を買うこともできます。常磐道の千代田石岡ICからはそう遠くもないので、日本酒好きの方は是非一度足を延ばしてみてはいかがでしょう?ちなみに試飲も可能のはずです(今回はさすがにしませんというかできませんでしたが)。

左上画像では、「あれれ渡舟だけでこんなに種類がありましたっけ?」と思うほどの6種類が鎮座しておりました。収量が増えていろいろな銘柄を出せるようになったのでしょうね。

ちなみに陳列台の一番端に、透明なボトルに入った「渡舟」もありました(右上画像)。これは何だろうと思って聞いてみると、何と焼酎!日本酒の蔵ですからいわゆる「糟取り系の焼酎」なのでしょう。というわけで、純米吟醸のふなしぼり720mlと、「純米焼酎 吟垂れ渡舟」を購入しました。蔵元の女性から「これもどうぞ」と手渡されたサービスの酒粕(右上画像マウスオン)からは芳醇な吟醸香が!これ以降の車内が何ともよろしき芳香に包まれたことはいうまでもありません(笑)。

さてそんなわけで続いては「本来のメインイベント」である温泉です!筑波周辺にして加温かけ流しの温泉があるということで前から気にはなっていたのですが、ようやく訪問することになります。すぐ近くまではそれこそ何十回も来ていたのに、知らないというのはモッタイナイことですね(笑)。



目指す温泉は、筑波山の北側を峠で越えた反対側にあります。



パラグライダーの皆さん、そんなに密集して飛んでいて大丈夫ですかー(笑)。

そういや20年以上前、このパラグライダーの高々度P級ライセンスを取得したあとほんの数回飛んだだけできっぱりとやめてしまったTakemaです。当時はそのあとNZワーホリに出発するということでやむなき撤退だったと言えなくもないですが、実は「当時の給料では機体を買うお金がなくて」やめたという事実も見逃せません(笑)。22年の時を越え「復活」という手もありかなぁ?でも上画像のような「みんなで一緒に楽しもうよ系」であれば即座にパスです。わたしゃ孤独を好むのさ(友だちがいないだけともいう)。

それにしても‥天気いいよなぁ(くっそー)。

さてそんなわけでやって来たのが「伝正寺温泉 桜井館」(リンク先は音が出るので注意)。一見すると平屋建てのように見えますが、斜面に沿って建っているので奥行きはかなりあります。

エリアの特性ゆえ源泉温度は期待できず当然加熱しているわけですが、この原油高騰のご時世(ちなみにこの日の千葉県市川市内GSではレギュラー140円/リットル)なのに「加熱かけ流し」で頑張っておられるわけですから嬉しいですね。そんなわけでカラカラと玄関の引き戸を開けてみると‥




(古いものでは「昭和六年」の雛飾りもありました)

ちなみにここ伝正寺温泉のある真壁町、いや今は桜川市だったっけ、とにかくその旧真壁町の中心街では地域おこしイベントとして「真壁のひなまつり」が2月上旬−3月3日まで開催されているわけです。でもこの日はすでに3/6、今年は見ることもなく終わってしまったなぁと思いきや、こちらで立派な雛飾りを拝見することができてありがたかった。

あ、でもあくまで温泉に入りに来たんですから入浴料500円也を支払ってさっそく浴室へと向かいます。ちなみに年配の女性お2人が対応して下さいましたがどちらの方も丁寧だったなぁ。東京にこんなに近いエリアなのに立ち寄り入浴客にも優しい接客です。



デコレートされた階段エリアを下っていくと、おお、いよいよ浴室です!(わくわく)。

玄関や通路の飾りのお洒落さに比べると脱衣場はとてもシンプルというか「味も素っ気もない」感じではありましたが?いざ天国浴室へのドアを開けてびっくり!




(上画像にマウスオンすると、少しだけ浴槽がわかりやすい画像に変わります)

な、なんでこんなに湯気が?先客さんがとことんかけ湯三昧なさったのか?ちなみにこの浴室画像群は画像の補整をした上で公開していますんで、もともとの生画像はもっとすごい状態だったわけです。いやーぶったまげました驚いた。



ちなみに浴槽は全面が地元真壁の御影石を使用しているそうです。

ところで肝心の湯使いですが、Takemaが湯に浸かると「どっしゃー」と溢れる湯、確かにかけ流しです。湯口には源泉そのままの冷泉(11.8度)と加温湯それぞれのコックがあり、自由に調整することができます‥が、そのあたりを撮影するのを忘れたっ!(いかんせんモウモウ系で動揺してました。右上画像の灯籠右側です)。

で、お湯はといえば、正直なところ温泉臭はするもののそれほど特徴は感じませんでした。源泉表示によると鉄泉だということなのですが、鉄成分を濾過しているのかな?もしこれがサビ色の湯であればものすごく魅力的なのですが!(そのかわり管理も大変になることでしょうが)。ま、千葉県市川市から近い温泉としては鄙び度も含めポイントは高いですね。また来たいです。



ちなみに脱衣場前の廊下には自由利用のタオルが積まれておりました。「どっこい真壁の伝正寺」、いい響きですね(笑)。

さてそんなわけでそろそろ帰り‥いや、まだお昼ごはんはおろか朝ごはんも食べていないTakemaなのでありました(ちなみにこの時点で13:30)。そんなわけでこの界隈でどこか‥いや、もうしっかり決めているんですけれどね。



北海道デフォルトのセイコーマートは茨城県内にも多いです。でも今回も寄らずに見ただけですが。

さてそんなわけでこの界隈でのお昼ご飯といえば‥そう、間違いなくここなのであります!確かTakemaウェブサイト開設前から来ていた‥




(上記のロゴをクリックすると公式サイトが開きます)

ここに初めて来たのはたしかTakemaが250ccゼルビスに乗っていた時ですから1990年代前半ですね。鴨料理専門店ということで思いきり「敷居が高い」かと思いきや、何と「個室でお食事」にもかかわらず単品なら鴨南蛮蕎麦 or うどんが980円からのお値打ち価格!くどいようですが「必ず個室」です!

そんなわけで初訪問以来ここは何度も来ております(たぶん今回で10回目くらいかな)。しかも部屋の空き状況によっては、


(ただしこれについては運と人数がモノをいいますが)

そしてメインの「鴨」の素材そのものについても間違いないのがこのお店。なぜなら「店で出している鴨肉の100%が自家育成!」なのです!お店への坂道を登っていく右側に鶏小屋というか鴨小屋がありますんで出自はどう考えても明確です(笑)。

この日は午後2時近いとはいえ日曜日だし、それに1人客だしというわけでちょっと恐る恐る玄関に入ったわけでしたが、1人だと申し上げると、「ではどうぞこちらのお部屋へ」と案内されるときの気分が悪いはずもありません。そして通された部屋はといえば‥

というわけで、ちょっとリッチに「鴨おろし蕎麦」1480円を注文。筑波山を眺めながら1人で手打ちの蕎麦をすすっていると、何だか自分がどこにいるのかわからなくなってきます。美味しくいただき、たっぷり&濃いめの蕎麦湯を完飲して昼食終了。

さてそんなわけで帰ってきたのはまだ15:30ころ。ほどよい距離のお出かけでしたが、やっぱりバイクだったらもっと楽しかっただろうなと大後悔時代ではありました。結局自宅界隈でも終日薄日がさすまずまずの日和だったみたいなので。

最後に「本日の収穫」を並べて記念写真。うーん飲みでがありそうでわくわく(笑)。ちなみにベランダではストレリチアが花を開いていました。温室に置いているわけでもなかったのですが早い開花だなー。春近し。

‥と思ったらこの翌日(3/7)、関東の平野部にも広い範囲で雪が降ったのでありました。うーん、三寒四温!

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