おしんこどん参加の「初卯祭」2012。



「神楽殿」にてしっかりお囃子を奉納。

(2012年2月12日)

さてこの日はお祭りなのであります‥って、自分もこれまで全然知らなかったんですが、地元の葛飾八幡宮では立春後最初の卯の日に「初卯祭」という神事を執り行っているようなのですね。うちの鎮守にあたるお社なのにぜーんぜん知らなかった!(Takemaの信仰心の薄さがよくわかるともいいます)。

というのも、基本的にこのお祭りが休日に重なること自体が少ないんですよね。今年は休日に大当たり、さらにはおしんこどんも参加ということで‥こりゃ行くしかないっしょというわけです。何でもこのお祭りには平安中期ころから続くながーい伝統があるのだとか(ちなみにこの八幡宮は西暦889年の建立だそうです)。

もちろん準備があるおしんこどんが先に家を出たわけですが、「12:30過ぎから太鼓をたたくと思うよ」というわけで‥あれれ、12:15頃にはもう到着しちゃったので、裏でこっそり喫煙行動に出たのはここだけのヒミツです(苦笑)。

さすがにこの時間には参拝客もまだパラパラ。大釜の四隅に立てられた竹もこの時点ではまさに「安泰」でした(このあとどうなるのやら)。そんなこんなで境内をうろうろしているうちにお囃子が始まりました。おお、おしんこどんも頑張ってます!



白装束の白が光線の加減で思いきりぶっ飛んでますが素人なのでお許しを‥。



テンツクテンツク、たたいてます。それにしても関西人のおしんこどんがここまでどっぷり千葉人になるとは(笑)。

そんなわけでこちらのお囃子をいきなり総集編動画で見ていただきましょう。(神事後のお開き演奏を含みます)。
「トントンテケテケ、トンツケテっ!」



このあとは「仁羽(にんば)」の舞が披露されました。こちらも動画で見ていただきましょう。

「おどけ系の舞いが何だか見ていて心地よい‥」

ちなみに「ひょっとこ」とは全く別物らしいので念のため。
ちなみにこの神楽殿舞台の後ろ側には、ずらりと並ぶお餅の袋が(左上画像)!このお祭りの最後に「餅撒き」があるので、このお餅軍団を見せつけることによりお客さんを最後まで引きつけておこうという算段なのですね(笑)。途中で帰った人はたぶん餅撒きがあることを知らなかったのでしょうが、実はTakema自身、最初は「最初のお囃子が終わったら帰ろうかな」と思っていたのにこれを目にしたあと考えを変え、気がつけば最後の最後まで居残った組でありました(笑)。

さて、続いては「湯花神事」なのであります。境内の一角、四隅に立てられた竹&しめ縄で結ばれた築かれた聖なる結界=神域の中央に置かれた鉄釜に湯を煮えたぎらせておいた上で(ホントに沸騰してました)、宮司さんが熊笹の束を差し入れ、その笹に付いた湯を容赦なくバシャーっと四方の参拝客に浴びせるという結構荒っぽい神事(笑)なのですが、多少離れたところに立っていれば、湯が空中浮遊中に冷えるのでそれほど熱くはありません(「最前列だと結構熱いのがくるんだよねー」とは常連の参拝者のつぶやきでした)。なお、この湯を浴びると「無病息災」なのだとか。
なおこのあと八幡宮からいただいたパンフを読みなおしてみたら「五穀豊穣・無病息災・厄除開運・生業繁栄・安産育児・学業成就・縁結び等」、要はわれわれ衆生の願うほぼ全ての祈願に卓効ありということでありました(大笑)。
これに先立って、本殿の中では「宮司の舞」が行われていたのですが、奥の方で舞っているので外からはちらりちらりとしか見えませんでした。



ぐぐっとズームしてみたら‥うーむ確かにぐるぐると回りながら舞っていますね宮司さん。



やがて宮司さんが出てきて‥四方向に向けて湯をバシャーっ!Takemaのいるこの場所にもちょっとだけ飛んできました。

四方に向けた湯花撒きを終えるとこの神事はおしまいで、宮司さん一行も退出‥し始めたその瞬間でした!



われ先にと竹の枝をむしり取ってます!右上画像の左奥には、棒倒しよろしくよじ登る人の姿も(笑)。

実はこの竹の枝にも一定の神力が宿るとされ、悪霊を払ってくれると考えられているそうなのです。なるほどそれで、さっきまで神妙だった皆さんがいきなり野望丸出しモードになったわけですね(笑)。

ちなみに、この時の写真を撮っているくらいですからTakema自身は竹枝の争奪戦に加わる気はありませんでした。と、しかし、手前の竹の直下にいた人が竹と木の棒を結んでいた縄を外し、ぐぐーっと枝先をたぐり寄せたその瞬間!

竹の方からやってきて下さったのですから、これも何かのご縁ということでもちろんむしり取りましたよ(笑)。

そんなわけで竹枝争奪戦に勝利した方々(笑)は、御神水?の熱湯に枝を浸けておりました。どういう意味なのかはわかりませんがこれが作法なのだろうというわけでTakemaも浸けましたよ。何だか気分は「竹のしゃぶしゃぶ」という感じでした(何のこっちゃ)。いずれにせよこれで家内安全間違いなしということで。

続いては舞台を神楽殿に移し、ここでなぜか参拝客に向けて軽くお祓い。このあとは「朝日舞」、そして「餅撒き」と続きますよとアナウンスがありました。すぐそばにいた人が、「この舞は5分くらいだよ」と別の人に説明していましたが、その方は「ふーん、それじゃ13:30頃に来れば(餅撒きタイムに)ちょうどいいってことなのね」。ま、そりゃそうなんですが(笑)。



朝日舞は引き締まった感じの舞でなかなかヨカッタ。長さも短すぎず長すぎず(笑)。

さて、このあとは誰しもが待ちに待った「餅撒き」です!と、その前に神官さんからアナウンスが。

詳細はともかく、だいたいこんな内容でありました。でもここに集う皆さんは誰しもが「取る気満々」なんですよね。いざ餅撒きが始まったらどこまで紳士淑女たり得るのか?(笑)。

と、ここで再びお囃子の皆さんが出てきました。ん?餅撒き前にもう1回お囃子の奉納?と思ったのですがさにあらず。お囃子の準備が整ったところで神官さんいわく、

結構アップテンポのお囃子とともに餅撒きがスタート!Takemaは動画を撮りたかったので「自分の真ん前に落ちてきたら拾うくらいのつもりで」という感じだったんですが、竹の枝に引き続きお餅の方も向こうからやってきました(大笑)。結構いいポジションにいたのね(笑)。

それにしても、アップテンポのお囃子とともに「ほーれほーれ」と撒かれるお餅って‥何だか事前のアナウンスで「落ち着いてね」って言っていましたが‥


(イメージとしてはその昔の「パチンコ屋と軍艦マーチ」の取り合わせのような感じです)

「本日のメインイベント?ただいま餅撒き実行中!」
さて取るモノも取った&撮ったので(笑)、阿鼻叫喚の修羅場と化している餅拾いエリアから後方に下がります。実はこの時Takema伯母とばったり出くわしたのですが、御年80才になりなんとする伯母の上着ポケットにはしっかりと餅の入ったビニール袋が。うーむやりますなぁ(笑)。

さて境内の後方に下がって少ししたところで餅撒きは終了、と同時に社務所で「甘酒の無料振る舞い」が始まりました。Takemaとしてはかなり前の方に並ぶことになったのですが、今の今まで「熱いバトル」を繰り広げて精神状態がナチュラルハイ化している参拝客の皆さんが新たなターゲットに遅れまいと殺到!一瞬ですが「押すな押すな系」になりました。と、その時誰かが次のような声を上げたのです。

次の瞬間、後方からの押せ押せ系圧力がぴたりと止まりました。やるなー日本人、これならまだまだ大丈夫ニッポン(笑)。もっとも、このひと声を集団全体に掛けられる人がもっともっと必要なのかも知れませんね。政治の世界とかでも今まさに‥ただし「このような指導者待望論が巻き起こる中で歴史は数多くの独裁者を生みだしてきた」というのも忘れてはなりませんが(あ、明らかに話がそれました)。



そんなわけで落ち着いた甘酒行列、無事熱々を手にしてこれで安心。

さて、最後に再びお囃子が始まりましたんで見物。しかしお客さんはどんどん少なくなっていく‥確かにこれ以上はもう何も出ないのですが皆さんなかなか現金なのね(笑)。





ま、かくいうわたしもおしんこどんが出ていなかったら帰っちゃったかも(苦笑)。今度は大太鼓をたたいてます。

さてお囃子も無事終了しさーて帰るかと思ったところで境内を見渡してみると‥



あーあ、強者どもが夢のあとというか、見事に閑散としちゃいました。神さまの湯も最後は境内に撒かれちゃうのね。

そんなわけで葛飾八幡宮の初卯祭2012、これにて終了です。結構おもしろかったんでまた来年も来てみたいところなんですが、最初に書いたとおり来年からまたしばらくは平日の開催になるのでしょうからちょっと残念なことではあります(笑)。

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