新しき恵みとベテランの引退

(2012年5月14日)

GWも終わってしばし、わが家の屋上でも徐々に「春の収穫」が始まりました。

イチゴはご覧の通り収穫の最盛期を迎え、プランター栽培でも1日でこれくらいの収穫です。アスパラはお恥ずかしいほどの細身ですが、少し前にはこの倍くらいの太さを誇る芽が出ていたんですよ。でもとうてい地植え物にはかないませんが、勝とうとも思ってないです(笑)。

その一方で「長い寿命を全うした」とあるデジタル記録メディアがありました。それは‥



お仕事用データ保存用に使ってきたこのMOですが、一部セクタが読み取り不良となりやむなく引退となりました(笑)。引き出す部分の手あかがまさに年季を感じさせるのですが、そもそも「MOディスク」ってナニソレ?系でご存じない方々も多いと存じます。実はこれ、10数年前に「一時的に一世を風靡した」記録媒体なのですよ!

このMOが世に出始めた頃には、ZIPとか何だとか、とにかくいろんな記録方式のメディアが存在しました。その中でもこのMOディスクはその耐久性でダントツの性能を誇っていたわけですが、いかんせん記録容量が640MB<CDにも劣る<DVDにはかなうはずもない、というわけで結局一般ユーザーからは見放されたメディアというわけです。

2012現在、セブンイレブンにある最新型ATMの記録媒体はMO!セブン銀行が「全てオンラインで情報を把握すること」の危険性を考え、持ち出し可能な記録媒体として選択したのがこのMOの業務用進化型というわけです。その理由をwikiで見てみると‥
メディアの耐久性も高く、各メディア製造メーカーの加速劣化試験によるとデータ保持寿命は推定50年から100年とされ、現在もMOの耐久性に匹敵するメディアは存在しない事からプロユースを中心とした需要は根強い(使用環境にもよるが、メディアよりもドライブの寿命の方が早いことすらある)。なお、MOの書き換え回数はハードディスクドライブをも上回る1000万回とされる(GIGAMOは100万回以上)。対するハードディスクドライブは100万回以上とされる。
つまりは、どう考えても読み取り側のドライブ機器が先にイカれるほどの耐久性を有しているわけです(笑)。そういや外付けドライブは職場のも自宅のも2代目です。最初のはSCSI接続だったっけ(懐かしいなー)。

そして今回はディスク側からのトラブルが出たわけですが‥でも、上画像をご覧になっていてお気づきになりましたか?スライドシャッター部分に記載されているロゴ、そこにはこう書かれています‥

う、ウインドウズ95対応!って誇らしげに表示してるということは‥まだ世の中ではWin3.1とか、もしかしてMS-DOSなどのOSを使っている個人や企業もあったと思われる時代の製品というわけですね(笑)。確かTakemaがPC(NEC PC-9821シリーズ)を最初に買ったのが1996-97年頃だと思いますが、たぶんこのメディアはそれから数年以内に購入しているはずで、仮に98年に購入したと仮定しても‥

しみじみすごいなー(笑)。ちなみに記録データはほぼ全てがテキストファイルなので640MBの容量でも事足りたというわけであり(壊れた時点で510MB使用中でした)、またもちろんバックアップは取ってあったのでお仕事上の支障もありませんでした。

というわけで、そのバックアップデータを「こんなこともあろうかとキープしていた新品のMOディスク」に流し込んで作業完了!(大笑)。さーて、「2代目」はこれから何年頑張ってくれるのでしょうかね。

ちなみにプライベートのお出かけ系画像&動画データは主に外付けハードディスクに保存していますが(初期のものはDVD保存)、たぶん全部で700GBくらいはあるんじゃないかな?これのバックアップはどうすればいいだろう?「超巨大容量を誇る1TBのMOディスク」とか発売してくれないかなー(出るわけない)。

[戻る]