Takema自宅メンテナンス顛末記2014



鉄筋コンクリ3階建てなので、基本的に大仕事になってしまうのです。

(2014年8月後半−9月下旬)

さてわが家は昭和の建物、昭和49年だったかの建築です。鉄筋コンクリート(RC)造なのですが、旧耐震基準時代に建てられたわけなので、前回の室内全面リフォーム(2006-2007年)前に調査してもらいました。その結果は嬉しいことに「現行の基準をも満たしています」とのこと。形状がシンプルであることと、開口部が多くなく壁面がしっかりしていることが幸いしたようです。

というわけであの時は1-3階全ての内装、水回り系統、電気系統、パーティション等々の全てを取っ払って「一から造り替える」という大工事となりました。そしてその時外壁の再塗装も行ったわけなのですが、どうも数年前から、特に屋上部分の外壁塗装の剥がれが顕著に目立つようになり、またその他にも気になる状況がいくつかあったことから、拙サイトを通して知り合い、これまでもお世話になっている星さん@星工務店にお願いして手を入れることにしたわけです。

また屋上の防水再塗装についてもお願いすることに。こちらも塗装の浮き等がいくつかあったので‥。しかしこれについては1つ大きな問題があったのです。それは‥



いろいろ考えてくださった結果「二度手間にはなるけれど、プランター等を移動しつつ半分ずつ塗装する」ということになりました。その分手間も時間もかかることになりますが(もちろんコストも)、それしか方法はありません。いやはや、わがままを申し上げて申しわけありません(苦笑)。

さて、工事が始まる前にこちらでやっておかねばならないことがありました。それは‥



わが家の屋上に長年設置され続けていたPHSのアンテナ基地局の撤去です。これがあるとこの下の部分は当然再塗装ができませんし、そうでなくても「これ、邪魔だよなぁ」と思い続けていたのも事実。設置料金も実はかなり安くてTakema家(正しくはTakema母)の懐を潤すというほどでもないので、今回の工事を機に撤去をお願いすることにしたわけです。

「でも、契約内容云々ですぐの撤去ができないっていわれたら困っちゃうよなぁ」と思いつつ7月上旬に関係先へ電話を入れてみたら、あにはからんやそのようなお話は一切なく、「わかりました、お盆前に撤去します。月末か翌月初めに工事会社から日程の連絡をいたします」と実にスムーズな流れとなりました。そして電話を受けたのが岩手県の釜石駅前だったことは今でもよく覚えています(笑)。



さて8月上旬の当日、お2人の方がやってきて撤去作業を始めて下さいました。結構重い鉄骨が幾つもあるにも関わらずクレーン車などは使わず人力で下ろすのだとか。大変だぁ。ちなみに左上画像にマウスオンすると「この機器の歴史を感じさせる会社名」たるDDIポケットのロゴが見られます(あまり意味ないですが)。

さてそしてめでたくアンテナ撤去OK牧場となりました。実はこの部分にも塗装の浮き部分が隠れていたことが判明。やっぱり撤去してよかったぁ。



そんなわけで工事が始まります。まずは足場組みなのですが、躯体が大きいということで2日間かかりました。上画像は裏の駐車場から撮ったものですが、この工事中、幸い空いていた月極駐車場を借りられたのは大きかったです。足場積みのトラックなども遠慮なく駐められたし。



これを機にやってもらった撤去等もいくつかありました。両上画像は「見るからに意味のないトマソン系手すり」なのですが、もともとここは通路だったところに壁をせり出させたわけなのです。でもなぜか手すりを撤去していなかったので‥ハイ、これでさっぱりしました。またこの他にもあったトマソン系外部材も撤去しました。なお両上画像ともマウスオン&オフで新旧画像に変わります。



外回りの鉄骨階段は建築当時のままで幅も狭く急なのですが、今の建築法だといろいろ問題もありそうなので(笑)、このまま鉄骨の再塗装をお願いしました(上画像は下地塗装の段階ですが)。ご厚意で階段の各ステップに滑り止めテープを付けていただき、これで雨の日も安心です(過去には新聞屋さんや宅配便の方などが下りで滑りこけていたので‥)。

さて、今回のメンテナンスで思いもかけず困ったちゃんモードが発覚したのが屋上外壁部分でありました。上にも書いたように塗装が剥がれ、その部分に水がたまったりしているのを何箇所か見つけたことが今回の工事お願いのきっかけとなったわけなのです。で、星さんや塗装屋さんがプロの目で調べた結果‥



ちなみに前回リフォーム施工の工務店さん経由で塗装屋さんに問い合わせてみましたが、「すみません、覚えていないです」というお返事でした。まぁそういうことにしておきましょう(笑)。



ただ、現在の塗装をそのままにして上塗りをしてもその先の結果は見えています。剥離していた部分を剥がしてみると、上から水分がじわじわと出てくるようなので‥。理想をいえばこの壁面全体の塗装を剥がした上で再塗装というのが一番なのですが、その手間たるや相当なもの(&そのまま追加費用アップに直結)なので、とりあえず下部だけは全て剥がし、水の逃げ場を作ったところで透水塗装をしてもらうこととしました。それでも工期は延びるし工賃もかなりのものになったわけですが‥まぁしょうがない、ここで変にケチって禍根を残したくはありませんので。



一定部分より下をガッと剥がしてもらいました。そうそう、昔はこの部分をこの色で塗装していたんだっけ。前回、「どうせ誰が見る場所でもないし」というわけで壁面と同色に塗ってもらったんだよなぁ。



ついでに、コンクリの弱っている部分を補強。とはいえこのドリル形状の部材がどういう役割を果たしてくれるのかはよくわかっていないのですが、ここは星さんほかの皆さんの「これをこうしよう」を信じます(右上画像マウスオンで施工後の画像に変わります)。というか、ものすごく気を遣って工事をしてくださることは昨年の内窓設置工事でわかっておりますので「任せて安心」。これ、すごく大事なことです。というか、





というわけで剥がしてもらった塗装面に下塗り、そしてさらに下塗り(右上画像マウスオン)。ちなみにこれらの画像は施工終了後に星さんから「施工途中の画像をお送りします」ということで提供してもらったものですが、こういうことまでして下さる工務店さんって決して多くはないのでは?(こちらから請求したわけではありません。また途中段階のこのような画像を撮影などしない業者がほとんどだと思うのです)。



さて、1F店舗入口(左上画像)は定休日を狙っての塗装、および2F・3Fのベランダも一気に塗装開始です。特に1Fは建設以来塗ったことがなかったので、ここで手を入れておくのは大切です。両上画像ともマウスオンで施工中画像へと変わります。



さてここで、なかなか見られないシートが登場です。屋上の下地に貼り付ける防水シートなのですが、今は密着させるのではなく空気や水の逃げ道を残しておくというやり方があるのだそうです。いくら厳密に塗装をしても空気や水(特に水)の浸入を長年にわたってゼロにすることはできない、ならば予めその逃げ道を作っておくべきという発想のようで、素人にはよくわかりませんが理にかなっているような気がします(笑)。



下地側部分には接着剤が塗布されていますが、ご覧のように空気や水を逃がす「通路」が設けられています。うーむ何だかすごいぞ。屋上下地側にも事前の施工をした上でいざシート貼り決行!



その上でシート地に防水系の塗料を塗っていきます。


というわけで半分(というか実際には半分以上)の塗装がとりあえず終わりました。とはいえこれはまだ1/4段階。というのも、このグレー塗装はまだ下塗りなんです。このあと最後に緑色の表面塗料を塗布してまずは半分が完成、その養生終了後、わっせわっせと全ての鉢やプランターを移動して(いきなり直接は置かずにシートを敷いて下さいました)、その上で残り部分を施工。というわけで‥




(汚れて見えるのはわれわれが鉢やプランターをさんざん移動したからです)

ちなみにコンクリ塗装部分に鉢を置く場合「塗装部分も生き物というか、鉢の下はどうしても湿気が溜まりますよね、それが長く続くと防水等の寿命を短くするんです。鉢やプランターの下にスノコを敷いておくだけで防水塗装の寿命はぐんと延びますよ」というアドバイスをいただきました。まだやってませんが、そのうちに‥。

そんなわけで、これで当分おうちメンテナンスはしなくていいかなと。あ、バイクはすでに15年目に入り、車も11年目なんですよね。やっばいなぁ同時更新だけは避けたいゾ(大笑)。

あ、ついでに昨今の農事報告もしておきましょう(必然性ゼロですが)。



この時期ゆえ収穫が可能なものはほとんどないのですが、特筆すべきはパッションフルーツでしょうか。7月に結実し8月下旬に収穫時期を迎えて「これ、激ウマ!」とグルメTakema(誇張あり)の舌をうならせたわけなのですが、実は9月になり再び開花時期を迎えました。要は花が年2回咲く=収穫も2回という「一粒で二度美味しい」を地でいく果実というわけですね。大鉢ですがベランダ等で十分に育てられるので(ただし冬は霜にあてないようにする)、皆さま是非ご検討下さい(笑)。味はもちろん南国系です!

7月期には確か17個ほどの結実があったわけですが(自然受粉はあまり期待できないので人工授粉)、この秋にも10個ほどの実が付いています(左上画像マウスオン)。収穫は11月になりそうですがこれまた楽しみ。

さてもう1つは右上画像マウスオンで拡大表示される画像です。さてこれは何でしょう?実は「パイナップル」なんです。「え?パイナップルの苗なんて売ってるの?」と思った方、正解です。そう、どこにも栽培用の苗など売っていませんが、実はどこでも手に入ります。

正解は「スーパー等で買ってきたパイナップルの上部分を定植するだけ」。詳しくはこちらに出ていますが、うまくすれば来年は屋上パイナップルの収穫が楽しめるかも?今年はスイカや梨とかも収穫したしなぁ。

さてそんなわけで、Takema自宅のリフォームもこれにて一段落。しばらくは(金銭的に)静かに過ごせそうです(笑)。

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