どう変わる?市川市の道路事情。



(2016年11月3日)

突然ですが、わたくしTakemaが50年以上の長きにわたって住む千葉県市川市。人口48万人が住む規模の大きな市ではありますが、これまで自信を持って言い切ってきたことがあります。



地域による違いはありますが、特に国道14号沿いの南北交通はもう無茶苦茶です。



国道14号線(千葉街道)は市川市の中心部を東西に横断する幹線道路ですが、西部のごく一部を除き片側1車線の狭い道です(JR市川駅付近は片側2車線ですが、駐停車車両が常時道をふさいでいるので実質1車線状態)。その1車線路に、南北から県道やら市道やらが接続しているわけですが、赤矢印で示した道路(片側1車線で大型車も通れる全ての道を表示)は、みな14号線にぶつかったところでオシマイのT字路なんです(市川駅前や本八幡駅前の道は14号を通り抜けて駅までは直進できますが、そこでオシマイなので南北交通の役には全く立ちません)。

一番西側の、青矢印で示した箇所だけが南北に通り抜けられる唯一の区間ですが、端っこ過ぎて市内中心部の混雑緩和には役立ちません。その中心部の車は、南北に移動するときは必ずや一定区間14号を走らなければなりませんから、しつこいようですが片側1車線の14号が混雑することは目に見えています。

また、14号および南北に延びる道に入ろうとする右折車両の数が道路のキャパをはるかに超えており、結果として朝夕の渋滞は当然の助動詞状態になっています。

そこに拍車をかけるのが京成本線の平面交差。朝のラッシュ時にはそれこそかなりの時間遮断機が下りたままになっていますから、これもあって、特に南行き県道51号の混雑は14号以上にひどいことになっています。

どうしてこんなことになったのかといえば、市の道路計画が外環道の設置計画に翻弄された面があることは否めません。一時期外環道は江戸川の堤防沿いに走らせる計画に変更されるという話になり、それがまた市内を通過する計画に変更されたこと、道路計画にかかり立ち退きを求められた住民が「もはや感情的としか言いようがないほど」強硬に反対したこともあり用地買収は遅れに遅れました。

ちなみに外環道の市川区間は平成29年の10月に開通予定となっていますが、わたしが通っていた小学校はその外環道がすぐ脇を通る場所に位置していたため、その反対運動の雰囲気を如実に感じることがありました。学校の向かいの家の塀にはこんな看板が設置されていたことを覚えています。



この看板を見たときに何だか「大人の世界」を垣間見たような気がしましたが(うそ)、あの頃から40年が経っても確かにいまだに外環道は開通していないのですからある意味すごい話ではあります。用地買収が完了したのは平成27年頃のことですからね。

で、ページトップの画像はその外環道とは別に市川市が整備してきた南北を接続する都市計画道路3・4・18号浦安鎌ヶ谷線の開通予定お知らせというわけです。南北を接続するこの道路はどのあたりを通るかというと‥





しかも南北を真っ直ぐ結ぶだけでなく、もう1つの関門たる京成線の線路をアンダーパスで颯爽と越えていきますから踏切渋滞とも無縁です。県道51号はもちろんのことですが、鬼越駅脇を通る道路もこれまた華麗なる渋滞道路ですから、これは相当に「効く」かもしれませんね。

なお、平成29年10月に外環道および並走する一般国道298号線(片側2車線)が開通すると‥





こうなると、もう車の流れは大きく変わりますね。そもそも市内を通過するだけの車両の多くは外環道を利用するでしょうから、市内を走る車の絶対数が減ることまでもが予想されます。

まぁそれはともかくとして今日は11/3なので、あと1週間後の道路開通で車の流れがどう変わるか、そして1年後にはこれまたどう変わるのかがそれぞれ楽しみなところではあります。

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