悩めるネッシー?

レンタカーでスコットランドを回っていたときの一こま。

インバーネスにて、何とか中心部に近いB&Bの空きを見つけ(それはもうひどいもんだった。立地代金が全てといっても過言じゃない)、当時1£=190円弱、なんだよFish'n Chipsだってマクドナルドのセットメニューより高いじゃないかと、文句たらたら言いながらインバーネスの駅へ。

全ての列車の発着にはまだしばらく間があるらしく、駅の構内は人こそそれなりにいるものの、駅外の喧噪に比べればずっと静かで、思わず「ここは大英帝国的だな」と、スコティッシュが聞いたら絶対石を投げてきそうな感慨に耽っていたのだ。

そんな中、一つのモニュメントに目がいった。ん?モニュメントじゃぁない。手が出ている。

着ぐるみだった。

彼はさっきから全く動いていなかった。手の様子から予想するに、考え事でもしているらしいのだが、とにかく微動だにしない。パントマイムかいな。その着ぐるみ、好きでやってるんだかバイトなんだかは知らないが、いずれにしても、そうやって静止されてしまうとこっちとて気になって迂闊に動けないじゃないかぁ。でもそのすぐ前を、お母さんに手をつながれている女の子が、ネッシー君を完全に無視して通過していく図が印象的だった。

それにしても、なにやってたんだあいつ。翌日見に行ったら居なかった。悩んだあげくやはりネス湖に帰ったんだろうということにしておこう。「おーいネッシー、そんなに悩むなぁっ!また、いいことあるって。今度会ったら飲もうなっ!」

今の彼が心配だ(笑)。

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