屋久島何でも主観的おすすめ

過去たった4回訪ねただけで「おすすめ」なんてえらそうに言うのも気がひけるのですが、それでも構わず、えらそうに書いてしまいましょう。では、スタート!


(1) 島の雑誌「生命の島」

「せいめいのしま」と読みます。初めて屋久島を訪れたときに泊まった民宿に置いてあったのがきっかけで、今では定期購読しています。島外の自分からすれば思いも寄らない発想に「えっ!!そういう考え方があった!」と気づかされることもあれば、「ちょっと待てよ!」と思ってしまうことも(ごく稀に)あったりして、タウン誌といえばタウン誌なのですが、毎季ごとに(季刊ですからね)心浮き立ちます。情報も役に立ちますし、読み応えのある記事が多く、屋久島に興味のある人は、行く行かないは別として定期購読してみてはいかがでしょうか。時々、「おっかしいなあ、もういいかげん届いてもいい頃なのに」という時期を通り過ぎ、忘れかけた頃に「今回は発行が遅れまして・・」というのはご愛敬。連絡先については次の通りです。


〒891-4207 鹿児島県熊毛郡上屋久町小瀬田826-31
(有)生命の島   TEL. 09974-3-5533   FAX. 09974-3-5534

なお、屋久島を訪れる際には、空港近くにあるホームセンターの角を曲がったところにある編集部併設の「喫茶 樹林」で一休みするのもいいと思います。そこではバックナンバーを買い求めることもできますし(品切れあり)、コーヒーはおいしいし、ちょっとした小物(お土産屋にはないような物)も売っています。何よりも、おいしいコーヒーが飲めるのが有り難いです(屋久島には、お茶できるような場所があまりありませんから、こういうお店は貴重です)。回数券もあるので、何回も行かれる方にとっては安くあげられますし、タイミングが良ければ執筆者の方々とお話しすることもできます。

(2) 屋久島焼酎「三岳」

夜な夜な我々を別の世界へと招き入れてくれる魔法の液体。お土産屋に行くとほかにもいくつか観光客向けの焼酎が売られていますが、地元御用達といったらこの「三岳」をおいて他にはありません。島ではお湯割りが基本。梅干とかの投入は邪道。先にお湯を注ぎ、あとから焼酎を加える、などの作法だけ聞いたら、あとは心ゆくまで至福の時を楽しんで下さい。屋久島の食事処酒処には必ず置いてあると思うので是非一度おためしあれ。翌日一切二日酔いが残らない(程度にもよりますが)ところも大きな魅力です。なお、安房からちょっと尾之間方面に向かう右側に三岳酒造の工場(?)がありました。見学できるかどうかは知らないのですが、是非一度行ってみたいところの一つです。なお、今はあるかどうかわかりませんが、「6:4 7:3」のお湯割り目盛りのついたおちょこグラスはいい記念になります。販促用の品なので売っているわけではありませんが、酒屋さんで聞いてみてはいかがでしょうか。

(3) 民宿その1 「華のや」(安房)

ここの民宿、何がいいかってマスターの松田さんがいい。辛いもの好き(唐辛子大量に持ってる)、焼酎「三岳」大好き、お節介大好き(毎年頂く年賀状には必ず余計な!?一言があって笑える)という若旦那であります。町の中心部からはちょっと離れているけれど(十分歩いていける距離ですが)、また隣はなぜかパチンコ屋で夜になっても明るいけれど(でもうるさく感じたことはないのでご安心を)、でもそれを補ってあまりあるアットホ−ムさが大好きです。マスターお気に入りの店に連れていってもらったこともあります(今はなくなってしまいましたが、「スナック ブーメラン」。ここに一度行くと本当にブーメランのように再訪してしまうのが不思議でした)。夜、是非「三岳」を飲みながらマスターと話してみて下さい。また、チェックアウトの時に頂ける、おかあさん手作りの小物も嬉しいです。宿自体も大きすぎず小さすぎず、他のお客さんとの会話も楽しみ。お風呂は24時間OK。屋久島滞在の拠点としては、宮之浦よりも安房のほうが数段優れていると思うこともあり、是非一度泊まってみて下さい(できれば1泊じゃなくて連泊でね)!

「民宿 華のや」 〒891-4311 鹿児島県熊毛郡屋久町安房410−55  TEL. 09974-6-3855

1999.3.31追記 「華のや」のHPがオープンしました。ここから行けます。是非一度ご訪問あれ。

2001.1.5 追記 20世紀最後の旅でもお世話になりました。ブーメランはなくなったけれど、それを補ってあまりある「ふるさと」も「散歩亭」もいいですねえっ! 


(4) 民宿その2 「潮風」(平内)

場所は尾之間と湯泊のちょうど中間あたりに位置するこじんまりとした民宿。国道を一段上がったところにあるので車の音も全く気になりませんし、集落内でもないので夜は気味が悪いほどに静かです。ここは、食事がすごい!食べても食べても食べきれないほどの海の幸です。もちろん量だけじゃなくておいしさも一級品!(あのーっ、別に華のやと比較してるわけじゃないですから誤解しないでね。どこもおいしいんですから。)。おまけにご夫婦の人柄もすばらしく、いつ行ってもいつの間にかご夫婦との会話と焼酎「三岳」飲み放題状態になってしまう(いつも夜遅くまで済みませんでした)。ちょうど12月末頃はポンカンのシーズンということもあって、二人で数十個をおみやげに頂いたこともあります。持って帰るの大変だった(笑)!また、奥さんが夜遅くの温泉ツアーに連れていって下さったり、一月七日に行われる「鬼火たき」の行事をみせていただいたこともあります。観光客の立場では決して知ることの出来なかった屋久島を知ることが出来たように思います。あ、言い忘れましたが、ご主人は尾之間郵便局に勤められています。レンタカーがあり、なおかつ大 人数(4〜5人とか)の場合は、尾之間温泉のお風呂に入りに行って、帰ってきて夕食兼宴会、というのがここでのベストじゃないかな。また、朝、部屋のベランダから遙かに太平洋とトカラの島々を望みつつぼーっとしていると、もう何ともいえず最高です。

「民宿 潮風」TEL. 09974-7-2146

2001.1.5追記 またもお世話になりましてありがとうございました。旭ガニやらクロダイのからあげやら、予想通り食べきれないですみませんでした。なお、拙HPのこの記事を読んで予約された方もいると言うことです。なんだか嬉しいなあ。

なお、この二つの民宿に限ったことではないのですが、工事関係で屋久島に滞在している方々の多くは民宿に泊まられています。観光客とは違って仕事で来ているだけに、こちらから求めない限りあまり接点はないのですが、それらの方々との会話もなかなか味わい深いものがあります。夜遅くまでってのは無理だけれど、ちょっと一緒に「三岳」ってのも楽しいです。

(5) 屋久ザルサファリロード

とはいっても、別に何か特別なサル公園なんてものがあるわけではなく、いたって普通の舗装林道を勝手にネーミングしただけです。安房から屋久杉ランドへ向かう場合、荒川別れを過ぎたあたりからはほとんどの場合サルの群に出くわします。何でも以前は観光名所とするのを目的に餌付けをしていたこともあったそうで、それが生態系を乱すことから「やっぱりまずい!」と中止されたあとも、当然サル達にはなんの通達も出されていませんから、彼らは相変わらず道沿いに出てきている、というのが真相のようです。もちろん今は道沿いのあちこちに「サルに食べ物を与えないで!」というお願い看板が出されてはいますが、サル達が道沿いでポンカン食べてる姿を見ると、観光客にはまだまだ徹底されてないなあと思います。でも、結構里山のあたりでは食害が多いそうなので、やっぱり自粛しましょう。ただ、これだけ人に慣れたサルたちのこと、車を停めて車内から写真なんぞ撮っていると、必ずと言っていいほど興味津々のサルがボンネットに乗ってきます。ドアミラーに腰掛けて座るく らいならいいのですが(でも、ドアミラーにベトベトにウンコを付けた車を見たこともありますから油断は禁物)フロントガラスにべったり張り付いて、ワイパーを手がかりにしがみつかれるともうどうしようもありません。ウィンドウォッシャー液の噴射攻撃やワイパー高速反転にも彼らは動じないのです(びくっとはするけれど)。仕方なくそのまま車を走らせるしかない。時速30kmくらいでは全く怯えるそぶりすら見せません。50kmになると落ち着かなくなりますが、いかんせん狭いワインディング林道のこと、50km出せる場所なんてほとんどありません。急ブレーキをかけると彼の身体も一瞬浮いたりしますが、結局効果なし。あきらめてサルを乗せながら走りましょう。「群のエリアからこれ以上離れるとまずいか?」と彼が思ったあたりで降りてくれるはずです。で、サルがいなくなったあと、車内の我々は「あいつも群の場所まで帰るの大変だろうなあ」などといらぬ心配をしたりしたのですが、よく考えたら、帰りはまた反対方向からの車を待って乗り込めばいいのですから基本的に苦労はないはずで、ちょっと図々しいですね。なお、サルエリアにさしかかったら、窓は必ず完全に閉めましょう 。ちょっとでも開いていると、サルが手を入れてくるので、入れられたが最後、もはや閉めることは不可能になりますよ。

(6) 中華料理「万来軒」

安房の警察のところの信号を海側の道に入ってちょっと行った左側にある中華料理屋(民宿「華のや」のすぐ近くです)。たまたま飲み屋で知り合ったおじさんが経営する比較的大きなお店。チャンポン(確か1000円だったような)がおすすめメニューってことで食べに行きました。でも、おやっさん、何だか無口で恐かったぞ。でも、自分たちが来るってことで待っててくださった、やさしい方でもあります。屋久島で中華が食べたくなったら迷わずここへ!

2000/6注:なんでも、この万来軒、噂によると改装してファミレス風になったとかならないとか。今度行って確認してきます。
2001/1:全然ガセネタでした。以前のまま営業なさってましたのでご安心下さい。

[屋久島ページのトップへ]  [国内あたふた編トップ]  [ホーム]