さて、上士幌滞在3日目の夜は、いよいよ夜のイベント、バルーングローである。要は気球のライトアップだということを知ってからはこの日を結構楽しみに待っていたTakemaなのであった。夜8:00からスタートということもあって、この日は宴会作業を中断しての見学となる。

真っ暗な中、バルーンに空気が送り込まれていく。最初は送風機で普通の空気を入れ、ある程度ふくらんでからバーナーの熱風を送るという手順は数年前に乗ったケニアのバルーンと同じ(当たり前か)。みていて懐かしくなる。

 


いよいよバルーンに火が入った。当然ながらバーナーをつけ続けると浮力が発生して浮いてしまう。しかし熱気をケチると気球全体が何となくしぼんだ感じでみすぼらしくなる。したがって微妙なところでの「寸止め」が必要となってくるわけで、クルーの腕の見せ所といえよう。

各バルーンが勝手にバーナーをつけたり消したりするとライトアップにならないこともあって、放送の指示で一斉にバーナーが点火される。しかしまあ色々な事情があるのか、本当に全バルーンがライトアップされるのはせいぜい数秒間。その数秒を何とかしてとらえようと、カメラマン諸氏はファインダーを真剣に見つめている。しかし、Takemaは「おーい、のんびり来たせいで最前列が取れなかったよぉ。うーん、こっちを撮ろうとするとどうしてもおっちゃんの頭を写すことになっちゃうなぁ、いかんいかん」などと、出遅れを後悔しながらの撮影なのである。そんなわけでやっと撮れた写真がこれ。

 


ここには2枚しか載せていないが、失敗作ならいくらでもあるぞ(笑)。

何だか笑えたのはこのイベントが終わってからも「まだやってんじゃないか?」と勘違いした車が何台、いや何十台も来ていたのと、町に帰る車で牧場を貫く道路が大渋滞になっていたことであった。おそらくこの道路の渋滞は一年に一度しかないんだろうな。

そして我々は何もなかったかのように新サンマに舌鼓を打ちつつ酒を飲み、夜は刻々と更けていくのであった。
さあ、明日は多和平に移動だ。