いよいよバルーンに火が入った。当然ながらバーナーをつけ続けると浮力が発生して浮いてしまう。しかし熱気をケチると気球全体が何となくしぼんだ感じでみすぼらしくなる。したがって微妙なところでの「寸止め」が必要となってくるわけで、クルーの腕の見せ所といえよう。
各バルーンが勝手にバーナーをつけたり消したりするとライトアップにならないこともあって、放送の指示で一斉にバーナーが点火される。しかしまあ色々な事情があるのか、本当に全バルーンがライトアップされるのはせいぜい数秒間。その数秒を何とかしてとらえようと、カメラマン諸氏はファインダーを真剣に見つめている。しかし、Takemaは「おーい、のんびり来たせいで最前列が取れなかったよぉ。うーん、こっちを撮ろうとするとどうしてもおっちゃんの頭を写すことになっちゃうなぁ、いかんいかん」などと、出遅れを後悔しながらの撮影なのである。そんなわけでやっと撮れた写真がこれ。
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