北の仕上げに「ダッシュすすきの!」編 

実は今回の旅行においては、「最終日、飛行機は最終便(21:50発))だよなぁ。でも、あんまり遅い時間まで車で走る気もしないし、どこかで飲んでから帰るか?だとしたらどこで?」というのが懸案となっていました。せっかくなら札幌、それもススキノあたりで飲んでみたいような気もしますが、いかんせん店を知らないしという悩みを抱えていたわけです(贅沢な悩みですなぁ)。

そんなこんなを「二輪便利帳」掲示板に書き込んでいたら‥いやぁ、やはりネット社会のありがたさ、Kazekozouさんという方が「すすきのならここはどうでしょう?」と紹介して下さったのが「酒学館 ひろ田」さん。すすきのの交差点からすこし南に向かった辺りにあるということで、「よっしゃ、ここに決定!」となりました。2時間ほど飲んで、ほろ酔い気分で飛行機に乗り込もうという算段です。飛行機は乗り過ごしがないしなぁ(笑)。

かくして当日。予定外の千代田堰堤見学に時間を取られ(もちろんそれは自分たちの希望だったんだから仕方ありませんが)、日勝峠こそ空いていたものの、夕張紅葉山付近では大渋滞。時間はどんどん過ぎていきます。さらにレンタカーを返し、送迎車で空港まで、そこでチェックインを済ませた上でコインロッカーに荷物を詰め込み、札幌行きの快速電車に乗り込んだのは18:19。

「こりゃぁひろ田さんに行ってもゆっくりはできないなぁ」と覚悟。JR札幌駅で帰りの時間を確認し、改札口からひろ田さんまでの時間を計りながら移動します。もちろん、地下鉄の帰りの時間も全てチェックしながら。飲みに行くというのに、まるで針の穴を通すような緻密なチェックが行われていたのです(苦笑)。

かくして、ようやく「酒学館 ひろ田」さんに到着!あらかじめ伺うことは連絡してあったので話は早かったんですが、いかんせん席に着いた段階で「お店出発まであと40分ちょい!」という恐るべき残り時間。「え〜っと、おつまみはどうしようかなぁ‥」と考え始めたところで、マスターの奥さんが「おつまみを頼むのはお通しが出てきてからでも遅くはないですよ」とのひとこと。あ!

お通しがすごいという情報をすっかり忘れておりました。というわけで待つことしばし(ほんの数分)、出たぁ、「すごいお通し」の入場です!

全8品、もちろんカニもイクラも(さっき堰堤で見たアレですな)満載です!こ、こりゃあ確かに別注文は要らないわ、と納得。薄仕立てのイクラはプリプリでお酒に合いますし、右上の(しまった、何だったか忘れた)小鉢の品もちょい辛で「つまみが酒を呼ぶ」おいしさでした(脳は忘れても舌が覚えてるんです)!

調理の落ちついたマスターがカウンターに出てきてくれました。とりあえずここを訪ねることになったきっかけとなるKazekozouさんの話からとなりますが、いやぁ、なかなかにすごい方なんだぁ、と感じ入りさせていただきました。その一方、マスターの横では「残り時間数十分」のTakema夫婦の手間を省くべく、奥さん自らが「お通しのカニの身を取り出して下さる」作業にいそしんで下さいました。何だか今回は皆さんの親切に甘えてばかりです。いや、いつもそうともいいますね(苦笑)。



「これもKazekozouさんが作ってくれたんですよ」とご機嫌のマスター。

というわけで、生ビール+増毛は国稀酒造の「北海鬼ころし」2合+怒涛のお通しを制覇してのお会計は‥Kazekozouさんのおっしゃるとおり、やっぱりやさしかったです。できれば、あのお通しをちびちびつまみながら、のんびりゆったりマスターご夫妻とお話をしていたかったなぁ。これが最大の後悔です。ま、後悔があるから次回があるんですよね。今度も絶対に寄らせてもらうぞぉ!



わざわざお店の外まで出てきて下さったご夫妻。
今度来る時もまたよろしくお願いします!

さてお店を出たあとは時間が心配。すすきの駅まで小走りで移動します。ここで列車遅延とかいうことになれば帰れませんから真剣です(笑)。幸い地下鉄、JRともに平常運行でよかったぁ。

札幌駅では快速の到着を待つことになりました。おしんこどん、そうやってみると地元の通勤客ですな。小樽まで帰るの?といった雰囲気です。そしていざ快速に乗り込むと右のような中吊りポスターが。そうだったよなぁ、まだこの前の十勝沖地震からあまり時間が経っていないんだよなぁと、改めて北の大地の現実を見た思いでした。

最終の飛行機にはまぁ普通に間に合いました。離陸してすぐにうとうと、次に目覚めたのは着陸時に揺れた時でした。はぁ、ほんの一寝入りの間に東京に戻って来ちゃったのね。家に着いたのは午前1:10頃。うわぁ、あと数時間後はネクタイして出勤なのかぁ。おそるべき現実に旅行気分も吹っ飛びました(笑)。

というわけで、2003秋の北海道編、これにて終了!終わり方がショボイという苦情は受け付けません(笑)。