いよいよ卒検!さあどうだ!

8/28、いよいよ卒検当日である。400cc持ってるんだから少しは最後の練習くらいすればいいのに、Takemaがやっていたのは情けないことに部屋の掃除と飲み屋への顔出しくらいであった。もちろん、イメージトレーニングはした。しかし、そのトレーニングの中で、Takemaはいつもダッシュで一本橋を通り抜け、スラロームのパイロンをけっ飛ばしていたのだ。イメージがつかめない以上、実際に練習したところで何になる!という思いっきり後ろ向きな発想のもと、何一つ練習しなかったTakemaなのであった。
さあて、8:30ころ集合。今日の受験者は普通二輪5人、大型二輪5人の合わせて10人である。こういう時はえてして順番というものが気になるものだが、Takemaは幸い5人中3番目である。うむうむ、まずまずのポジションだぞ。まずは卒検のコースが発表される。練習コースとは多少順番が入れ替わっていたりはするが、しょせん所内のこと、まあこれは大丈夫そうだ。
いよいよトップの人がスタート。待っている自分たちは発着点で彼の走りを眺めることになる。彼は坂道を過ぎ、いよいよスラロームにさしかかった。パイロン1つ目クリア、2つ目もOK。3つ目。あれっ、ちょっとパイロンに触れちゃったぞ!しかし検定は何事もなかったかのように行われ続けていく。どうなんだ、さっきのは。検定官、見てなかったとは思えなかったが…。そしてスタート地点へ戻ってきた。検定官、開口一番、「さっきパイロンに触れてしまいましたね。残念ですが、もう一度練習して…」う、うーむ、やっぱり見ていたのだ。残念ながら彼は検定失格。そして残された我々4人にも、「こ、これはやばいかも…」と、無言の中に妙な緊張感が走りまくったのであった。

ちなみに、技術上の「検定中止項目」とは以下のようなものです。
* 検定途中でのエンスト(あたりまえだ)。
* 坂道発進時での顕著な後退。
* 一本橋での脱輪
* スラロームやクランク、S字などにおいてパイロンへの接触(触れただけでも駄目)
* 急制動で規定範囲外での停止。なお、40km出ていなかった、ブレーキ位置が早すぎた場合などはもう一度やり直し(それ自体は減点ではないらしい)、再度の挑戦でも駄目な場合は検定中止。
* コース上でバランス安定のために右足をつく

さて、いよいよTakemaの番だ。結構緊張するが、まあなるようにしかならんのだと開き直る。以下、課題ごとのコメント。

【慣らし運転1周】

これ自体は採点の対象ではない(ただし、発進までの「作法」については本番の代わりに採点される)。前後が安全なら練習してもいいと言われていたので、みんな一本橋のつもりで超スロー走行したり、クラッチの位置を確かめて走ったりする。いきなり本番というわけではないのでこれはありがたかった。
【発進時の作法】

後方確認→車体を立ててスタンドを起こす→後方確認→またがる→ミラー調整→エンジンをかける→後方確認→右足をついてギアをローへ→後方確認→右ウインカー→後方確認→スタート、というような作法を頭にたたき込んでおくこと。これこそ、教習の間隔を開けると忘れちゃうものなんですね。
【坂道発進】

再発進自体は慣れているので何の問題もなし。ただ、やはり後方確認を忘れないことだ。特にTakemaの通ったところでは再発進してすぐに車線変更があったので、首振りが大変だった(笑)。
【スラローム】

出たあ最初の苦手タスク。何度も言うようですが、ハンドルさばきだけで方向を変えようとするのではなく、腰(膝)で車体をバンクさせることを同時に行うと何とかなります。あと、最初のパイロンに進入するときにあまりスピードを出しすぎないこと。確かに「7秒以内」という規定はありますが、別に秒数をオーバーしたって減点されるだけ。他でミスしなきゃ合格なんだというくらいの気持ちでいった方がいいです。Takemaは何とここをノーミスで通過(ほらみろイメージトレーニングなんてあてにならなかった!)。
【S字コース】

特に問題なし。ただ、「もうちょっと早くても行けるんだけど…」位にスピードを抑えて入る方がいいかも。出口での左右確認がおざなりになる可能性があります。見られているのは技術だけではなく「法規に従った走行」も含まれているのですから、落ち着いて一つ一つの動作を行う時間的余裕があったほうが焦らなくてすみます。
【一本橋】

またもイメトレではうまくいきそうになかったタスク。このときのTakemaはあえて後輪ブレーキを使わず、クラッチ操作と体重移動だけで行く道を選びました。要は10秒なんです。オーバーしたって1秒につき-5(確か)なんです。検定官も「落ちるくらいならアクセル開けて通過することのほうがはるかにましです」といってたし。あとははるか前方を見てソロリソロリ。頭の中で数えてたところでは11秒くらいか。たぶん10秒前半くらいだったのでしょうが、減点はなかったようです。よっしゃあ。
【踏切通過】

全然問題はないのですが、「左右確認」の後「後方確認」(全て目視)を忘れないこと、踏切上ではギアを変えないこと、これくらいですね。
【波状路通過】

体重を前輪にかけること。練習時、指導員の人は「腰を前に突き出すこと」と強く言ってました。あと、一つ一つのでこぼこを見ながら通過するのではなく、やはり遠くを見て走ることのようですな。ただ、これも脱輪しないことだけを考えて通過すれば大丈夫。
【クランク】

教習所によっては、ただでさえ狭いクランクの中にミニパイロンを並べてある場合もあります(うちはそうでした)。コース取りさえ失敗しなきゃ大丈夫、カーブの先を見ながら、後輪の内輪差を考えてちょっと大回りするような感じで。
【障害物回避】

前のページで書いた車線変更の仕方に準じますが、えてして「3秒待つ」ほどの距離的余裕のない場合が殆どだと思いますので、後方確認→ウインカー→後方確認→車線変更で良いようです(違ってたらごめんなさい)。
【急制動】

前に書いたとおり。一気加速、ロックさせないためのブレーキ操作、再発進時の作法に気をつけて下さい。
【左折巻き込み確認】

別に技術云々じゃないけれど、交差点など、左折するときは必ず直前に後方確認を忘れずに。

はああ、とりあえず終わった。とりあえず大きなミスはしでかさなかったように思える。もう一度同じレベルでやれって言われたら出来るかな?唯一焦ったのは、S字に入る直前巻き込みを確認しようとした時、なぜかギアがニュートラに入っていることを示す緑ランプが目に入り、急いでセカンドにぶち込んだあの瞬間くらいだな。

さて、全員の検定が終わりいよいよ発表(もっとも検定終了から発表まで2時間弱待たされた。この辺の時間感覚は免許センターと同じですね)。最初の人は既にいない。一人ずつコメント付きで発表だ。そしてTakemaの番。検定官「よく乗りこなせていると思います。合格です。落ち着いて運転するようにして下さいね。」おいおい、「ただし」は無しかい?ということは減点された場所がないのかい?それともどこの場所でも微妙にいい加減だったということか?まあとにかく、「やったあっ!」

というわけで、第1段階の一本橋&スラロームでしっかりオーバーしちゃった頃にはどうなることかと思った大型二輪、これにて何とか取得できました。これから自分も!と思っていらっしゃる皆さん、ここに書いてきた事柄は正直言って大した役には立たないと思いますが、ご健闘を!「教習所で大型取ったやつってうまくないしなあ、やっぱり大型は一発で取らなきゃ!」と固く信じていらっしゃる先輩方、まあいいじゃないですか大きな心で許してやって下さいな。さて、これでTakemaは大型バイクを買うのか買わないのかといえば、まだその予定はありません。どうしようか迷っているところではありますが、唯一はっきりしていることは「これで今のCB400SF-Rがいつぶっこわれてもいいぞ!」ということ。なんて言ってるとすねてホントにぶっこわれそうで困るけれど(笑)。あいつももう57500kmだしなあ。もう少し頑張っていただきましょう!

2001-4注 結局、大型免許取得の約1年後、CBR1100XX買っちゃいました。

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