Sandakan



サンダカンのメインストリート、Lebuh Tiga大通り。漢字の看板が多い。

Sandakan はネイチャー関係の基地となる場所ですので、誰しも一度は訪れることになると思いますが、コタキナバルから往復空路というのではあまりにもったいない。片道はぜひバスで移動することをおすすめします。そうすればポーリン温泉のベースとなるRanau やキナバル国立公園の事務所も経由しますので何かと便利です。


【その1】 木下クニ女のお墓(日本人墓地)

お墓を写すというのはあまりいい趣味ではないと思うのですがお許し下さい。山崎豊子さんの「サンダカン八番娼館」を読まれた方なら誰しもご存じのはず。警察の脇からえっちらおっちら坂を上り、そこからしばらく舗装道路を歩いていくと広大な中国人墓地に出る。さらにそのまま歩いていくと日本人墓地の看板あり。お墓自体はきれいに整備されてます。ビジターズブックならぬ墓参帳もありました。ただし蚊がやたらに多いので、虫よけスプレー等の防備は必要かも。なお、中国人墓地のあたりから街中にダイレクトで降りる踏みあとがありますが、急ですし、整備されてないしでやめたほうが無難です(蛇も出ました)。最後は石垣をジャンプして降りることにもなるし。

でも、彼女は本当に日本に背を向けているのでしょうか。というよりは、海のほうにお墓を向けることによって、自分が船で日本から来た方向を見ていると考えるほうが自然なんじゃないかと思うのですがどうなのでしょう。それはともかくやはりここはさびしいところなので、あんまり夕方あたりには行かない方がいいかもしれません(誰も好きこのんでそんな時間に行ったりしないか)。

【Sandakan Prisnor-of-war Camp】

ここもまたあんまり好きこのんでいく人は少ないかもしれないなあ。クンダサン(公園事務所近く)までの200km、「死の行進」はこの収容所から出発したということなので、これも機会と思い行ってみました。場所は市内からしばらくセピロック方面に戻ったところ、タクシーで値切らないでも10リンギ(RM)で行ける距離です。さて、そこに収容所があったとはわからぬ程に園内は整備されており、小高い丘の公園といった感じ。かつての水道跡とかのコンクリートの箱などがちらほらあるだけで、しっかり子供達の遊び場と化していました(この一帯は高級住宅街)。頂上付近に何やら建物作ってたけれど、何ができるんだろう?

なお、タクシーの運転手も知らなかったくらいの場所ですから、よく調べてから行って下さい。なお帰りはミニバスでなんなく帰って来られます。

【Sepilok Orang Utan Sanctuary】 オランウータン保護区

Sandakanに来る観光客はまずほとんど全員が訪れるであろう大観光地(とでもいうのか)。入場料払って森の中の整備された歩道をしばし歩くと、何だか屋久島の縄文杉の展望台みたいな立派な見学台に出ます。時間までしばし待てばこんな感じの「食事の時間」が始まるわけです。ちなみにここでしばらく保護されたオランウータンは各地域の公園に放されるわけで、前日ゴマントンケーブの駐車場のすぐ脇でジャックフルーツ食べていたオランウータンもここの出身だということでした(人に対する警戒心がないからすぐわかる)。

ここ自体は一度も来ないのももったいないけれど、何度も来るほど面白いところではない気もします。ただ、こうでもしなければ彼らを守れない現状には考えさせられるものがあります。ビデオの上映もあるので(マレー語ですが)見ておくと勉強になります。

【Sandakan市内】


一通り何でもそろいます。マレーシア経済の落ち込みは激しかったのですが、街を見る限りあまり不況といった感じはありませんし、銀行のATMではシティバンクのキャッシュカードも問題なく使えます(Cirrus対応機のみ)。ただ、今回は運悪くラマダン中だったものでムスリムのレストランで食べる機会がなかったのが残念(もっとも酒飲みのTakemaとしてはビールなしの食事がある種の苦痛でもあるのですが。暑いしね)。ただ、SandakanやKKなどは華人比率が高いので昼間の食事についても何の問題もありません。また、今回、Sukauや Selingan島には現地のツアーに参加していったのですが(Sukauなんかは個人で行くのは不可能に近い)、ネイチャー関係のツアー会社もいくつかあり、予約なしの飛び込みで全く問題ありませんでした。クリスマスだったのに。

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