山また山のど真ん中 −会津朝日岳その2−

− その2 頂上〜下山編 −

避難小屋からは結構キツイ登りが続きます。ブナ林の中を登りつめ、ようやく草原に出たかと思えばそこから最後の急登。風の強い日はそれなりに緊張しそうな場所でもあります。もっとも我々が行ったときは無風 or 微風快晴(見ればわかりますね)ゆえ、な〜んも問題なし。気持ちよく登りつめました。

会津朝日岳の頂上は、一番高いピークから少し北に行った(2分くらい)ところにあります。頂上の標識も三角点も全てそちらにあります。しかし、いかんせん混んでます。連休の中日のお昼時だからそれなりに混むのはあたりまえなのですが(この同じ時間に谷川岳の頂上はどんなことになっていたのだろう!)、何だか隣の人に気を遣いながらゆっくりというのはいやだったので、実質的本峰(狭い)に荷をおいてくつろぐことにしました。

ここでいきなりザックから取りだしましたるは「霜降り牛肉」。焼き肉のタレも持ってきたし、ピーマンと合わせて焼いたり、アツアツ焼き肉をパンに挟んでホットサンドとしたり。いやぁ、至福でした。担ぎ上げたビール4本も適量。うむうむ。



狭すぎて誰も休めない(はずだった)頂上で、霜降り焼き肉は
ジュージューといい香り&煙を上げるのであった。

そのうち三角点のある頂上からあぶれた(入りけれない)団体がこちら方面に流れてきた。たしかに、あの頂上のキャパは本来10人くらい、そこに一時は25人くらい詰まっていたのだからこりゃしょうがないなぁ。食べ終わってコーヒーでくつろいでいた我々は、そのうちの一人のおばちゃんと話し込む。うーむ、元気すぎるぞ中高年!それに引きかえ、今回も若い兄ちゃん姉ちゃんの姿はほんの一部。若いうちに動かさなかった身体は、年を取ってから動くモノではないのだと思うのだが‥(その逆が最近の中高年登山者ね)。

自分ももう「若い!」と大見得を切るにはこっぱずかしい年なのだけれど、兄ちゃん姉ちゃん、山においでよぉ。



こういう景色を見るだけでも山に来た甲斐があると思えるのだ。



こんな、黄色だったり赤だったりを見ているだけで嬉しいのだ。



ナナカマド。鳥も食べない実のはずなのに、どうしてこんなに美味しそうなのだろう。



もうあとひと月もすれば雪にとざされる。
山の色づきはその最終章なのですな。




登山道沿いにそびえる大クロベの木は、心なしか
もうそろそろゆっくり休みたそうにしていた。

さて頂上でも2hほどゆっくりしたこともあって、避難小屋を通過する頃には日帰り登山者としてはほぼラストの位置にいたTakema夫婦。でもこれでいいのだ。あんまり早く降りちゃうと、帰りの渋滞につかまってしまうのだから。ちなみに、この日の避難小屋推定宿泊者はやはり15-6人。最後に登っていった3人グループ、ちゃんと泊まれたかなぁ。それにしても、日帰りにして良かったぁ。

下山後は、あまりにも立派な施設(ホテルも結婚式場もできちゃった!)が出来て以来入ったことのなかった「深沢温泉」へ。自分が初めて来たのは多分平成6年頃(その時のレポはこちら)、確か2回あのプレハブ小屋にきたんだけれど、実はそのプレハブこそがその数年前にボーリングで噴出してからの「つなぎ」だったことを知ってまたびっくり。そうだったのかぁ。

結局、お風呂(むらの湯)に入って、大広間でお蕎麦を食べて、横になって寝て、しばらくして起きて、また風呂に入って、というわけで出発したのは19:45。帰りは関越道経由ではなく(紅葉の時期はやたら混む)東北道経由で。しかし、ここ只見町から東北道のICまでは3つの峠越え(駒止、山王、日塩)というわけで、ようやく那須塩原ICに着いたのは21:15。しかし、高速入口には「混んでまっせぇ、ここから15km!」の電光掲示あり。

というわけで、すぐ手前の牧場の駐車場でぱったりと寝て、ようやく午前2:30に帰ってきましたとさ。はぁ、疲れた。でも滅多に行かれない(遠ければ行くし、近くても行くだろうけれど、中途半端な距離)場所に行っておいてよかったぁ。はぁお疲れさん。

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