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先週の土曜日(10/5)は、ちょっくら日帰りでバイクを走らせてきました。遠出するつもりはあまりなかったのでのんびり9時過ぎに出発し、まずは栃木県粟野町のお気に入り蕎麦屋「そばの里永野」へ。

ここは地域興しの先駆けともいえる時期にオープンした、地元農業活性化団体?の運営するお店で、やっているのは土日祝日のみ。地元のおばちゃんおばあちゃんがさっき打ったばかりの蕎麦を食べさせてくれます。おいしさはもちろんのこと、値段もまたたまげる系で、

もり蕎麦350円(大盛りは100円増し)
天ぷら300円(野菜5品)

という破格値。つまりたった650円で「天もり」がタンノーできちゃうわけですね。昼時は結構混みますので、落ちついて食べたい方は開店(11:00)直後に行ってみて下さい。なお、関連ページ(3年前に作ったページ)はこちらです。

そのあとは、小さい割にはビッグな名前の大越路峠(ただ今トンネル建設中。2002年度中には完成か?)を越え、県道を北上して粕尾峠を目指します。ここや、もう一本北側を走る県道などはかなりお気に入りの道で、何があるというわけではないんだけれど、何だか懐かしくなるような山村の風景が心地よく感じるんですね。ただし粕尾峠への道は、最後の集落からとたんに細く狭く曲がりくねるようになりますからそれなりに気を遣いますが。

粕尾峠から脇に延びる道に右折して、前日光牧場まで。舗装とはいえあまり道はよくありません。ただ、牧場エリアにはいるとこんな風景もあったりします。まぁ牛さんがどこにいてくれるかは、彼らの気分次第ですけれどね。 

ここは標高1500mあまり。しかし、やはり紅葉の時期にはちょいとばかり早すぎたようで(予想はしてましたが)、あたりの木々は「さぁってそろそろ色づく準備でも始めようかな‥」という程度。ここから歩いていった奥には小さな湿原もあったりするのですが、まぁいいやということで再び出発ということにしました。

そういえば、この牧場に併設されているロッジ(この牧場は確か粟野町営)、なんと今年(2002年)から「天然温泉に入れます!」と書いてあったぞ。それって、一体どこから引き湯してるんだろう?それとも他から運んできて循環?まさかとは思うけれどこの場所で長大ボーリング?(そんなことはないでしょうが)。しまったぁ、聞くのを忘れた!

まぁそれはともかく、ここから峠を足尾側に下って日光方面を目指すのも何だかいつものパターンなのだしなぁということで、来た道を途中まで戻って、途中から前日光林道を北上することに。その昔通ったことがあるはずなんだけれど、全然記憶が残っていなかったので、自分の中では初走行です。

しかし舗装林道とはいえ、とにかく道に落下物が多い!考えてみれば先日台風21号が通ったばかりですから、大枝小枝、石やら土やら砂やら、とにかく好き放題転がっています。1100ccのオンバイクですから、かなりキンチョーします。バンクもさせられず、カーブを一つ一つ曲がって行くのみの地道な作業に終始します。しかし、ふと思ったのが「あ、あちこちに山栗がおちてるじゃん!」

とりあえず適当なところでバイクを止めて拾い始めます。山栗ゆえ小さいですが味はいいんです。拾って帰り、写真を撮ってみました。ちなみに手前に3つある実は栗ではなく、トチの実です(大きさも形も違うものね)。先々週拾ってきたものをアレンジしてみただけです。あしからず。



栗もトチの実も自然の恵み。いいですねぇ日本の秋。

さて、そこから県道246号をひたすら下っていくと、道路脇に蕎麦の畑がやたらに目につきます。収穫は10月の末になってからですからまだ間があるはずですが、ちょっとじっくり出来具合をのぞいてみました。

 

まだ彼岸花が咲いている、その後ろはびっしりと蕎麦の畑。よく見てみるとすでに実が色づき始めています。ところで、お蕎麦を食べたことのない人はまずいないでしょうが、花はともかく、実をしげしげと見たことのある人は案外多くないのでは?というわけで、実の部分をズームアップしてみました。右写真にマウスオンしてみてください。まだ色づく途中の赤い実なども一緒に写ってます。


そんなこんなで夕方、暗くなる前に家に戻りました。しかし、ここ数日、家では夏本番を思わせる?植物の復活劇が起こっていたのです。

この夏、うちら夫婦は都合3回家を空けました。最初は12日間、次は5日間、そしてまた5日間。うちらは動物こそ飼ってはいませんが、プランター植えの植物は10数鉢にも及びます。うちらが涼んでいる間、彼らは無用な蒸散作用を避けるために家の中=暑くて蒸れ蒸れ、の中に放置されました。その結果、某国から持ち帰った種から育てたルピナスは死滅、その他多くの植物に甚大な影響が出たわけです。

入谷の朝顔市で買ったアサガオもその例外ではありませんでした。4種植えの鉢の中で3種はすでにご臨終状態、残りの1種もすでにほとんど葉を落とし、余命幾ばくもない状態でした。そのアサガオが、その後一所懸命に水をやるに従って息を吹き返し、再び少しずつ葉を付け始め、そして、この9月下旬から10月上旬にかけて一気に再開花の季節を迎えていたのです。

この写真を撮ったときの花数は3つでしたが、多い日には5つの花が同時に咲きました。しかも花が大きい!まるでいよいよ自分の季節だといわんばかりに咲きほこります。今が盛りと咲きほこるその姿を見ていると、「まだ夏は終わってないぞ!」そんな気にさせられてなりません。

間もなく紅葉も本番の季節。夏に生きるこのアサガオは、自分たちにいったいいつまで夏の余韻を見せてくれるのでしょうか。

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