関東周辺バイクツーリングの極私的面白スポット(その1)

注:ここでいう「2輪マップル」とは、バイク用の「ツーリングマップル」をさします。大判の4輪車用とは別物ですので念のため。
(1) 「そばの里 永野」。おいしい手打ち蕎麦の店。(東北道栃木インター)
この写真は開店前のものを写したものなので暖簾も何も掛かってませんが、実際、開店後は手前の駐車場に車がいっぱい停まることになるのでわかるはずです。
このあたりで「蕎麦」というのも、何だかちょっとイメージが違いますが、おいしいので是非一度ご賞味あれ。栃木県粟野町の「そばの里永野」がそこです。土日祝日のみの営業で、営業時間は11:00から一応16:00なのですが、最近は早めに閉まることが多いようです(売り切れちゃうので)。開店してもう5年くらいになると思いますが、1年くらい前にNHK「小さな旅」か何かで紹介されてからは押すな押すなの大盛況。とはいっても、そば粉は地元産100%、手打ちをするのは地元のおばあちゃん(失礼!)、働いているのは皆地元の方々だけで、ほのぼのした雰囲気は開店当初から変わりません。もともと町おこしの一環として始めた事業(以前、会長の大森さんにいただいた名刺によると、「永野むらづくり21推進協議会」というグループによる運営のようです)だけに、妙な営利目的に走ってもおらず、破格のお値段(あえてここでは書きませんが)でうまい打ちたて蕎麦が味わえます。ただし、混雑ゆえ、行くのなら開店直後か午後2時近くなってからにした方がいいでしょう。ピークタイムはおばちゃん達もてんてこ舞いですから。でもこの前行ったときには午後2時を回ってたのにすぐには 座れなかったなあ。なんだか数年前と比べると隔世の感があります(Takemaの個人的意見だけじゃなく、従業員の方もそういってた)。
「そばの里永野」 栃木県粟野町大字下永野 Tel : 0289−84−0078
行き方:栃木インターを出たら左折し、県道32号を国道293号目指して進みます。293に出たら左折し、次の信号を右折(出流山満願寺の看板が出ています)。そこからは1.5車線の道をひたすら直進し、「粟野町」の看板が出たら(そこから突然立派な道になる)あと1kmも進んだ左側です。店自体は道からちょっと奥まったところ(とはいっても10mくらいだけど)にあるので、直売所を目印にしていくといいでしょう。ツーリングマップル関東P71F2「下永野」の場所です。
なお、ピークタイム以外の時間(午後2時以降)なら、そば打ちも体験できます(要予約。でも最近はどうなのかなあ。少なくとも土曜日にした方がいいと思う。))。注文して食べるのと同じ値段で、自分の手打ち蕎麦が食べられ、食べきれない分は持ち帰ることもできる(もちろん蕎麦つゆ付き)ので、これまたおすすめです。少人数だったら、ツーリング途中にそば打ちって企画も面白いのではないでしょうか。
(2) 前日光牧場。(1)とセットで楽しめます。2輪マップルP80 D4。

「日光」とはいっても、いろは坂方面ではありません。前項@の蕎麦を堪能したら、少し行った信号を右折し、小さな峠の「大越路峠」を越え、突き当たったら県道15号線を左折。あとはひたすら直進し、山を分け入っていきます。最奥の食い物屋を過ぎると、道は1.5車線のワインディングロードに変わります。もっとも、全線舗装で路面状態も良いのでオン車でも快適に走れます。しかしこの道、峠までが妙に長いので、最初から気合いを入れて攻めていくと疲れてしまいます。マイペースで行きましょう。だいたい「そばの里」から1時間は見て下さい。たどりついた「粕尾峠」は展望もなくなんのことはない場所なのですが、ここから右に登っていく道、これが前日光牧場へ続く道です。ここも舗装なのですが、ところどころアスファルトが盛り上がっているところもあるので一応注意した方がいいでしょう。なお、ここから反対側に降りると足尾に降りられるし、日足トンネルを越えて日光方面に来ることもできます。路面は粟野側より荒れていて浮き砂などもありますがちゃんと舗装されています。
さて、いざ着いてみた前日光牧場なのですが、取り立てて何があるってわけでもありません。確かに牧場で牛もいることはいるんですが、頭数はそんなにいないみたいで、日によっては3〜4頭しか見えないときもあります。ただ、管理棟のある場所からの眺めはなかなか広々していて、牛乳飲みながらぼけっとするのもいいかも知れません。で、ここではバーベキューというかジンギスカンというのか、とにかく注文することができるようです。
この牧場というより、牧場からさらに徒歩で行ったところにある展望台や、湿原などに足をのばすのもいいと思います。ちょっとした散歩に絶好で(片道30分位)、特に、5月下旬頃のツツジ咲く湿原周辺はなかなかの見物です。
書き忘れましたが、この牧場の管理棟、宿泊もできます。夕食はジンギスカンで、トータルとしても安いです。山の上ですが風呂もあるし。自分は泊まったことはないのですが、ここから望む星空は絶対にきれいだろうなあと思います。周囲に全く光源がないし。いつか絶対に!というのが目下の希望です。どなたか一緒に行きませんか?
宿泊関係データ(1999 5/25現在)

素泊まり \2500(二段ベッドまたは和室)、夕食1200〜2000(バーベキューのみ)、朝食400円
詳しいことは0288-93-4141(たぶん直通)

さらに安く上げたい!という人は、駐車場から20〜30分歩いたところに山小屋(無人)もあります(ちなみに暗くない限り楽勝で行けます)。自炊用具要持参。
(3) 八溝温泉。民間経営の日帰り施設。いつもすいてて500円。露天風呂あり。
2輪マップルP82 B1。(東北道宇都宮インター・常磐道那珂インター)
ここばっかりは、他のライダーの姿を見たことがない穴場。マップルにも紹介されていません。とはいっても、エリア的にツーリングで通る場所でもないんだけれどね。場所は栃木県の馬頭町。同じ町内の南平台には大きな馬頭温泉の日帰り施設もあって、そっちはもう車でいっぱい!という感じなんだけれど、そこから数キロ町の中心部に向かい、マップルで行けばP82 B1の「渋内」という地名のあたり、国道が一気に大曲がりする外側に「八溝温泉」の看板が出ているので、そこの細い道を入り、あとは看板に従っていけば見つけられるでしょう。ここは民間の日帰り施設で、なんでも1000m以上ボーリングして掘り当てた温泉らしいのですが、その割りにはあんまり商売っ気がなく、いつ行ってもすいています。風呂は男女別の内風呂と露天風呂が一つずつ。内風呂は問題ありませんが、露天風呂については一部見えてしまいそうな場所もあります(1999 3月現在、だいぶ見えにくく改造されてましたが)。
ここは、派手さはないけれど、ゆっくり落ち着くにはいい場所です。最近は公共の日帰り温泉施設が花盛りで、どこも豪華な設備を誇っているようですが、何だかそういうのも混んでるし落ち着かないし・・と思われる方にとってはとってもいい場所だと思います。ただ難点をいえば、ここを通るようなツーリングルートを計画するのに骨が折れるという事かなあ。
(4) 白根温泉。とはいってもマップル推薦の「薬師の湯」じゃありません。
2輪マップルP88 F5。(関越道沼田インター)

これまた写真が見あたりません。
日光から金精峠を越えて群馬側に下ってくると、尾瀬方面との合流点である鎌田のしばらく手前に大きなドライブイン併設の温泉がありますよね。それを「薬師の湯」といってマップルにも紹介されているんだけれど、なんだか車もバイクも入り乱れ状態なのでいつもパス。芋を洗うような温泉は好きじゃない。で、そこからちょっと金精峠寄りに戻ったところに「加羅倉館」という温泉旅館が建っています。ここのお風呂が、すいていていいんですよ。すいているだけじゃなくて、湯船が広くて何ともいえず気持ちがいい。確かに露天はないし景色もないんだけれど、広い湯船を独り占めするっていうのは捨てがたい魅力です。入浴料500円。
(5) バイクは入れないけれど・・ 不思議な場所「西ノ湖」。2輪マップルP80 A1。
(日光戦場ヶ原近く)
戦場ヶ原の赤沼茶屋近くから千手ケ浜に向かう道は、数年前までは一般車も通行可能で(もちろんバイクも)、静かな千手ケ浜で昼寝するのが何よりの楽しみであったtakemaだったのですが、今は全線一般車両通行止めで、低公害バスが赤沼茶屋裏の駐車場から発着しています。ここであげる「西ノ湖」も、そのバスを使えば歩行距離は少なくてすみます。が、国道との分岐から、遊歩道(バスが通る舗装道路とは別)をぽこぽこと歩いて小田代が原を経由し、さらに歩いて西ノ湖まで行ってしまうのが面白いルートです(ただし小田代から西ノ湖に行くときはやはり林道経由の方がいいです。山道だとかなりのアップダウンがありますし、道も少し荒れています。)。ハイカーの多いルートですが、西ノ湖の静寂の中でコーヒーでもわかして(もちろん茶店があるわけでもないのでコンロとか鍋とか持参ね)飲むのがいいと思います。ただし、ここに行くならやはり平日がおすすめです。土日は結構人が入りますからちょっと「静寂」とはいえないかも知れません。この道すがらは、新緑の頃などはと てもいい雰囲気を醸し出していると思うのですが皆さんどうでしょうか。
(6) バイクおいてしばらく歩けばコマクサが・・ 池ノ平湿原と三方が峰
2輪マップルP68 E4(上信越道小諸インター)


小諸インターから地蔵峠目指して登っていき、峠の上で分岐する林道を入っていきます。数年前までは未舗装でとがった石も多く、オン車では結構きつかったのですが、今では池ノ平入り口の駐車場までは舗装が完了しています。そこから車坂峠まではまだ未舗装ですが、路面がひどく悪いこともなかったので、荷物満載でなければ問題ないでしょう(参考までに、車坂峠から嬬恋村に向かう道は結構深砂利で泣かされます。オン車はやめといた方がいいでしょう。)。で、駐車場にバイクを止め、湿原目指して山道を下っていきます。とはいっても駐車場から見えてますからそんなに遠いわけではありません。湿原には木道が敷かれており、散歩には気持ちのいい場所です。で、そこから頂上目指して登っていくのですが、三方が峰付近は正に絶景です。小諸盆地をはさんで八ヶ岳、西には北アルプスの山々。車坂峠もまあそれなりにいい展望ですが、山の頂上ってことでさらに広い展望が広がってます。なお、稜線には夏のシーズン、コマクサが群生しており、「高山植物の女王(誰が決めたか知ら んが)」を間近に見ることができます。もっとも最近は盗掘防止のため頑丈なフェンスで囲われてしまいましたが、不心得者もいますから致し方ないところです。帰りは稜線上の道を通ることにすれば、周回コースでだいたい2時間(休憩時間含む)で十分まわってこられると思います。ついでに鹿沢温泉か新鹿沢温泉(「つちや旅館」にはいい感じの露天風呂あり)あたりで一風呂というのもいいかも知れません。


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