(7) 長い長い田代山林道と田代山、おまけに木賊温泉の露天風呂。
ここは初夏がおすすめです。(今市インター)
私Takemaは、オンのバイクながら林道でもどこでも比較的どんどん入ってしまう人だったのですが(400cc時代)、ここはやっぱりオフ車に限るかなあ。全長23kmのダート、しかもしばしば道路工事中で深砂利入れてたりするし、かなり運転には気を遣わざるを得ません。今市インターから鬼怒川温泉を抜けて川治温泉の分岐で川俣・女夫淵温泉方面へ曲がり栗山ダムのところで湯西川温泉の方に向かいます(または日光インターから霧降道路経由でも来られます)。で、とにかく田代峠を越え、ちょっと下ったあたりに登山口がありますが、車も多く停まっていることが多いのでわかるはずです。ここから頂上まで2km。登りは結構きついですが、頂上のすばらしき開放感を期待して登りましょう。一気に上りつめると小さな湿原に出ます。早い時期なら水芭蕉が、もう少し後ならワタスゲをはじめとする湿性植物が花を咲かせていてきれいです。ここからは再び急登になりますが、20分もあれば頂上全体に展開する大湿原の一角に登り着きます。ワタスゲやチングルマなどの高山植物と、はるかに望む会津の山々(会津 駒ヶ岳など)。頂上一帯には木道が敷かれ、歩きにくいこともありません。コンロと鍋を持っていって、邪魔にならなそうなところでラーメンでも作って食べたりするのもいいんじゃないでしょうか。とにかく晴れていれば最高です。木道の上でしばし昼寝(邪魔にならないところを選んで)したりすれば日々の憂さからもしばし逃避できます。ん? さて、再び登山口まで戻ったら、林道を北上しましょう。湯ノ花温泉の共同浴場もいいです。が、もし万が一平日だったらもう一山越えて木賊温泉の共同浴場はどうでしょう。道から川沿いに降りた場所に位置する半露天の風呂は気分最高。でも、休日は混んでいるので快適さもいまいちといったところでしょうか。5月下旬から6月上旬の新緑の頃がおすすめです。
1999/10月注 平成10年の台風で小屋が流出したため、今は新しい建物になっていますが、風情は昔のままです。新しい小屋の画像についてはこちらのページに。
(8) 期間限定!蛍を見に房総ナイトツーリング!
別に房総じゃなくてもいいんだけれど、実際自分が行ったのは房総だけなもんですみません。takemaは千葉県在住なのですが、家の周りは家また家。田んぼも畑もありゃしません。というわけで、6月中旬くらいになると、房総半島の山のほうに蛍(ヘイケボタルだけど)を見に行くことが多いです。蛍が出てる時期を狙うのが難しい。あまり早い時期だとまだ飛んでいないし(年によって飛び始める時期が前後する)、かといって遅すぎると田んぼに農薬が散布されてしまい一巻の終わり。でも、国道や県道からちょっと中に入り、周りに明かりが全く見えないあたりでバイクのエンジンを切り、乱舞する蛍を見ながら吸う一本のタバコはなかなか味わい深いものがあります。もっともせっかく来たのに全く飛んでなかった場合などは、ふてくされて誰もいない房総スカイラインを駆け回ったりもするのですが。エリア的には市原から大多喜街道をなんかすることが多いのですが、別にそこに限らずいろんなところで見られると思います。ただししつこいようですが時期を外すと期待はずれに終わります。
(9) も一つ千葉県、大東崎灯台(2輪マップルP29 F4)
メジャーなはずなのに、なぜかライダーの姿をほとんど見たことのない不思議な場所。大きな看板も出ているのに。絶壁の上にあるので眺めは当然すばらしい。でもなぜかここに行くといつも寂しい気持ちになるのはなぜだろう。駐車場付近は小広くなっているので、ここもまた昼寝にはいいかも知れませんが、場所柄風が強いことの多いのが玉に瑕か。
(10) さらにもう一つ千葉。誰かのHPでも紹介してたが・・戸面原ダム近くにあるログハウスレストラン(2輪マップルP19 E2)
この道を通るライダーは物好きな人が多いような気がする。この県道88号線は主だった見どころはないし、どこかへ行くときのショートカットとしてもあまり利用価値はない。ま、湖でのバス釣りでもやるんなら話は別ですが。で、なぜか湖のすぐ近く(県道沿い)にレストランがある。しかもログハウス造りなのですぐにわかるはず。なぜこんなところに?という疑問は消えませんが、洋食はおいしいし、雰囲気も悪くない。機会があれば是非どうぞ。日曜日でもそんなに混んでいないんじゃないかと思います。こういう店、個人的には大好きだな。
(11) 茨城県石岡市。造り酒屋(府中誉酒造)の見学はいかが?(マップルP64 D4)
東京近郊のお酒の蔵元は、見学不可だったり、またはもう立派な見学コースが用意されている商売っ気ばりばりだったりするところが多いような気がしますが(そんなところに限って大した酒作ってないような気がする)、ここは違います。昔ながらの母屋を訪ねていくと、蔵のご主人が丁寧にお相手して下さり、酒米の説明、蔵の見学(ちゃんと発酵中のタンクの中までも見せていただいたし、昔ながらの舟:専門用語ですが:までも惜しげもなく公開して下さる)、そして利き酒も(バイクで行くときは程々にね)。見学者からお金を取って儲けようという考えは毛頭なく、「お酒の好きな方に自分達の蔵をわかってほしい」という姿勢がひしひしと伝わってきます。またここは研究熱心な蔵でもあり、数年前からは幻の酒米「渡舟」(山田錦などの先祖にあたる米です)を契約農家に委託して一から(スタートは種もみ14g!)育て上げ、その米を使った国内唯一のお酒を作り出したりもしています(これ、真面目においしいですよ。)。国税局酒類鑑評会で金賞を受賞するなど、実力系の、南 部杜氏による酒蔵です。
場所は石岡の旧市街にあり、細い道を入ったところにあるため、始めての人がいきなり行くのは困難かも知れません。東京方面から来る場合は、6号線「幸町」の交差点の次の信号を左折していくことになりますが(小さな小さな看板が出ている)、よくわからなければ地元の人に聞いてしまうのが一番だと思います。そうそう、見学したい場合は必ず予約を入れて下さい。
連絡先 : 石岡市府中5丁目「府中酒造」 TEL : 0299(23)0233
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