もう初冬!尾瀬沼ツーリング



朝の大江湿原。草もみじどころか枯れ草の草原だ。(1999/10/24)


千葉(自宅)〜那須塩原IC〜尾頭トンネル〜山王峠〜木賊温泉〜檜枝岐〜沼山峠〜尾瀬沼(キャンプ泊)〜沼山峠〜鷹ノ巣〜掟やぶりの銀山湖〜小出IC〜帰京

今年は紅葉前線の南下が遅い。遅いだけでなく染まり方が美しくないはずだと予想しつつも、いざ紅葉となるとつい出かけてしまうのは日本人の悪い癖(自分だけかも)。というわけで、第4土日の休みを利用してちょっくら行って参りました。前日は禁酒!(朝一番で出るため)のつもりが、ついつい悪魔の誘いに乗ってしまい、おかげで出発は午前9時。幸先の悪いスタートだ。外環経由で東北道をひた走る。天気は最高。そういえば最近はスピード命!の運転しなくなったなあ。せいぜい出しても120kmくらいか。上河内SAで休憩のあと、一路塩原温泉へ。ここにはいくつかの公衆露天風呂があるのだが(個人的には「不動ノ湯」が好きです)、ここでゆったりしてるとあとで死を招きそうなので通過。急に寒くなってきたのでグローブを冬用のものに替える。気温表示は9゚Cを示している。真冬には2゚Cくらいでも高速ぶっ飛ばしてるのにこれしきの温度で寒いとは、やっぱりまだ身体が寒さになれていない証拠だ。
一路檜枝岐を目指すが、中山峠あたりでは寒くて仕方がない。そこでちょっと寄り道をして木賊温泉へ。もちろんお目当ては河原の露天風呂に決まっている。いざ行ってみたら土曜の昼過ぎだというのに入浴客は1組だけ(おやっさん3人組)。ゆったりと浸かる。今夜は風呂に入れそうもないから早めのお風呂タイムだ。

 

露天風呂といっても屋根はあるので雨の日も安心。もちろん混浴。なお、以前の建物はH10年の台風で流出したが、ほぼ前の風情通りに新築されていた。湯船自体は以前と変わらないのでご安心を。あたりの紅葉はまだまだこれからといった感じだが、なんだかこのまま茶色くなってしまうんではないかと気にかかるところだ。

風呂から上がり、今度こそ一路檜枝岐へ。峠越えのルートを選んだが、なかなか快適なワインディングが続く。走って楽しい道だ。しかしここでも紅葉は今一歩。少しでもきれいな場所で撮った写真がこれだもの。しかもまだ紅葉しきっていないように見える葉の一部はすでに茶色くなり始めている。はぁ、やっぱり今年はスカだな。深山でこれじゃ、里山はおして知るべしだ。

そしていよいよ檜枝岐へ。買い出しをすべく学校前の農協スーパーに立ち寄る。沼山峠は通行止めだと思っていたので、シャトルバスの最終に間に合わないようだったら手前の七入キャンプ場で泊まろうと思っていたのだが、おねえさん(ちょっと無理あり)いわく、「あぁ、通行規制は先週の土日で終わったからバイクで入れるはずですよ。ただ、駐車場の状況によってはゲートを閉めることもあるって話ですけれど。」

あれあれ、思いもかけないお言葉!これで決まった。ゲートのある御池まで行ってみて、ゲートが開いていたら峠まで爆走してさらに徒歩1時間の尾瀬沼キャンプ場、開いてなかったら戻って七入だ。おもわずサンマを買い込む。思えば今年最初のサンマは北海道の多和平まったりキャンプだった。そしておそらくはこれが今年のサンマの焼き納めだろうな。(1999/10/26注 帰ってきた月曜日に飲み屋でサンマ食べました(笑))

あ、おまけですが、檜枝岐での買い出しはそれほど品揃えも豊富ではありません。できればずーーっと手前の田島町内で買っておくといいと思います。

そしていざ御池へ。ゲートは…開いてた。いざ沼山峠じゃあ!

時間はもう15:30を回っている。峠に着いて、荷物を整理して(タンクバッグをザックの中に入れるとか)出発したとして16:00。沼のほとりのキャンプ場まで1:00(ちなみに車道終点は本当の峠ではないのでそこから登山道を登ることになる)。着いて17:00。テントを張り出す頃には暗くなるはずだ。げげっ、ダッシュ!


峠に着いたのは15:50。さすがにもう降りてくる人も少ないと見えて峠は閑散としている。ましてやこれから登り始める人など他には皆無。急がなきゃ!というわけであたふた登り始める。背負ったザックの中から四合瓶の酒がタポタポ音を立てているのが聞こえる。「おうおう可愛いやつよ、もう少し待っとれ。じっくり飲み干してやるからな」などと思ったかどうかはもう定かではないが、とにかく急ぎ足だ。バイク運転中に冷え切った足には少々酷ではあったが、暗くなってからテント張るのはいやだし、もし夕陽に間に合えば、それはそれは綺麗な沼と湿原の光景が広がるはずなのだ。




さてさて、この続きは次のページでお楽しみ下さい。