春の「定食っ!」金精峠越え。



去年も今年も雪が少ない。なんとか雪の回廊をイメージした写真を
撮りたくても、先のほうまで続かないぞ。菅沼にて。

(2002年4月29日 走行485km)

バイクの免許を取ってかれこれ10年(27才の時だからデビューは遅いのだ)、免許取りたてでおっかなびっくりの頃から、ほとんど欠かさずに来ているルートがある。しかも毎年ほぼ同じ時期に。

それは「日光金精峠」。毎年GWの直前にオープンし、峠のトンネルあたりの標高は2000m弱ということもあって、「ここが開通」=ツーリングシーズン開幕!というイメージが強く、毎年4/29近辺にはここを通って群馬に抜けるのが毎年の通例になっているTakemaなのだ。いわば「春の定食コース」だと思っているのだ。

東北道を北上し、日光宇都宮道路からいろは坂を走らせる。大体冬の時期は大したワインディングを走っていないから、毎年この坂は「なまった身体をたたき起こそうとする」プラクティスとなる。そして毎年同じ結論。「あ〜ダメだなぁ(苦笑)」。でもだからこそ楽しいのだ。GWといえど前半の最終日の午前中はここの登りはガラガラなことが多い。自分なりのペースで、自分なりのへたくそコース取りであたふたと登っていく、このプロセスが楽しいったらないのだ。


中禅寺湖まで上がってきても、案外湖沿いにバイクを停められるところは少ない。開店前のレストラン駐車場にてあたふたと写真を撮り、そそくさと退場。
ホントに道はすいている。清滝ICを降りてすぐのGSのおいちゃんが「毎年GW前半はガラガラなんですよ」といっていたのはうそじゃない。毎年こうなのだ。戦場ヶ原を突き抜ける真っ直ぐ道路も、バスを先頭にした数台の数珠繋ぎを除けば優雅に写真が撮れる程度の交通量。



だからといって紅葉の頃に来ちゃいけません。ここから日光市内まで
ぜぇ〜んぶ数珠繋ぎだったりしますから。案外すり抜けできないんだよね。

そして「うーん、前の3台につかまっちゃったなぁ」と思うもつかの間、みなさんお揃いで湯元温泉方面へ。よっしゃ、金精道路独り占めじゃあ!ここはしばらく前まで有料道路(高かった!)だったこともあって路面は今のところ良好、軽快な中高速ワィンディングが続くのだ。しかし、今日はこのページをアップせんがためにところどころ写真を撮ろうと思うからちょくちょく止まるのが玉にきずというところですかね。

 

湯元温泉からだいぶ上がってきたあたりの駐車スペースにて。
やっぱり雪が少ないぞ。雪の回廊を楽しみに来ているのに。

マイペースで走っているのだけれど寒さは感じない(決して気合いを入れた走りをしているわけではありません。こんな気分のいいところで気合い入れても勿体ないし、それにTakemaの技術レベルたるや「すっとこどっこい」系だものね)。気温的にもぬくぬくなのだ。風がないのが何より有り難い。そして県境の金精トンネルへ。うーむ、例年ならばこのトンネル内でブルッとくるのが普通なのに、今年はせいぜい涼しいくらいで済んじゃったぞ。ということは菅沼あたりの雪の量も‥?

そう、群馬県側に入った最初のレストハウスのある菅沼、そこらあたりの雪原に持参のシートを広げて「ひなたぼっこ昼寝」をするのがこの定食ツーリングの定番だったのだ。しかし去年も今年も、それをするのにはちとさびしいほどの残雪。多い年には菅沼手前で1mくらいの雪壁が両サイドにあってくれるのに、今年はせいぜい20-30cmくらい、それもところどころにあるくらいですんごく淋しい。かといって直接降られたら困ってしまうんだけれどね(ちなみに菅沼での一番高い雪壁の写真はこのページの一番上のやつね)。

観念して放尿だけ済ませて群馬側を降りていく。しかし天はわれを見放さなかった。菅沼はかろうじて凍結していてくれたのだ。よっしゃ、こうじゃなくっちゃ。


国道のすぐ脇に凍結した湖があるというのは案外ありそうで少ないシチュエーションだと思う。年によっては道路側も一部凍っていてびびるのだけれど、今年は予想通りな〜んも問題なし。思わず石垣を登ってこの写真を撮ってしまったTakemaなのでありました。
そんなこんなで山を下りてきてからは、のへら〜という感じで里の春道を走る。とはいっても沼田までずっと国道で行くのでは観光バス(特に尾瀬からの客を乗せたバスが多い)がたまらないので途中から県道に回り込んでいくのだが。

いや、忘れてた。必ず入る温泉もあるのだった。「白根温泉 上ノ湯」。ドライブインのほうじゃなくて、その少し上手の宿のほうですね。何だかここが無性に好きなTakema、今回も入りました。内湯のみ、飾り気もないのに何だか毎回はまっちゃう。一度ご入浴あれ。410円よ。

今年もそんなわけで「定食」を完食!Takemaのツーリングシーズンも始まりというところですな。