山上は寒し、温泉はヌクし。



そんなわけで荷物の積み込みも終わった。サイドパニアのステーが
付いていない状態でのキャンプツーリングはこれが最後となるだろうな。

翌朝、まだ何だかお酒が抜け切れていないような感じのする、要はいつものキャンプの朝だ(笑)。コーヒーを忘れてスキムミルクとパンとの食事を済ませる。NOBUさんはこのあとそのまま帰られるということなのでここでお別れだ。次回は北海道でお会いしましょう。今度はご迷惑をおかけしませんように(笑)。

平湯峠まではきつめの登り。いつもより重心が高いせいかちょっと慎重に登る。料金所では10数台の車列が出来ていたが、「はいはぁ〜い、バイクはこっちに来てくださーい」との放送で一気に順番が繰り上がる。前に数台いた観光バスもぶっちぎれたぞ、しめしめ。

料金は‥2200円!長野側の道が開いていないから往復しなければならないとはいえ、た、たっかーい。まぁ、この道を往復するのも今回が最後だろうからということで観念していたのだ。やむを得まい。

基本的に車の量は少ない。時々バスなどを先頭に3台くらいが数珠繋ぎで登っていたりするが、要所要所にある追い越し可能車線を利用してスイスイ。一気に森林限界を抜けて山上へと進むが、さすが山の上のほうは少々雲が出ていて日差しはない。そして当然ながらどんどん「涼しく」なってきた。

 

それでも車の少なさをいいことに、一気に畳平まで這い上がる。駐車場も空きがある状態で、普段からこれくらい空いていればいいのだけれど、途中の看板には「頂上まで4km、渋滞時ここから4時間」などという恐ろしい看板が出ていたから、ピークシーズンには恐ろしいことになっているのだろう。くわばらくわばら。でもそれも今年で終わりだ。

 

ここが長野側に下る県道の分岐点。これでもかっ!というくらいの雪の壁。
春スキーに興じる人たちもいたが、「楽しそう」というよりは「寒そう」である。

さて、頂上まで上がってきたからといって特に何をするつもりもないのである。何を買うにも高いので、ちょっとうろうろしただけでさっさと下ることに。来るのが目的だったんだから、まぁいいか。

ふたたび平湯温泉まで降り、今度は軟弱にも安房トンネルを使って長野側へ。「そういえば、白骨温泉って、前を通ったことはあるけれど入浴したことはなかったなぁ、空いていそうだったら入ってみようかな」と思い立ち、沢渡からわっせわっせと向かってみる。しかぁし恐るべし白骨の公衆露天風呂。自分が着くと同時に到着した大型観光バスから、タオル片手の方々がずもももぅっとばかりに一気に露天風呂へ向かって行くではないのさ。

「やぁめたっ!」
白骨温泉の入浴は3度目の今回も断念。

そこからは有料林道を通って乗鞍高原へ。ここに来る2日くらい前に聞いて知っていた「せせらぎの湯」へ。何でも数年前まではただの露天がぽつんとあっただけらしいのだが、うーむ知っていれば間違いなく入りに来ていたのに。でも無料であることに変わりはなく、小さな湯船だったけれど乳白色のお湯は気持ちいいしということで満足。

 

せせらぎの湯は小さな建物ながら気持ちがいい。
お風呂のあとは少し上にあるおみやげ屋さん前のベンチでのんびり。

さてここからうちまでが遠いんだなぁ。日曜日の中央道の上りはどうせいつものように混んでいるだろうし、何といってもそれを通り抜けたあとに首都高環状線を通るというのがしんどいんだよなぁ。‥と思っていたら、時間が多少早かったせいもあって、中央道は小仏トンネル手前で2km、首都高も2km渋滞していただけで楽勝。結局安曇村から自宅のある千葉まで、休憩1回で帰ってきてしまった。あれまぁ元気なこと。

というわけで「最後の乗鞍」となったわけですが、まだ閉鎖時期までには何ヶ月もあるし、もう一度くらい来てみようかなあと思ったりもするわけです。どうなることやら。

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