むむ。関東にもこんな温泉があったのね。

(2002年9月8日)

先月、青森や秋田の野湯をあちこち回ってきました。途中で車を置いて山道をえっちらおっちらと歩いた先には、石を組んで作った、まさに「野湯」と呼ぶにふさわしい温泉がいくつもあったわけで、さすが東北、奥が深い。サイコーの日々を過ごしたのでありました。

翻って、Takemaが住む千葉県内はもとより、関東エリア内にこのような無料(管理人なし)系のお風呂がどれだけあるかといえば、本当に数えるほどしかないんです。那須のあたりにある元温泉旅館跡などは、週末ともなるともう押すな押すなの大盛況、いや大混雑らしい。よって足を運んだこともないし、あまり行こうとは思わないTakemaなのであります(北海道でも熊ノ湯や吹上露天風呂などには、前を通過することはあっても入ったことはないんです。変なポリシーでしょ)。

さて先日、ネットで温泉系HPを検索していたら、どうやら群馬県の四万温泉近くに無料のお風呂(湯の泉温泉)があるらしいことを知りました。というわけで、ちょうど9月最初の土曜日に群馬県内で北海道大好きライダーたちの「2002北海道報告会」という名の(ん、こんな名前も付いてなかったよな)、それでいてただ飲んだくれてわいわいやるだけともいうキャンプ宴会があったので、その翌日に足をのばしてみました。

 

四万温泉からちょっと入ったところにて車を置き、ここからは頑丈系ゲートのある林道をポコポコと歩き。さすがにここも、自分が知らなかっただけかそれなりに有名なところらしく、結構車が止まっていました。マイクロバスもとまっていたので「おいおい、さては相当混んでるの?」と思ったら、どうやらハイキングのグループがチャーターしたバスのようでした。ということはちょうどお昼時の今頃、この団体は山の中をぽこぽこ歩いているはずだから、この時間のお風呂の混雑とは関係あるまい。そう信じて、いざお風呂目指して歩き始めました。

この日の天気はものすごく不安定。テントを張った水上近くの某エリアはしっかり晴れていましたが、四万温泉に向かう道中はどしゃぶりになったりやんだりの繰り返し。でも幸いここは今のところ雨は降っていない。なんとかこのまま降らないでくれると嬉しいなと思いながら林道をぽくぽく歩いていたら、5分ほどで立派な橋(湯の泉橋)に出ました。この橋の名前からしてもうそろそろかなぁと思っていたら、ほんの一投足で温泉はいきなり出没したのであります。

 

林道のすぐ下に立派な湯組み発見。風呂のすぐ横はまさに清流と呼ぶにふさわしい沢が流れていて、ロケーションは最高。人出は‥入浴中の人が一人、川の横でくつろいでいる人が4人くらい。でもここに来る途中で2組6人とすれ違ったから、さっきまでは結構混んでいたんだな。あ〜良かった。さ、お風呂お風呂と。

 

きちんと整備された湯船には、惜しげもなく適温の湯が注ぎ込まれています。ホントにここしばらく、こういうかけ流しのお風呂ばっかり入ってるなぁ。ゼータク贅沢。もちろんおしんこどんも湯ったり入浴。しかし、この日は天気が天気だからこのくらいの人数だったという可能性が高いです。普段の週末はもっと混んでいるのかも。よかったなぁ。

こうなると「近くにテントを張って夜通し温泉三昧」を狙うグループなどもいそうなものですが、その痕跡はほとんど見ることもなかったなぁ。かなり手前に焚き火の跡はあったけれど、あんな遠くにテント張る意味はないだろうに。謎です(笑)。

すぐ横の沢は湯冷ましに絶妙。ロケーションはとにかく絶好ですな。こりゃ東北の山奥にも負けません。でも、やっぱり人出が違うのが最大の難点だなぁ。次回は平日に来てまったりしたいと心から願いつつここをあとにしました。

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