この時期、ちょいとさびしいぞ八溝山。

(2002.11.4)

文化の日がらみの連休(ちなみに土曜日は出勤でしたが)はどちらもほぼ良い天気に恵まれました。しかしその初日はしっかり寝坊してしまい、起きてみたら「笑っていいとも増刊号」なるものをやってたりしましたから、そのあとバイクで遠出するには及びません。その日は来るべきブータン行きに備えてデジカメのメモリやら冠婚葬祭用の黒靴やら(今までのはかなりへたれてたので)の買い物にいそしんでいるうちに終わってしまいました。もちろん必要な買い物だったのだけれど、あの昼間の温かさを思うと、「む゛ぅ゛ぅぅぅ」。としか言いようがありません。

でも、連休とはまっこともってありがたいシステムですなぁ。以前は連続休みの巡り合わせはそうもなかったわけで、「ああっ、2ヶ月先に連休がある!」というだけでしばらく幸せな気分でいられたことを思い出します。でも日本国このご時世、流れが良くなるまで昔の週休一日に戻すのも手なのかも(経営者が泣いて喜びそうな台詞だな)。

話がぶっ飛びました。文化の日がらみの話でしたね。この日起きたのは7:00過ぎ(平日と変わらない:職住近接ゆえね)。んでもっていつもと同じように7:45頃出発。三郷ICから川口に出て東北道ひた走り。佐野SAのあたりでバイクと車の事故を横目で眺めつつ北上。彼は大丈夫だったんだろうか?最初に休んだ大谷PAで「さってこれからどこ行こうかな」と考え始める、まぁいつもの思いつきばったり系ですね。んでもって、まずは馬頭町の「八溝温泉」へ。

最近は結構繁盛していると思われる八溝温泉。むぅ、Tマップルよりもはるかに早く、1999からHPでで「ここはいいですよ」と紹介してたんだけれどなぁ、安くしてくれんなぁ(あたりまえ)。
この日は10:00過ぎに着いたため、露天風呂はもう一人のライダーさんと二人で貸し切り。冬場はぬるくて入れなくなる露天風呂もこの時期は全然OK。はぁ、午前中から温まっちゃったぁ。

馬頭町からは一路Tマップルお勧めマークのない国道461号を北上。もともとライダーの少ない阿武隈エリアは、地図上のお勧めマークも結構あてにならないことが多いような気がします。というよりも、このエリアを好きこのんでくるような人は、多分自分なりの楽しみを持って走る人なんでしょうね(おいおい自画自賛?)。

んでもって、もう稲の乾燥も終わってとっても殺風景な田畑の中を走っているうちに、ようやっと「秋の風景」を発見!


ん?「なぁ〜んだ、稲を干してるだけじゃないかよ!」としったかブッダ系のおにいちゃんおねえちゃんは、ここからは生恥さらすだけだから黙ってなさいね。こちらは稲じゃなくて蕎麦の実干しの現場なのですよ。「え、お米でお蕎麦ができるのぉ?」などと発するおねえちゃんは、もうこのへんでこのページ見るのやめて下さいね。ちなみに、上の写真にマウスポインタをのせるとアップ写真が出ますし、こちらをクリックしてもらえると刈り取り前の蕎麦写真のあるページに飛べますよ。

さてここからさらに北上し、福島県境の八溝山を目指します。ただ、このあたり(栃木県側)はどこもかしこも杉の植林だらけで、紅葉は見るべくもなしなんです。本当は紅葉のきれいなエリアに行きたかったんだけれどなぁと思いつつ舗装林道を登っていくと‥

あれま、一気に伐採していますねぇ。間伐じゃなくて見事な皆伐です。でも、伐っているのはもともと植林した木々ですから、ちょうど用材としてふさわしい太さに成長したということなんでしょうか。それにしても、価格の高い国内材、売れるんだろうか‥ちょっと心配になったりします。この後植える木はやっぱり杉なのかなぁ。長期的に考えて「広葉樹の森を復活させる」なんていうすんごい計画は‥ないだろうなぁ、残念だけど。

というわけで、栃木側の道から見える景色はご覧のように「針葉樹の緑か伐採跡地」というさびしい状況です。ちょっと遠くの山の尾根上に、わずかに残った広葉樹の赤が見えています。昔はこのあたりも一面に広葉樹の森が広がっていたんでしょう。何だか殺風景でさびしいなぁ。

ちなみに、頂上から茨城県側に降りる道沿いは、そのほとんどが広葉樹です。何だかあまり紅葉していなかったので写真は撮りませんでしたが、紅葉を楽しむなら茨城側からの往復がいいでしょうね。

さて、八溝山を茨城側に下りた最初の集落には「おいしい水」を組めるところが2箇所ほどあります。そうそう、今日の最大の目的は「水汲み」だったんです。バイクのリアシートには20リットルのポリタンクをくくりつけてきたんです。というわけで、すぐ向かいのミニ売店のおじさんに一言ことわってから(ついでに里芋のミソ焼きをほおばりました)お仕事開始。



ここの水は流水ではなく湧き水なのでおいしいはずなのだ。
売店のおじさんも「もちろん飲めるよ、おいしいよ」と太鼓判。

お仕事終了後、さて帰ろうっと‥と思ったら、何だかほんのわずかポツポツと雨が降り始めた感じ。下から上がってくる車を見てみるとみんな車体が濡れている。バイクに至っては雨具着用の重装備じゃないのさ。ちょっと悩んだ末、気圧配置的に考えてずっと降り続くことはないだろうと思ってそのままのカッコで走り出すことに。5分もしないうちに結構降ってきた。でも、10分くらい走っているうちにやんできた。ほ〜らやっぱり(心の中で鼻高々)。

水郡線の線路まで降りてきたところで、袋田の滝周辺はどうあがいても混んでいそうだしということで、国道349号方面へ迂回。さらに一気に太平洋側に出ちゃうことにしたんですが、何だかぼんやり走っているうちに「里美村 農村祭り」の会場を通過してしまいました。うーむ大失敗。ちょっと見てみたかったなぁ。

というわけで、水汲みミニツーリング、これにておしまいっと。(走行440km)

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