【その2 - 3月14日 -】
どぶ汁を目の前にしながら空しく帰千(=帰千葉。こんな言い方あるのか?)したTakema&おしんこどん、そのリベンジは1ヶ月弱後にやってきました。
3/14、前日夜までは「明日は早起き(6:00)して、那須湯本の鹿の湯に行くぞ!」と決めていたのですが、いざアラームが鳴ってみると、ふとんの国の王様&女王様としては「どうしようかぁ‥」という流れにどうしてもなってしまいます。というか、朝、アラーム等で強制的に目覚めさせられた瞬間に「よっし、今日もやるぞ!」と人生前向き来るなら来い朝からバリバリじゃ〜バージョンになれる人はなかなかいらっしゃいませんよね。独身時代のTakemaとて「あ〜、朝が来ちゃったよぉ、仕方ない、行くかぁバイクで‥」くらいのもんでしたからね(その割に、1日が終わってみれば600kmくらい走っていたんですが(爆))。
というわけで結局8:00起床、だらだらへらへらと過ごしているうちに出発は9:00。これじゃ那須湯本まで行っても往復の苦痛(どうせ帰りは渋滞だし)ばかりが印象に残る一日になっちゃいます。湯本鹿の湯はまた次の機会にするとして、となると?
‥朝のTVを見ながら決めました。
ささっと準備をして出発です。今回は目的地を決めているので気楽なものです(そのかわり「食べてから」は全然未定でしたが)。日立北ICで高速を降りそのまま6号を北上、はいはいありました、忘れもしないこのお店!(前のページの店ですな)。
時間が早い(11:30頃)こともあって、まだ他のお客さんの姿はなし。お店関係(従業員@たぶん一族郎党?)の子供たちがゆっくりくつろいでおりました。こういう雰囲気、結構好きだったりします(笑)。でもまぁ子供たちを見に来たわけじゃなし、まずはとにかく念願の「どぶ汁」を注文します!そして待つこと十数分、いよいよ「御本尊」が、我らのテーブル上にその誇らしげな威容をみせました!
何だかチゲ鍋のようにも見えますが、もちろんトウガラシは入ってません(笑)。鍋の表面は野菜だらけ(とはいっても大根とネギだけ、聞くところによるとこの2つだけを入れるのが本場らしい)、というわけで最初は「もしかしたら少ないかもしれないアンコウの身を遠慮して取った」我々ですが、これが実は、かな〜りの身入り!しかも味噌だけならこんなにねっとりならないはずの汁、その「濃さ」はゼータクにもアン肝をたっぷり溶かし込んでいることの証左です。
しかも(写真からはわかりにくいですが)かなりの大(&深)鍋です。もともとかなり少食のTakema、そしてたぶん女性としては普通量のおしんこどん(Takema<=おしんこどん?)、この二人の食する量としてはかぁなり!キビシー!お酒とか焼酎とか、せめてビールでも飲みながらゆったりのんびりというのならともかく、「お茶」しかない状況でこの全てを成敗できるのか?しかもTakemaは「食べると眠くなる」という悪癖?を持っています。ここで目一杯食べたらこの後の運転はおしんこどんに‥以前は毎日運転してたようだし、普通二輪(〜400cc)の免許も持ってるし(この際関係ないけど)。う〜む‥
というわけで熟慮の末々、「んでも、食うしかないっしょ!」という結論に達しました(笑)。はぁ〜、よっく食べたぁ(実感)。ちなみに、この汁にご飯を入れて雑炊ふうにするとかなりのおいしさ間違いなし!それでも最後の方はへたっていたTakemaでしたっけ。おしんこどん、一滴も残さずよく食べた飲んだっ(すごい)!
さてさて最初のイベントから相当にへたれたので、このあとは温泉にて湯ったり腹ごなしということにいたしました。
というわけで訪れたのは「鹿の湯」。確か今日の最初の予定も那須湯本の鹿の湯だったはずなのですが(帰ってからおしんこどんに指摘されてそれと知った)、この日に訪れたのは勿来の関近く、山の中のどん詰まりにひっそりと沸く鉱泉でありました。
国道から山の中に向かう3桁県道をしばし、さらに県道を離れ長閑な道を進み、最後はどん詰まりの細道を行けばいよいよ湯の網温泉鹿の湯に到着です。思いの外立派な?駐車場の脇には浴衣が風に揺られています。道路の行き止まりに位置する立地ゆえ、あたりには一切音もなし。これだぁ、これだよなぁ阿武隈の温泉♪
というわけでお風呂をいただくことに。いやはや、これがまたいい風情っ!周辺に何もない里山の温泉(沸かし湯ですけど、そんなことは言いっこなし!)とは思えません!
何と!木造の施設にもかかわらず大浴場は室内にあります!(左上写真、ガラス窓の中が浴場です)。浴場(四角)のうち二辺が通路に面しているというのは大変珍しい造りです(左写真にマウスオンすると画像が変わります)。
しかも、浴室内もかなり凝っています。天井には湯気抜きの吹き抜けを設け、天井は格子組み、天窓には色ガラス(もしかしたら色塗りしたものかもしれないけれどこの際関係なし)、浴室内のちょっとしたところにもタイルの飾りが施され、そしてよく見れば、廊下側のガラスもただのすりガラスではありません。そのほとんどは(一部は残念ながら割れてしまったのかすりガラスですが)模様を入れ込んだ化粧ガラスなのです。新しいわけではありませんが、清掃&整備が行き届いていてほぼピカピカです(ホント)。
湯船そのものはあまり風情のないものスタイルですが、この浴室のみならず宿全体に丁寧な手入れが行き届いており、例えは悪いですが(すみません)、「雛にも稀な」宿という表現が似合うような宿でした。落ちついた感じの奥さん、そして一軒朴訥に見えながら、その一方でただの入浴客にものすごく気を遣って下さっただんなさん(建物を出て駐車場に向かった我々に、わざわざ「お茶、飲んでいかないの?」とひきとめて下さいました(=実は入浴前にいただいたのに、またセットしてくれていた)。ここ、たぶん相当に居心地のいい宿ですよ、はい。
いい宿のいいお風呂に入ったなぁ、大満足♪
お風呂に掲げられていた、妙に古めかしい看板。しかし「効能=脳」って、どう効くのでしょ(仄笑)。
この後は常磐道ひた走りで千葉に戻ります。最後の最後、三郷ICあたりで2kmくらい渋滞していましたが、それくらいなら御の字です。ラジオの交通情報では「東名=トータル25km、関越=トータル35-40km、東北道は事故渋滞もあって20km云々」ということでしたっけ。
「皆の目指さないところを目指せ!」それがわたしらのモットーなのです(笑)。