いきなりですがすいません、入れる場所がなかったんでちょいとここで触れておきます。それは木地山キャンプ場からほど近い、B級ながらこのページをご覧になるようなお客様におかれては非常に興味をお持ちのはずの「川原毛大湯滝」。残念ながら今回は訪れることが出来なかったんです。大湯滝への道はご多分に漏れず冬期通行止めで、それでもどんな状況になっているのかと林道入り口を入っていってみたら、200mほど行ったところで巨大除雪車が行く手を阻んでいて侵入は不可能、バイクでも無理だなこりゃ的状況でした。

で、この時期に大湯滝へ行く唯一の手段としては、泥湯温泉(大きな露天風呂もあり)から川原毛地獄へとぐいぐい登っていき、そこから30分くらい一気に散策路(というか登山道)を下り降りれば、まずほとんど人のいない大湯滝を独り占めできるでしょう。もっとも、この時期は雪解け水で随分冷やされているはずですから入浴には冷たすぎる気もしますし(その場合、大湯滝駐車場のすぐ脇で手掘りの湯船を作ってはいることは可能)、また帰りは標高差200mくらい(と思われる)登りが待っていますから、行くにはよほどの覚悟が必要ではあります。



ここ川原毛地獄はなかなかに豪快で、あちらこちらからガスが吹き出ている。
しかし残念ながらお湯の噴出はないようで、「隙あらば入浴」とはいかない。
大湯滝は左写真のはるか下方で、帰りの登りが思いやられる。

さて、5/5(土)。GWも明日までということで高速上り線が一番混雑する日だ。去年は「正直に」この日に帰ろうとして廻り目平キャンプ場を出発、ウン十kmの渋滞で往生するしかなかったことを思い出す。今回は往路を5/2夕方出発とし、渋滞なしでここまで来たのだから、出来れば復路も渋滞なしで順調に帰りたい。というわけで、木地山〜湯ノ沢温泉〜鳥海ブルーライン(鉾立)〜酒田〜鶴岡〜寒河江と回り、深夜に高速に乗って朝方に到着するような計画を立てた。高速に乗ったあとどこかのSAあたりで仮眠はするだろうものの、結構しんどい一日になりそうだ。

まずは山形との県境にほど近い院内の駅手前から林道に入って湯ノ沢温泉へ。すれ違い不可の細い(でも舗装済)林道が川沿いにずっと続いている。所々にあるすれ違いスペースには山菜採りと思われる地元ナンバーの車がいくつも停まっている。何が採れるんだろうなと思いつつ温泉へ。



ほんの数台分の駐車場に車を停めていざお風呂へ。
宿は川を渡った反対側、斜面にへばりつくように建っている。

なぜかお風呂の写真は撮らなかったのだが、柔らかくていいお風呂であった。ぬるいというので覚悟はしていたのだが、思っていたより温かくてホッとする。ここ数日、結構泉質のきつそうな風呂が多かったから、こういう柔らかさが何だかありがたかったのだ。

このあとは駅付近のドライブインで昼食、松の木トンネルを抜けて矢島方面へ。なかなか見えてこなかった鳥海山の、雪をかぶった姿がいきなり現れ、「おおっ、大きいなぁっ!」と嬉しくなる。でも、矢島からブルーライン方面はこれまでに比べてぐっと交通量も増え、何だか「あぁGWなんだなあ」と今さらながらに実感することとなった。いよいよブルーライン入り口にさしかかったのは16:30頃。道路脇の看板には「ブルーラインは17:00以降凍結事故防止のため通行止めとなります」とある。そうかそうか、知らなかったがアブないところであった。ということでぐんぐんと標高を上げていく。日本海から一気にそそり立つ山だけに積雪も多く、またもや雪の回廊的な場所も何箇所かある。


最高所の鉾立は、時間が遅いからか駐車場もガラガラ。さすがに夕方5時、吹く風は冷たい。頂上の方を見やりながら、かつてこの山に一人で登りに来たことを思い出した。あれは高校1-2年生の時だったから、もう20年くらい昔のことになる。月日のたつのは早いもんだなぁと改めて実感。

ブルーラインを吹浦に下りてきた、そのどん詰まりの海岸に十六羅漢とかいう変わった「観光地」があるのをめざとく見つけたおしんこどんに従って見に行くことに。昔の坊さんが彫ったものらしいが、いかにもB級の香りがプンプンしていたぞ。


GW最後の夕陽(いや、翌日もGWだけど)が日本海に沈もうとしている。
さぁて、これから徹夜ドライブ地獄かぁとやや気分が重い。

十六羅漢で夕陽を見たあとは、近くにある鳥海温泉の日帰り入浴施設へ。できればここで仮眠などをしておくと後々楽なのだが、営業時間の関係でゆっくりすることも出来ない。しかし緑色のお湯は不思議な感じ。

その後、酒田の居酒屋さんでおいしい海の幸&ごはん(×激ウマ地酒、でした。少なくともTakemaは(悲))を食べ、23:00過ぎに朝日バンジーサイトを断腸の思いで通過し(誰もいない深夜のジャンプサイトを見に行ったけど)、ガソリン補給の上で寒河江ICから高速に乗ったのがちょうど午前0時。広域情報には「東北道矢板付近で17km渋滞」と出ている。前日の渋滞の、最後の名残だろう。でも名残で17kmというのもすごい数字だ。さすがだなGW。

郡山JCTまで南下してきたが、まだ同じ場所で12kmくらい渋滞しているとのことで、帰路もまた常磐道経由とする。車はほとんどおらず、片側一車線でも何のストレスもない。前の車につかえることがないのだから気楽なものだ。その代わりにちょいと眠くなってきたので、阿武隈高原SAにてしばしの仮眠。約1時間くらい寝て、顔を洗って再び出発。SAから千葉県市川市の家までは休憩なしで一気に帰着。着いたのは朝の6時ころ。結果的に帰路も渋滞はゼロ。渋滞知らずのGW、はぁそんなわけでこれにて終了ということで。

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