峠の駐車場付近はまだ数mの積雪が残っている。しかも、地元の人には珍しくも何ともない(というか邪魔くさかった)雪ゆえに、ほとんど誰も足を踏み入れた形跡がない。しかも場所によっては適度な急斜面があり、雪遊びにはもってこい。となればTakema夫婦がそのまま何もしないはずがないわけで、まるで「お約束」のように遊びに行くことに。ま、こればっかりは年齢なんて関係なしの楽しみですな。
結果、おしんこどんも自分も変に靴や服を濡らした状態で撤退。どうせそうなることはわかっているのにやめられない。子供の泥遊びと一緒だなこりゃ。
さて、そのあとはいよいよ温泉。先日は肘折温泉・荒湯地獄・小安峡温泉公衆浴場・キャンプ場の湯と、一日に4つ入ったわけだけれど、今日は朝一番にキャンプ場の湯に入ったきり。だから硫黄臭の濃いこの温泉で、是非ともきちっと事を済ませておきたいところなのだ。入浴料は結構高かった。GWだからそれなりに混んでいた。でも、露天風呂はヨカッた。こんな感じだ。
向かいの山の山腹に見える縦の線は、栗駒峠から小安峡温泉にダイレクトに
降りる県道。これまた除雪は終わっているのにいまだ通行止め。
おそらく岩手県側の開通と一緒にオープンするのだろう。
お湯は透明に近いがやや青みがかっている。露天風呂には10名ほどが入っていたが、湯船がとても大きく全然混んでいる気分にはさせられない(ちなみに内湯もほぼ同じ大きさ)。あたりの風景はなかなかに絶景。雪のたっぷり付いた栗駒山方面を眺めつつ足を伸ばしてゆったり入れる。中にはしっかりビールを持ち込む人もいたが、販売機は脱衣場の外なので、今さらおいそれと買いに行くわけにもいかず諦める。
それにしても、何度もいうがいい感じのお風呂だ。GWでこのくらいなら、普段はガラガラで湯船を独占できる機会も多いことだろう。入浴料で1000円(だったか?)するのはいつもながら納得いかない面もあるが、ロケーション代金ということでまぁ許そうか。コストパフォーマンスの点では十分に合格点だ。
隣に入っていた地元のオジさんと話しているうちに、「このあたりでお気に入りの温泉はどこか」という話になった。おじさんいわく「湯ノ沢温泉はいいよ、お湯はぬるめだけれど沸かさないから冬期は休業だけれど、もうこの時期なら営業しているはずだし。」これで帰り道のルート取りも何となく決まったぞ。院内から峠を越えて鳥海山方面に行こう。このように、あまり深い計画もなしのまま来てしまった今回の旅行なのであった。
さて、次のページはいよいよキャンプ場から移動開始かと思いきや、まだうだうだとしているのであった。湯沢市内のスーパーで奇妙な果実を購入した我々。その果実とは?