(1) きりたっぷ岬キャンプ場(浜中町 マップルP34 F3 ) 無料・バイク乗り入れ不可
北海道ツーリングの行きか帰りには釧路発着の近海郵船フェリーを使うことが多かったため、必ずここに泊まってました。距離的にも近からず遠からずでちょうどいいし。でも悲しいことに、釧路便のフェリー、なくなっちゃうんですねえ。完全な貨物便になってしまうとか。サブリナとブルーゼファー、もう乗れなくなるんだなあ。夏だけでも旅客扱いしてくれないものか強く望むところではありますが、人件費の問題もあるから無理だろうなあ。広尾町の酒屋(日本名門酒会加入店)のおばちゃんも、「せっかくフェリーが来るようになったと思ったらこれだもんねえ・・」と嘆いてました。
ここはいつもあまり混んでない気がしますが気のせいでしょうか。バンガロー(有料)は一杯になっても、テントサイトは結構余裕があるような気がします。ただ傾斜地も多いので、本当に混んでしまったときは悲惨でしょう。サイトからは北太平洋がばっちり見え、朝などはキャンプ場のすぐ下で昆布漁の小舟が集団でお仕事を始めたりします。岬へはキャンプ場から徒歩5分くらい。灯台から先にも踏みあとは続いていますが、どこまで行くかはお好み次第。とはいっても、植物踏んでいくのはやめましょうね。7月のうちならエゾカンゾウの大群落が広がっているはずです。霧が出ると霧笛が聞こえ(うるさいというほどではない)、不思議な雰囲気です。
売店などはありませんので(5分ほど戻ったところにいくつか売店はあります)、買い出しは必然的に町の中心部まで戻ってすることになります。ただ、依然あった中規模のスーパーがなくなってしまったため、メインストリート沿いのセイコーマートか、一本裏側のちょっとさびれた(失礼!)スーパーしか目につきませんでした。なお、釧路方面から来るのでしたら、是非厚岸のカキ直売所で新鮮カキを仕入れてバーベキューして下さい。厚岸の道の駅で食べたことのある人ならおわかりでしょうが、本当にうまいです。ただし網なしの直火であぶるときはあくまで弱火でね。うまいつまみがあるなら酒。酒屋は何軒もあります。ただし「おおっ!」って感じの品揃えはちょっと望めませんが。ところで古いガイドには「町内に銭湯が・・」という記事がありますが、いまだ見たことはありません。そのかわり、裏通りの「老人福祉センター(だったと思う)」でシャワーを使うことが出来ます。もともと普段はシャワーのみで過ごすtakemaゆえ問題はないのですが、どしゃ降りの中走ってきた人にとっては物足りないかも。ここではシャワー浴びたあとテレビ見てのんびりすることもできます。無料ドライ ヤーもあるので髪の濡れも問題なし。なお、ここでいう「裏通り」とは、街中のメインストリートの一本南側(走っている感覚では西側なんだが、地図上は南側)の道です。老人福祉センターはスーパーのすぐ並びにあるので、まずはスーパーを見つけて下さい。なお、マップルには「ここのコーヒー牛乳は!」とあるんですけれど、うーんそれほどのものかなあ(小松牛乳さんごめんなさい)。
2001/4注 キャンプ場からバイクで数分のところに温泉浴場が出来ました。お風呂の件もご安心下さいッ!
なお、ここから厚岸に抜けるルートは原生林の中を行く道でなかなか雰囲気もいいし、ところどころの展望台にも寄り道できるし、おすすめです。ただ、荒涼とした太平洋を見ながら走りたい!という人には浜中から花咲・根室に抜ける道道142がおすすめ。何もありませんが何だかスコットランド北東部の海辺でも走っているような気分になれます。あと、このあたりはいつも寒いことが多いので、霧多布の湿原センターにでも立ち寄ってあったまって下さい。無料の双眼鏡なんかがあり、部屋の中からタンチョウが(本当に点のような距離からですが)観察できます。なお、湿原センターの20mくらい下のパーキングにバイクを止める人が多いのですが、もうちょっと進んで左折するとセンターの建物前までダイレクトに行けます。
(2) 多和平キャンプ場(標茶町 マップルP42 G3 )
有料・バイク乗り入れ不可
2001/4注: このキャンプ場につきましては、拙HPの別コンテンツが異常?に詳しいです。こちらからどうぞ。
とうとうメジャーなキャンプ場を取り上げてしまいました(笑)。でもまあ、開陽台はすぐ横に巨大展望台ができちゃったし、900はてっぺんにキャンプ!というわけでもないから、やはり3つの中でのベストはここかな。敷地も広いので、駐車場に泊まってるバイクの数を見ておそれおののく必要もなし。ここでテント張るんだったら、あえて二つある東屋の付近がおすすめ。大人数での宴会場としては最適です。ただし夜遅くまで騒ぐのはやめようね。夕飯作り始めるのと同時に飲み始めると程良い時間でお開きになることでしょう。この時は途中で花咲ガニを3杯仕入れ、一升瓶と共にきたるべき宴会メンバーの到着を待っているところです(とは言ってもソロツーリングなんで、適当なライダーに声かけるだけですが)。
不思議&有り難いことに、ここではファミリーキャンパーの比率が圧倒的に低いです。だいたいはライダーで、さすが「新ライダーの聖地」といったところでしょうか。でも、ライダーの多くは夕方まで走ってきて、質素な夕飯を食べて寝て、朝また早く出発してしまう。走ることばかりが旅ではないとも思うのですがどうでしょうか。とにかく、せっかくここに来たのなら連泊する事をおすすめします。立地的にも日帰りで行ける場所はいっぱいありますし、たまには心も荷物も軽くして一回りするってのもいいものだと思うのですが(もっともそれに味をしめてしまうと富良野あたりの長期逗留者になってしまうという危険もありますが)どうでしょうか。
駐車場の横にはキャンプ受付兼お土産屋兼キャンプ用食料品(品数は少ない)売店兼軽食喫茶があり、確かシーズン中は夕方18:00だったか20:00までやっていたと思います。言い忘れましたが、ここからの景色は確かにいいです。無理に展望台に上がらなくてもテントの中から遙か彼方が見渡せます。
そうそう、キャンプとは何の関係もないのですが、中標津市内(国道沿い)のホームセンター「るっく」では、昨年道内を旅するライダーの間で一躍有名になった万能コンロヘッド「555」が売られていました。なんでも国内の安全基準を満たしていないということでほとんど売られていない、でも優れもののヘッドです。何が優れものかというと、家庭用カセットコンロの丸長ガスカートリッジだろうがアウトドア用のカートリッジ(EPIとかね)だろうが、みんな接続できてしまうわけですね。ホームセンターのない小さな町などではアウトドア用のカートリッジを手に入れるのは困難ですが、これさえあればカセットコンロ用のカートリッジが使えるので問題なし。欲しい方は行ってみて下さい。もっともtakemaは買いませんでしたが。
なお、ここでは取り上げませんが、中標津市街にほど近い「森林公園キャンプ場」も個人的には大好きなキャンプ場の一つです。
(3) トムラウシキャンプ場(新得町 マップルP40 B2 )
有料・バイク乗り入れOK
ここって、ほんとうにオンバイクの人って少ないんだよね。途中ダートがずっと続くっていう情報におそれをなしているんだろうけれど、大丈夫、フラットだから荷物満載でも十分に走れます。途中一瞬ながら90km位出したこともありました。ちなみにバイクはCB400SF−R(不人気だったらしく発売開始後3年ちょいでカタログ落ちしちゃいました。悲しい。)でした。さてトムラウシのキャンプサイトですが、はっきり言って貧弱です。山奥深いところにあるのでファミリーテントは皆無に近い。それなのに混んでる。泊まってるのは山屋さんとオフローダーが圧倒的。もともとトムラウシ山からの下山口にあって、登山客用のキャンプ場なんですね。自分が初めてここに行ったのは今から9年くらい前、1990なんですが、その時ここのサイトにはライダーなんてほとんどいなかったなあ。何だか隔世の感があります。隔世の感といえば宿なんかもそうで、前はホントにうらびれた国民宿舎が一軒あるきりで、でもってここの露天風呂が男女別のしきりがヨシズのみ。見えそうで見えない、じゃ なかった見えなそうで丸見えという不思議な作りだったので驚いたのですが、その面影はもうなきに等しい。今や立派なすごい建物ですものねえ。
そのころはこんな感じでした。奥の青い建物が浴場だったんだよね。あの風呂場のファンも多かったと思うんだけれど・・まあこれ以上書くと懐古趣味になってしまうのでやめときます。でも、宿はともかくテントサイトは昔から全く何も変わっちゃいません。ここのいいところをあえてあげるとすれば山深さかな。それ以外に何も求めてはいけません。朝の出発の早い登山客もいるので夜の宴会はよっぽど気をつかってやらないとひんしゅくを買います。逆に朝はまだ暗いうちからテント撤収が始まるので目覚めてしまうかも知れません。でも、登山客とライダーの共存がはかられているのは、ここと雨竜くらいしかないわけで、これからも微妙なバランスを保てていければいいなと思うtakemaです。自分も山屋(最近とんとゴツイ山登っていないけれど)だけに、特にそう思います。
さて、新得からここまでせっかく来たのなら、オフローダーはともかく、オン車でも、ちょっと気合い入れてヌプントムラウシ温泉まで足をのばすべきです。来た道を9km戻って、曙橋というところから林道を13km。あ、そうそう、自分は泊まったことありませんが、ヌプントムにテント張るっていうのも手かも知れません。熊出ても知らないけどね。でも、ヌプントムには登山用の無人小屋があるから、そこに泊まってしまえばいいか。しまった。トムよりヌプントムをおすすめで紹介するんだった(遅いか)。ただし、この林道は小さな峠越えもあり、峠付近は路面もかなり荒れていました。オン車で荷物満載で急な石ころもある林道を走るのが恐い人は行かない方がいいかも。
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