北海道のおすすめキャンプ場、及びそこでの快適な過ごし方(道北編)


場所や行き方についてはいちいち説明するのも大変なので、ライダーのバイブル「ツーリングマップル北海道」のページをあげておきます。お手元にマップルをご用意いただくとハナシが早いです。また、「北海道キャンプ場ガイド」を手に入れておくと大いに参考になります。内地ではなかなか手に入りませんので、北海道入りしたらすぐに買ってしまいましょう。

(1) ペンケナイふれあいの森キャンプ場(歌登町。マップルP61 E2 )

場所はオホーツク、北見枝幸から内陸に入った歌登町にある。とはいっても、町の中心部からさらに10km弱離れたところにあるので、事前に町で買い出ししてから向かうことを強くおすすめします。なお、町内のスーパーはそれほど大きなものではないし、魚介類の品揃えもいまいちなので、枝幸でうまいもん買い込んでやって来るのも一つの手です。枝幸からキャンプ場までもどうせ20kmくらいですから。ただ、スーパーの隣にある酒屋は比較的品揃えが豊富で、ここで「満寿泉 大吟醸生」がきちんと温度管理された状態で売られていたのを見つけたときは一種感動モノでした。去年(1998夏)行ったときにはなかったけれど、ここの酒屋で勝負してみるのもいいかも(逆に、枝幸の酒屋には見るべきモノがなかったように思う)。なお、バイク乗り入れOK、料金無料(管理人不在)です。

    

ここのキャンプ場のよろしきところ
景色がいい。山の頂上部分にあり、キャンプ場は道の終点。近くには建物もないので夜も思いっきり静か。疲れをいやすには絶好の開放的サイトです。混んでいると実感させられたことも一度もありません。設備もチャンと整ってます。特に、センターハウスという建物は自由に使えるオープンスペースで、雨で沈殿するときなども狭いテントの中でうじうじしていなくて済むのは有り難いモノです(ただし夜間は施錠される)。「ふれあい館」などという、一種不思議な建物はご愛敬。暇つぶしにはなります(何でこんなところにこんなのが?とも思いますが)。管理人さんがいるわけでもないのに場内・建物内ともとても清潔です。もっとも、ソロで来た場合、誰もライダーがいなくってさびしい思いをすることもあります。メインルートからはずれているから、ということもありますが、でもどこまで走っても同じような景色の海岸ルートより、ここから天の川トンネルを抜けて美深のほうに南下していく道、車も少ないし、最高だと思うんだけれどなあ。釣りにも絶好です。オフ車の場合も、道北林道に近いし、もっともっと使われていい場所だと思います。特に 、道道からの入り口にある「うたのぼり健康回復村」のでっかい看板及び入り口付近の人工的な雰囲気に絶対に惑わされないで下さい。キャンプ場は思い切りいい雰囲気です。さらに、温泉までは約1.5km。グリーンパークホテルという、村営のえらく立派なホテルの温泉風呂が利用できます(300円)。なお、キャンプ場からホテルまでは、いつもついついノーヘルで行ってしまいます。途中に一軒の家もないし、ま、これくらいは許してね。さらに、北海道といえばラベンダーをすぐ連想してしまう我々ですがここにもラベンダー園「香りの丘」があります。山の急斜面を利用しているので、富良野のような開放的な雰囲気を想像していくとがっかりさせられるでしょうが、とにかく人がいない!自分が初めて行ったときは2時間いて誰一人来ませんでした(最近は10人くらいいる)。斜面の上にも広がっているので、ちょいと急な階段を登って、是非上まで行ってみましょう。ただし、8月の第1日曜日に刈り取りしてしまうので、それ以降の時期に行っても何もありませんので念のため(なんでもその日に行くと苗をくれるとかくれないとか)。ゴルフ場もあるので(バイクで来て ゴルフやるライダーがいるとは思えませんが)やりたきゃどうぞ。個人的には道北一のお気に入りです。
(2) 沓形岬公園キャンプ場(利尻町 マップルP64) 料金無料・バイク乗り入れ不可
利尻航路はバイク搬送料金が高いから、なんてこといわずに、せっかくここまで来たんだから載せてってしまいましょうよ。さて、利尻のキャンプ場といえばすぐに鴛泊近くの「北麓野営場」が思い浮かびますが、あそこはいつでも混んでるし、雰囲気も何だかじめじめっとしてるようなのでパスし、あえて島の反対側、沓形まで来てしまいます。数年前までは「狭い!」という唯一最大の問題もあったのですが、今では拡張されてその問題も解決したように思います。ここの売りはいくつかあるのですが、順に言えば A:風呂まで2分! B:飲み屋まで3分! C:海辺の展望!D:利尻岳五合目までバイクで上がれる といったところでしょうか。
Aの風呂は、町営のホテル利尻までてくてくと2分というのがたまりません。風呂自体は温泉でもないし、そんなに立派というものでもないのですが、山登りしてきた後なんかはやっぱり有り難いものです。また、Bと密接に関連することですが、風呂上がりの火照った身体のまま飲み屋に直行し、「生ビールで乾杯!」というのがたやすくできるという、飲んべえにとってはたまらない立地条件にあるところがたまりません。
Bの飲み屋ですが、そう何軒もあるわけではありません。おすすめとしては「居酒屋かもめ」でしょうかねえ。ここで勇気を出しておまかせ5000円(4000円だったかも)コースというのを頼むと、すごいです。詳細についてはあえて書きませんが、お金のある人は行ってみて下さい。takemaが数年前に立ち寄ったときは、生ウニ(もちろんホウ酸処理なんかしてないやつです)が料理の付け合わせで出てくるなんてゼータクを初めて体験しました。最も去年(1998)行ったときにはそういう趣向じゃなかったので、やっぱり日によっておすすめが違うんでしょう。それから、その近くにあるややひっそりとした寿司屋(名前忘れた)もなかなかおすすめです。自分が行ったときには地元の中学校の教頭先生と話が弾み、「若い先生が定着しないんだよねえ。数年するとすぐ都会に戻っちゃってさ、生徒達が可哀想だねえ」なんてウチワ話まで聞かせてもらえました。
Cの「海辺の展望」についてはまあ想像できると思いますので書きませんが、ちょっと暇な午後などにテントからちょっと海でもぼーっと見てたりするのはたまらない贅沢です。なお、このキャンプ場にも六角形の休憩所(ビジターセンターというらしいが、そう呼ぶにはあまりに小さいのではないか?)があって、雨の日などにぼーっとするのには最適です(ただし夜は施錠される)。
Dは、ここまで来たのなら是非山に登って下さい。北麓野営場は標高200mのところにあるので頂上まで1500m登らねばなりませんが、こちら側からだと五合目まで舗装道路(細いけれど)がのびているので、だいぶ楽が出来ます。ただ、こっちのルートのほうがやや経験者向けといえるかも知れませんが、大丈夫、山の初心者でも登れます。ただし雨具と水は必携です。あと、天気が良くないときはやめた方がいいでしょうね。
(3) 日向森林公園キャンプ場(士別市 マップルP58 C6 ) 無料・バイク乗り入れOK
ここに泊まろうとする人はかなり変わり者です。すぐ西に朱鞠内湖の大キャンプ場はあるし(混んでる!そのせいで何だかあんまり雰囲気良くないので好きじゃない)、ちょっと北にはライダーが集う美深アイランドはあるし(ま、ここも悪くはないんだけれど、やっぱり混んでるしなあ。温泉も含めて。)、あえてここを選ぶ理由はないですよね。買い出しにも不便だし。
じゃ、何がいいんだ?といわれれば、返事に困ってしまう。サイトはどこも傾斜していてあんまり適地らしきところもないし、トイレは臭くて鼻にくるというよりは目にくるし(ちなみにここのトイレ、夜に行ってみるとすごいことになってます。何がすごいかは行ってみてのお楽しみ。昼じゃ駄目だよ。)、でもまあ、何もない、その雰囲気がいいんですよね。
とにかく、いつ行ってもガラガラであることは保証いたします。これまでにここを4回ほど利用しましたが(お盆期間中の土曜日を含む)、一番多かったときでテント6張りでした。敷地は広大です。ただしさっき書いたように、適地は限られています。多少の妥協が必要です。サイトの下の方は多少平らなのですが、香り豊かなトイレが近いのと、雨が降ったあとぐちゃぐちゃになってたのを目撃したことがあるので避けたほうが賢明です。入り口に管理人さんはいるのですが、この利用率ではいったい何してるんだろうなあ。なお、ここに来る前に必ず買い出しを終わらせておきましょう。士別も名寄も大きな町なので、かなりゴージャスな飯が買えます。なお、名寄の大きなショッピングセンター(名前忘れた。バイパスの方じゃないので市内にはいること)の酒売場、かなり日本酒にこだわりが見えます。日本酒党の方はお忘れなく。なお、余談ですが、バイクに一升瓶くくりつけるのがいやな人は(takemaは好きなんですが)、ペットボトルを持参してその場で入れかえてしまうのが手です。なお、もともとミネラルウオーターが入っていたものを使うこと。じゃないと、オレンジフレ ーバーの日本酒を飲まざるを得ない羽目に陥ったりします。
そうそう、ここにも温泉があります。これを忘れちゃ話にならない。日向温泉という、冬はスキーロッジなんだろうなあと思われる建物で、最近道内で流行りのゴージャスバージョンとは明らかに一線を画した、ひなびた温泉です(入浴料300円)。でも、やっぱり歩いて風呂に行けるってのはいいものです。
まあとにかく、だまされたと思って行ってみて下さい。何もないんだけれど、何となくほのぼのとして、翌朝の出発時には「また来てもいいなあ」と思ってしまう自分がいるんじゃないかと思います。もちろん初めての北海道の人はもっと派手なところに泊まった方がいいとは思いますが。
参考  上記以外でこれまでにTakemaが泊まったキャンプ場(道北)
ふうれん望湖台(風連町)・朱鞠内湖(幌加内町)・森林公園美深アイランド(美深町)・望洋台(小平町)・稚内防波堤ドーム(稚内市)・北麓野営場(利尻富士町)・クッチャロ湖畔(浜頓別町)・ウスタイベ千畳岩(枝幸町)・岩尾内湖(朝日町)・三里浜(湧別町)・
 お気に入りのキャンプ場、そこでのベストな過ごし方(道央) に進む。
 Takemaの北海道おすすめ情報 に戻る。