道外者にはちょっとマイナー、でも変化に富んだ斜里岳!


清里町方面から見た斜里岳(1544.8m)。斜里町のほうからだともっと鋭角にそびえ立って見える。

道外から来てここまで足をのばす人が案外に少ない斜里岳。知床の付け根にあるから案外通過してしまうものなんだろうけれど、でも斜里町付近から見える、裾野を長く引いた山容はなかなか印象的です。登山口の小屋に泊まっておけば翌朝楽勝の一日コースだから、ライダーにもお勧めです。

清里町中心のY字交差点(ここに大きいスーパーがあるので買い出しできる)を江南方面へと向かう。要所には左写真のような看板があるので迷うことはない。上りの急坂ダートは7.9km。タイミングにもよるけれど、自分の行ったときは結構ジャリ&場所によってえぐれ・ワダチがあってかなりしんどかった。オンロードバイクであまりダートに慣れていない人は行かないほうが賢明かも。自分の時はオフで来た人に「よく荷物満載で来られましたねえ」とかなり驚かれた。まあ、一升瓶までくくりつけてダートを上がってくるオン車ってあんまりないだろうしね(笑)。



そしてやっとの思いで(?)登山ベースとなる山小屋、清岳荘へ。夏期は管理人の入る有人小屋だけど、素泊まりで500円くらい(だったと思う)だから別に高くはない。テントを張るスペースはないから、素直に泊まりましょう(でも寝袋や炊事用具は必ず持参)。なお、売店などはないのであらかじめメシやビールは下から持ってくることです。Takemaは「清酒手取川 山廃吟醸」一升瓶を担ぎ上げ、同宿の人たちに振る舞ったりしてました(なにしに行ったんだ?)。しかし翌日はきちんと雨で停滞。酒の消費計画が大きく狂い、この日の夜はわびしかったなあ。


ここから頂上へはずっと沢沿いを行くことになるけれど、雨の直後でもなければ靴をぬらすことはあまりない。とはいっても少しくらいは濡れるから一応覚悟はしておいてね。道ははっきりしているし、そんなにどろどろのこともない(かえって熊見峠経由の尾根コースのほうが泥があったりする)。徐々に傾斜がきつくなり、沢がなくなって最後の急斜面(危険はないけれど結構急)を上りつめると頂上に到着。登りコースタイムが大体2時間半くらいだからへとへとになる前に頂上に着ける。

 


自分が登ったときは高曇り&時々ちらほらと小雨といった天気だったので知床方面の展望はなかったけれど、眼下の清里や斜里方面の平地はよく見えた。もちろんオホーツク海も(見にくいけれど右上の写真、雲の向こうに下界が見えてるの、わかります?)。

下りは熊見峠経由のルートを取ることに。しばらくは稜線上の展望の良い道で、鼻歌も出そうな気分のいい道です。しかし、峠からの下りははっきり言って急だし、滑りやすいしでなかなかに大変。かえって往復コースのほうが楽なんじゃないかなと思います。


【おまけアドバイス】

特にありませんね。日帰りハイキングにもちょうどいいかも。降りてからの温泉は町中に温泉センターがありますから問題なし。頂上も広くて気持ちいいし、もう一度、是非晴れた日に行ってみたい山です。