− Page43 最後の最後にTakemaの大失敗、そして帰国の途へ −



おしんこどん、「今度は何も忘れてないよー」と手荷物のビニール袋を誇示してます。

さてそんなわけでわれわれのヒコーキは無事にJo'burg International「田んぼ(Tambo)」空港へと到着いたしました。いよいよアフリカ最後の夜というわけですが、悪名高きJo'burg市内にのこのこ出かけていくのもナニですし、翌日のフライトも午後一番ということでしたので、「さっさと空港近くの宿にでもチェックインしてのんびりしよう」という計画を立てていました。

で、この宿については旅行社を通さずにネットで直接予約を入れておいたわけです。宿の名前は「Emerald Guesthouse」。しかも最終日ということでちょっとリッチに「Luxury Room」をブッキング(R950/Room)。予約完了の画面をコピーして持参していたわけです。

ちなみに空港からの送迎は無料ということで、宿からは「到着ロビーで宿の看板を持っている人を探して下さい」という指示が出ていました。というわけで探してみると‥いましたいました。というわけで「予約してあるんですが」と言うとそのまま車まで案内してくれたわけです。ここまでは全てが順調でした(笑)。

と、車に乗り込んだあたりでこの係員氏の携帯が鳴りました。しばらく何か話していたと思ったら、

そう言い残して彼は再び空港の中へ。あれま別のお客さん、あやうく取り残されちゃうところだったねと思いつつ待っていると、しばらくして皆さん戻ってきたのでこれで一安心というわけです。

宿まではさしたる距離もなく(10分くらい?)到着。先に後着のお客さんがチェックインをして、さていよいよTakemaの番であります。
Takema
「えーと、予約をしている者なんですが。」

Reception
「ありがとうございます。それでは、お名前をお伺いいたします。」

Takema
「Takemaと申します。」

Reception
「Takemaさんですね。わかりました。」
(と言いながら予約台帳らしきものをめくり始める)

‥‥‥‥

(名前が見つからないようで台帳を何度も確認する様子)

‥‥‥‥


Takemaの内心
「えっとさ、ちゃんと予約してあるんだから台帳にちゃんと記入しておいてよねー。
ま、いざとなれば予約完了のコピーを見せれば大丈夫だろうけれど‥。」


Reception
「お客さま、大変失礼ながらお客さまのご予約は承っておりませんが‥。」

Takema
「い、いや、確かにインターネット経由で予約しましたよ。で、これがその時の
予約
完了画面をコピーしたものなんですから。」


Reception
「拝見してよろしいですか?」

Takema
「もちろんです、どうぞ。」


もちろん自信たっぷりのTakemaです。こちらには動かぬ証拠があるのですから。しかし、少しの間その紙を見ていたReceptin氏は、Takemaが予想だにしなかったお言葉を発したのでありました。

さーて氏はいったい何と言ったのか、ここでまずは皆さん想像してください。ちなみに「これ、うちの宿じゃありませんよ」というオチではありません。さてなーんだ?見当を付けた方は下のモザイク部分にマウスオンして下さい。

ぐわー何たる大馬鹿大おまぬけのはんにゃはらみたはっぱふみふみ!

どうやらTakema、予約手続き時に「July」と「August」のところを変更しないまま「クリクリとクリック♪」してしまったようなのであります。あちゃー痛恨の大失態!

ということは、ひと月前の今日、われわれが予約したはずの部屋は「だーれに使われることもなく」サビシイ一夜を過ごしたということにもなります。カードによる先払いが完了しているからゲストハウス側からも何の連絡もなかったわけで、そして本日ただ今この瞬間、「おまぬけな真実」が白日の下に曝されてしまったというわけです。

ということは‥空港で「別のお客さんを迎えに行った」のは「本来のお客さんを迎えに行った」わけで、われわれは「予約もないのに勝手に車に乗り込んだ意味不明者」ということだったんですね。アジャパー。

しかしショックにうちひしがれているわけにはいきません。予約が完全に無効になった今、新たな問題が生じているのです。それは、

もし「本日すでに満室満員御礼」ということであれば、われわれは一刻も早くここを出て空港に戻り、今宵の宿を確保しなければなりません。しかも、この宿を決めたのも「空港近くで一番リーズナブルっぽい」と言うのが最大の理由でして、他の宿を探すにしてもここより明らかに高額の出費を覚悟しなければなりません。あー、モンゴルで出来たてほやほやの牛のウンコを「ストライク!」という感じで踏んじゃったときと同じ気分になってきました(笑)。

しかし幸いなことに、スタンダードの部屋であればまだ空室があるとのことで(ちなみに「ラスト1室」だったみたい?)、路頭に迷うことなく「じゃ、じゃ、お願いします!」の即決となったのでありました。あーアブナカッタ。

そんなこんなのすったもんだの末に案内された部屋でしたが、あーこりゃなかなかいいではないのさという感じの広さ。TVや冷蔵庫のみならずキッチンに電子レンジまで付いていて十分に満足です。ということはLuxury Roomだったら‥いや、もうそのことは思い出しますまい!(笑)。

ドアの前の梅の木(サクラかな?)はちょうど開花の時期を迎えていて、数輪の花がまもなく春本番を迎えることを教えてくれます。ジンバブエに比べれば気温もぐんと低く、フリースを着ていても屋外では寒いくらいですが、これからどんどんと暖かく(暑く?)なっていくのでしょうね(左上画像にマウスオンすると花の画像に変わります)。



宿で頼める夕食はちょっとシンプルでしたが、やっぱりワインで乾杯です。

明けて翌日のお天気は曇り、10:00に空港に行ったら温度表示は12℃でうわぁ寒い。ちなみに着ているポロシャツに「New Zealand」のロゴがあるので、その上に「「Springboks, SA」のカーディガンを羽織ることに。というのも、実は昨夜南アフリカ国内で「南アフリカ vs ニュージーランド」のラグビー国際試合があり、南アフリカが完敗を喫しちゃったんですよね(もちろんTVでも中継してました)。その「不満の余韻」が残っていたりすると面倒なので防衛策というわけです(笑)。

というわけで無事出国完了、Ekayaでビールを飲んだことは言うまでもありません。また、未明に到着した乗り換え地のシンガポールでもしっかり朝からビールをいただきつつ、今回の旅行の余韻に浸りつつ「あー、今回の旅行記を作るのは大変だぞ」と、自らに課せられた重責にどよよん気分のまま成田に到着っと!

と、8月のお盆明けだというのに何だか涼しい!最寄り駅から家まで、Takemaもおしんこどんも汗を全くかかずに帰ってくることが出来ました。あー、知らないうちに日本には秋の気配(笑)(ま、この後はしっかり残暑でしたが)

そんなわけで2008夏の南部アフリカ旅行記、これにて終了でございます。最後まで読んで下さりありがとうございました。あー、やっと終わったぞ!(笑)
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