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− 2009/12 台湾湯めぐり編その17 急げや急げ!最後の最後でヒーヤヒヤ! −

そんなわけで乗客の皆さんの敬愛精神にほのぼのしながらも、路線バスの旅はまだまだ続くのであります。しかし、途中経由地の「白河」あたりから、どうにも気になってきたことがあったのです。それは‥

往路では15:00定時発で宿に着いたのは16:05、降りてからほんのちょっと歩いたことを考えると乗車時間はちょうど1時間と考えていいでしょう。で、このバスには8:35に乗車したわけですから、Takemaの頭の中では「じゃ、到着は9:35くらいかな?」とのアバウトな目論見をしていたわけなのです。

さて、前の方のページで「嘉義駅から高鐵嘉義駅までタクシーを予約した」という話を記載したことを覚えておられるでしょうか。実はこの日、空港までたどり着く上で一番「時間を読みにくい区間」といえば‥
1. 関子嶺温泉 - (路線バス)-嘉義駅
2. 嘉義駅 -(?)- 高鐵嘉義駅
3. 高鐵嘉義駅 -(新幹線)- 高鐵桃園駅
4. 高鐵桃園駅 -(路線バス)- 桃園機場
上から2番目の「嘉義駅から高鐵嘉義駅」だったわけです。直通連絡バス(BRTバス)も運行されているようですが、その時刻表はネット上で見つけられませんでした(実は帰国後見つけましたので以下に掲載しておきます。参考までに元ネタはこちらです)。
台鐵嘉義站(駅) − 高鐵嘉義站(駅) BRTバス時刻表(2010/2現在)
台鐵嘉義駅発: 9:00 9:20 9:40 10:00 10:20 10:40 13:00 13:20 13:40 14:00 14:20 14:40
高鐵嘉義駅発: 9:30 9:50 10:10 10:30 10:50 11:10 13:30 13:50 14:10 14:30 14:50 15:10

あのー、何で正午前後及び夕方便が全然ないんでしょー?
ただ、同じくネット上の情報によると両駅区間はかなり離れているらしく、直行バスでも所要時間は30分近くかかるみたい?ちなみに同区間のほとんどは高鐵開業に合わせて新しく整備された高規格道路らしいので、バスとはいってもそこそこのスピードで運行していることが予想されます。(なおネット上の情報では「20分くらい」とありましたが、それはかなりキビシイのでは?)

ただしBRTバスはともかくとして、通常の路線バスの最大のウィークポイントといえば「定時運行の可能性が低い」ということです。特に1番の「関子嶺 − 嘉義」のような一般路線バスにおいては、運行状況は道路状況に大きく左右されますし、昨日の時点では高鐵嘉義行きのバス時刻が不明だったこともあって「あのやり取り(タクシーの予約)」となったわけです。いわば転ばぬ先の杖ですね。旅行中ならともかく、この日は日本に帰るフライトがあるわけですから何が何でもチェックイン時間内に空港に到着していなければなりませんので。

この日は土曜日ということで、台湾在住のみいまんさんからは「その日は週末だから高鐵もそこそこ混んでいると思います」というアドバイスを事前にいただいており、ならばというわけでこの日の高鐵チケットは台湾到着初日に購入していたわけです。

で、その列車の高鐵嘉義駅出発時刻は「10:36」。で、見込みによると関子嶺からのバスが嘉義に到着するのが上述の通り「9:35見込み」。というわけで、

という「とにかく安全第一」をモットーにこの日の移動計画は立案されていたのであります。しかし「予定は未定」と人生の先人がのたまったとおり、コトはそううまくは進まないのでありました。結果はまぁ「人間万事塞翁が馬」みたいなもんでしたが(笑)。

さて気がついてみればこのバスは昨日よりも随分時間をかけて運行しているようです。というのも、昨日と違って今日のバスはまさに各駅停車。いや昨日のバスだって急行とかじゃないんですが、各バス停の利用者(乗車 or 降車)がとってもこまめなわけです。各バス停における停車時間は確かにたかが知れたものに過ぎません。しかし‥

集落が点在するようになると当然バス停の間隔も短くなりますが、そのそれぞれにお客さんが待ってるんですね。いつの間にか車内はかなり満員の盛況を呈していたわけです(だから後部座席のわれわれとしては、もう誰が乗ってこようと席を譲る状況にはありませんでした。自分たちの周りに立っているのは高校生ばかりだったし)。

乗車してから1時間が過ぎようとする頃(目論見ではバスターミナル到着時間)、バスはまだ何だか刈り取りの終わった田んぼと家々が交互に現れる郊外エリアをのんびりと走っておりました。それから約10分後、Takemaは「往路で見た記憶のある看板」を見つけたのです‥が!

しかもここからは市街地ですから信号も多々あります。それこそ「各駅停車+渋滞」にはまりつつあるこの嘉義客運バス、一体いつになったらバスターミナルに到着するんだろう?Takemaの中の「間に合うのか?」という不安シグナルはすでに「赤みを帯びた黄色」に灯っていたのであります(笑)。こらー大量の高校生、はよ降りないとバスが発車できないぞ、早くせい!(孔子さま、こんなTakemaをお許し下さいませ(大笑))。

結局バスはほぼ1時間半かかって嘉義駅近くの降車エリアに到着です。しかし。

たった今バスに乗ったとしても間に合うのか微妙な残り時間です(笑)。タクシーで行くにしても、タクシーの乗降場からホームまでは数分はかかるでしょうから、念のため5分は差し引く必要がありそうです。うわー、間に合うのかわれわれは?(ちなみにその新幹線に乗れなかった場合、成田行きのヒコーキのチェックインに間に合わない可能性が高いのです)。と、バスを降りたおしんこどんが次のようにのたまいました!

というわけで、片側2車線+中央分離帯を無理矢理渡ってかのタクシーへ。これで何とかすぐに出発‥できません!

約束した時間からすでに15分以上経っていたからか、運姉ちゃんの姿はどこにもなし。そのかわり、すぐ前に停まっていたタクシーの運ちゃんが「どこ?乗るかい?」と声を掛けてきました(もちろん言葉はわかりませんが、それ以外あり得ないでしょう)。そこで、完全日本語で(ナンバーを指さしながら)「111EPの運ちゃんはどこにいますか?」と叫ぶと、このやさしい運ちゃんはわざわざどこかに探しに行ってくれたのです。

そして約2分後、1人の女性がやってきました。トランクを開けて荷物を入れるよう指示されました。はいもちろん。そして車内に乗り込んだわれわれ(というかTakema)は、列車の切符を見せて日本語で「この列車です!OK?」と確認しました。すると運姉ちゃん氏は、いま思えばその声にちょっと微妙なノリをにじませながら‥

と、「状況は全て理解しました。大丈夫、任せてください」という意味をこめた返事を返してくださいました(勝手な思いこみですが)。そしてこの直後から、先ほどのお返事を証明するがごとき「プロのドライビングテクニック」をタンノーすることになったのでありました(笑)。



このチケットを見せたのは車内時計でこの時間。ああ、あと35分、乗り換えを含めればあと30分!

いやーしかし、素晴らしいドライビングテクニックです。信号だらけの嘉義市内は裏道をスイスイスイ、そしていつの間にか高鐵嘉義への接続路に出るとこれまたいろんな意味でスイスイっと(謎)。「硬軟を使い分けた華麗な運転」という表現がピッタシで、気がついたら高鐵のホームで「早く電車が来ないかなー」モードであったことを申し添えます(笑)。



あれま皆さん、まだ切符買ってるの?早くしないと電車来ちゃうよ(笑)。



そんなわけでホームで待っていると(タバコを吸ってとっ捕まったおっちゃんあり)、おお「帰国列車」到着!

そんなわけで「帰国への大いなる不安」から解き放たれたわれわれは、その身体からあふれ出す気品、その言動に裏打ちされたアーバンエグゼクティブの香りとともに悠々と列車に乗り込んだのであります。そしてそんなわれわれにふさわしい新幹線車両といえば‥



予想通りガラガラの車内でありました。

ただ、このあとトイレに行ったときにちらりと見たら標準廂(普通車)はほぼ満席のようでした。週末はやはり利用率も高まるのでしょう。

基本的に座り心地等は日本の新幹線グリーン車と違うはずがありません(そりゃそうだ)。車内販売用のお弁当も事前に注文できるようでしたが、乗っている今は当然「事後」ですから無理ですね。ちなみにそのメニューの中に日式の「トンカツ便當」があったことを見逃さなかったTakemaでありました。

と、これは見逃していたことなのですが、ガラガラの車内でありながら、すぐ近くの席に座っていた男性が結構長いこと携帯電話で話し込んでいたんです。「ちょっとうるさいなー、デッキに行って話してくれないかな?」と思っていたわけなのですが、今調べていたら、各席テーブルの裏面には次のように書かれているとのことでした。

なるほど、あの人はマナー違反というわけではなかったのですね。まぁむちゃくちゃ大声というわけでもなかったし、郷に入りては何とやらということで一件落着。

というわけで無事に高鐵桃園駅に定刻の到着。ここからは初日同様にバスに乗り換えるわけですが、と、ここでつい先日から始まった新サービスを早速利用することにしました!実は2009年12月16日から‥

「高鐵桃園駅構内に、CI(中華航空)のチェックインカウンターが開設されているのです!」

商務車はホームからの階段に一番近いところに停車するので、われわれは改札をほぼ一番乗りで通過。空港行きのバス停方面への出口手前にそのカウンターはありました。もちろん一番乗りでチェックインをしてもらうことに。

「しめしめ、これで空港では荷物を預けるだけだぞ」と思っていたら、なんと預け荷物もここで渡せてしまうということでこれまたビックリ。そうかぁインターネットチェックインと違ってここは現実世界のカウンターなんだから、ここで全部手続きを終わらせることができるわけですね。納得。

というわけで航空券と機内持ち込み荷物だけの軽装になり、空港行きのバスに乗り込みます。



料金はバス真ん前のカウンターで支払います(NT$30/人)。バスの種類は路線バス車両だったり観光バス車両だったりいろいろ。

間違って終点の第1ターミナルまで乗ってしまったことはご愛敬。時間はたっぷりあるのでこれくらいのロスタイムは気になりません。連絡バスで第2ターミナルまで戻り、昼食といたしましょ。



左上画像のバスがターミナル連絡バスです(もちろん無料)。さ、食べましょうか。


最後の最後に食べたこの昼食ですが、空港内の軽食屋さんにしては結構うまかったぞ。タピオカジュースも頼んでNT$も使い切り、さ、あとはヒコーキに乗り込むだけ‥ん?ディレイですと!?

幸いなことに出発の遅れはほんの20分くらいで済みました。この後は順調に成田へと飛行したCIでありまして無事帰国。家に着いたTakema&おしんこどんは、家に食材がほとんどないので近くの韓国料理屋さんで焼き肉やら石焼きビビンバなどに舌鼓を打ったというわけです。やっぱり日本での外食は高いなー(笑)。

そんなわけで2009年末の台湾湯めぐり編、これにて終了です。前のページにも書きましたが、次回は「グルメと温泉」にスポットを当てて回りたいものです(笑)。最後までお読みいただきありがとうございました。
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