- 2011年末NZその20 この日はただの移動日‥のはずが、何だか寄り道がウレシイ -

明けて翌朝、この日はマウントクックの手前にあるトゥワイゼル(Twizel)までの移動日という位置づけです。移動距離は約360kmとそこそこ長いんですが、途中のフランクトンまでは完全に「来た道を戻るだけ」なのであまり面白味もないわけなんですね。2000年の新婚旅行時にはテアナウからダニーデンへ抜けることによって往復区間を減らしたんですが、今回はまだマウントクックビレッジやテカポ湖などにも行っていないので‥。

この日の朝のテアナウはそこそこ上天気とはいっても、時折パラパラと雨の子どもたちが落ちてくる微妙な天気。こんな日のミルフォードサウンドはおそらく「しっかり雨」であると予想されます。さてチェックアウトをしたわれわれですが、なぜかおしんこどん、オフィスの裏にあったトランポリンに心を奪われた様子です(笑)。

そんな意味不明の大義名分を述べつつジャンプし始めたおしんこどんでしたが、あとで調べたところによると耐荷重は100kgなのだとか。おしんこどんはおろかTakemaが思いきり跳ね回っても余裕だったんですね(笑)。

そういえばその昔Takemaの母校にもトランポリンがありまして、でも「体操部以外の生徒使用厳禁」と書かれた貼り紙とともに厳重なる防禦が為されていたことから山岳部ピープルのTakemaはもちろん使用不可だったわけです。しかし当時の山岳部には、他のクラブには絶対にないイベントがありました。それは「校内合宿」(笑)。文字通り校内で寝泊まりしての合宿で、テントこそ立てませんでしたが寝るのは寝袋だったし、もちろんメシは全部自炊(時折OB氏が差し入れてくれた吉野家牛丼弁当が「天国の食べ物」に思えるほどでしたが=この合宿の飯は「すぐあとに行われる本当の合宿」のための試行錯誤も兼ねていたため基本的に不味かった)。

でも学校から正規に認められていた「合宿」だったので、何と校内施設、特に夜の体育館はわれわれ山岳部員だけで独占!(笑)。かのトランポリンも「やっほほーい!」系で楽しんじゃったわけですが、その時の記憶によると‥

だからというわけではないですが、Takemaは今回撮影に徹した次第です。ところで当時の校内合宿ですが、もちろんただ遊んでいたわけでなく身体の鍛錬が目的&時間無制限というわけで、たとえば夜のアクティビティだったバスケットボールともなると「現在のスコア216vs178」などというようにエンドレスで行われていたため身体を痛める部員続出(笑)。まぁこのために本合宿不参加になった人はいなかったと思いますが、いやぁおバカやってたなぁ(遠い目)。

そんなわけでテアナウ湖畔を少しだけ走って‥おお!



もう立ち去る身なのではありますが、こんなに低い虹はこの場所で初めて見ました。トランピング中の皆さま本日も雨中行軍頑張ってねと心の中で念じた次第です(笑)。

そんな天気であっても内陸部へ向かえば一気に天気は安定へと向かいます。基本的に往路と同じルートですし大きな見どころもないはず‥と思って走っていたわけですが‥



右上画像などは「北海道のごくありきたりの車窓風景」ですよね。

むむ?あらぬ方向に「野火とは思えぬケムリ発見!」。というわけで、分岐をちょこっと進んでいくと‥




(このあとすぐに「アブナイよ」と警笛を鳴らされました(苦笑))。

すっごい偶然のタイミング、「鉄の人」であればコーフン焼きビーフンテクマクマヤコンマチコ先生マイッチングよほほーいモードになること必定ですね(何のこっちゃ)。そんなわけでこのキングストンフライヤー号を、終点のキングストン駅までしばし追いかけてみることにしました。

というのも上画像の始発駅のFairlight駅からしばらくは国道と平行に走るこの観光鉄道は、発車後に車で追いかけると途中で追い抜いて再度の撮影が可能、鉄の血の濃い人なら大井川鐵道で同じような撮影ができることをご存じですよね(自分はやったことがありませんが)。



そんなわけで、列車があんな先に行ってしまっても、気がつけばわれわれは終着駅で待ちかまえているというわけです。

そんなわけで追い抜きをかけつつ待ちかまえていたわれわれの前に再びやって来たキングストンフライヤー号。新婚旅行の時に初めて(あの時も偶然に)出会った観光保存系の鉄道なのですが、あらためて調べてみたらこの路線が開設されたのは1878年、NZの南島ではあちこちで聞くゴールドラッシュの時期でありました。公式運行は1957年に終了したものの、その後も一部の機構により運用が行われていたことで路線が荒れることなく維持されたことから、1971年に国による歴史的保護対象となったということのようです。あ、詳しくはこちらの公式サイトで確認してくださいね。

で、機関車はこのあともう1回の往復に備えてヤードに入っていきました。おおー石炭追加っ!というわけでそのあたりについては次の動画をご覧下さい。
「ヤードに戻り、そして次のご飯を積み込みます」

石炭を積み込むクレーンはほとんど完全に人力です。
そんなわけで思いがけずの蒸気機関車見学でしたが、上記サイトによると現在はかなり確実に1日2往復しているようなので見学及び乗車するのも旅行計画に組み込める気がします。是非お楽しみ下さい。おーいおしんこどん、次回はレンタカーを運転してみたくなぁい?(笑)。

このあとはしばしワカティプ湖沿いを走りフランクトンへ。おおっさすがにハイシーズンゆえに渋滞してます!(笑)。ここは往路ページでも書いた、ショットオーバー川に架かるワンレーンブリッジ@信号あり。でもそろそろ二車線の新しい橋が必要ですね。

さてもちろんクイーンズタウンには向かわずにクロムウェル経由マウントクック方面へと向かうのでありましたが、と、ここでついついもう一軒ワイナリーめぐりをば(笑)。そしたら「いっちばん素晴らしい雰囲気のワイナリー」でしたぁ!



かなりの細道ワインディング区間があるのでツアーバスは入ってこられません。もちろんダート路です。




(おしんこどんはともかくTakemaには似合わないと思われる方々、正解っ!(笑))。

ここについては、実は数日前のワイナリー巡りでも「むむ、こんな先にワイナリーが?」と目を付けていたんですが、取り付け道路の入口に「クリスマスホリデーは基本的にお休みでーす」との掲示があったんですよね。それでホリデー終了後のこの日に再訪したというわけです。



そんなわけでいざハウス内に行ってみましょー。

このワイナリーのすごいところはテイスティングチャージ。右上画像を見てもらえればわかりますが、一律ナンボということではなく「気に入った味のボトルがあればお買い上げ下さい=テイスティング無料、そうでない場合はドネーションをいくばくかお願いします」という素晴らしきシステムなのです!しかも説明書きには遊び心も満載でかなりよろしいぞ。

そんなわけでわれわれもいろんなオススメ品を味見しました。さっぱり系が好きなTakemaとしてもここの白ワインは美味しかった!(おしんこどんはフルボディ系の赤がお好み)。というわけで赤白のボトルをそれぞれ購入したことはいうまでもありません。あ、テイスティング以上に味見したわけではありませんので念のため(笑)。



外に出てみればNZの初夏の日射したっぷりです=実は日射しが強すぎて結構キビシイ。



表には何やらオブジェもありましておしゃれな感じ満載、おしんこどんなぜかやったねポーズ(笑)。



そんなわけで思いきりタンノー&今後数日のウマウマワインをゲットしたわれわれだったのでありました。

と‥もしかして「これってどこのワイナリーなんだ、おいしい思いをしながらその場所を書かないとはひどいじゃないか!」と思われる方もおられることでしょう。実は野湯関係でそのようなご意見をいただいたこともありましたが(野湯の場合、最後は自分で探しなさいってそれが楽しいんですから)、このワイナリーについては隠す必要もありませんよね。というわけで、2つ上の左画像をマウスオンでご覧下さい!

これがヒントです(思いきり性格悪いですね)。でも、人生で初めてTakemaが飛んだ「あの43mの橋」を対岸から見下ろす道なんてそうはありません‥ググ地図って下さいませすぐわかるから。

そんなわけで無責任というか勝手に気分よく先に進んでいきます。
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