− 雨の中トレールをたどり‥おお、テングザル発見!−

さて、ご飯の後は初歩きとなるトレールへ。雨もポツポツ落ちてきている中ではありますが、まぁこれはしょうがないかなとあきらめて歩き始めます。しかし湿気がすごい!Takemaのメガネは曇りまくってかなり悲惨な状況ですが、いまだコンタクトというものに縁がない以上しょうがないですね。しかし、やっぱり冬山登山と熱帯雨林にはコンタクトの方が絶対いいなと改めて実感。って、いっつもすぐ忘れちゃうんですけれどね(笑)。



いつもはこの橋を渡るんですが、今日は渡らずそのまま川沿いを下るルートへ進みます。

雨期は動物の動きも不活発ということで、「どうせいてもわからないだろうしなぁ」という気持ちで歩いていきます。ロボさんも時折上を眺めつつ、それでも何も見つけられないからか、ついつい説明は足元に。いわく「ほら、このアリは大きいでしょ」「こんなふうにキノコが生えてますねぇ、このキノコは××といいます」などの説明に終始。うーん名前はともかくとして、そういうのだったら自分でもわかるんだけれどなぁ。



おっきなアリ&キノコ。でもこのアリはホントに大きい。でもキノコはごく普通の見慣れた感じです。

そうこうしながらトレールはやがて川から離れ、徐々にキャノピーウォーク方面へと進んでいきます。そんな時、突然ロボさんの足が止まった!上を見た!「静かに。いたぞ、あれだ。」

同じようにして木の上を見上げてみますが、何かがいるのかいないのかも全くわかりません。「ほらあそこ、あの木の梢のすぐ近く!」と言われても全然わからない。しかしよーく目をこらしてみてみると‥。

ん?この体つき&毛の付き方からするとクリイロコノハザルとはちょっと違う!もちろんテナガザルとは色合いも違うし?ロボさんいわくテングザルだ。スカウあたりではともかくとして、ここダナンバレーでテングザルを見るのはかなり珍しい!」確かにそうかもしれません。ダナンバレーでテングザルとは聞いたことがありませんでした(ただ知らなかっただけかもしれませんが)。

というわけでカメラをパシャパシャ。こんな時、たかが3倍ズームのデジカメは全然役に立ちません。というわけで一眼レフ+300mmのズームが役に‥たつわけでもなかったりして(笑)。いかんせん自分が付けているレンズは広角から望遠までを一気にこなす20-300mm。しかぁしその道に詳しい方ならご存知の通り、この手のレンズはとにかく「暗く」、雨のジャングルの林底から何かを撮ろうとすれば当然のごとくフラッシュ警告が。しかしフラッシュを焚こうがどうしようが、取りたい対象は数十m上にいるんですから関係ないんですが(笑)。しかも一脚も三脚も持参せず、全て手撮りでやろうというんだからそもそも無理があります(笑)。

これまた前回のダナンバレーで実証されたはずのことだったのに、性懲りもなく全く同じ装備で来るんだから学習能力全然ないなぁ自分って(笑)。というわけで「とにかく下手な鉄砲数打ちゃ当たることがあったら嬉しいな」的にどんどんシャッターを切ります。湿気でファインダーが曇り、何を撮っているのかもわからない状態でシャッターを押したりもしてましたが(大笑)。



数少ない成功作。こりゃどう見てもテングザル♪しかし顔が見えないのがちょと悲し。

ようやく動物、しかもレアものを見つけられたロボさんもごきげんです。しかし、このウォークでの「収穫」はこのテングザルのみでした。トレールの終点であるキャノピーが近づいてくるのと同時に雨も本格化し始め、もうびしょびしょ。ほうほうの体でロッジへ戻ることとなったのでした。でもまぁ見られただけラッキーとしなきゃ。

というわけで、このお散歩時の写真を何枚か並べておくことにしましょう。



おいおい、そこまで気合いを入れて締め付けなくてもいいじゃない=絞め殺しの木



とても食べられそうには思えないマッシュルーム(笑)。



これは昨日も見たぞ。見た目グロテスク(体長7-8cm)、でも危険はない虫だとか。



雨にしっとりけむる林道歩き、見るだけなら風情がありますが汗だくです(笑)。



クワズイモ前にて記念写真。確か前回(2001年)にも似たような写真を撮った気が?

とにもかくにも動画です(10)

「メインロード沿いには」

オジギソウがずずいっと続いています。ちょっと童心に戻ってやることといえば?

Wmv形式、314KB、9秒
さて、午後は「ホーンビルトレイル」に行くというので結構期待しちゃいます。というのも、前回一番多くの動物を見られたのはこのトレール沿いだったのです。ベアキャットもオランウータンも至近距離だったし、今回も期待して良さそうな気がします。というわけでのんびりお昼ご飯。おっと、このタイミングでYoichiさん一行がダナンバレー到着!皆さんで「会食」となりました。

さて、期待の高まったホーンビルトレールは果たしてどんな具合だったのでしょうか?

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